小木曽 ヨシナリ

愛知県知立市で整体師をしております。 初エッセイ『俺と師匠の情熱seitai life…

小木曽 ヨシナリ

愛知県知立市で整体師をしております。 初エッセイ『俺と師匠の情熱seitai life』 リアルストーリーブログを書いております。

マガジン

  • 俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり

    情熱seitai lifeの回想録。 整体の師匠との出会いまでの直前の出来事を3年経った今だから書ける思いを綴っております。

  • 俺と師匠の情熱seitai life Osaka編

    情熱seitai lifeのスピンオフOsaka編

  • 俺と師匠の情熱seitai life

    自分で書いた初エッセイ的な、整体の師匠と俺と。 一緒に勉強した仲間達のリアル情熱ストーリー

  • 俺と師匠の情熱seitai life season2

    俺と師匠の情熱seitai lifeのseason2 続編 全身関節調整編です。

  • unnatural 小木曽ヨシナリ 

    アコースティックギターとヴォーカルに多彩なエフェクトで表現した楽曲集

記事一覧

達成感って何だ!?

自分で自分にフタをして、他人の評価、どう見られているかを気にしていた。単純に『劣等感』 こいつには随分と苦労させられる。 怒り、悲しみ、憎しみの連鎖からは何も生…

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 7

「ヨシナリ東京に来い」 何通かのメールのやり取りの後、先生が言った。 「施術と人生の改造を手伝いたいと思っている。僕に一年、時間を預けてみないか?」 『東京』 …

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 6

毎日DVDを観ては施術を繰り返す日々が続いた。 先生の技術はとても簡単そうにみえる。ところがとても難しい。力の入れ加減。コンタクトしているポイントがわかるようで、…

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 5

師匠の『古藤格啓』先生はオリジナルの頭蓋骨調整で何枚もDVDを出していた。調整法や概念も全く新しいものでとにかく驚いた。それ以上に驚いたのはルックス、サロン、施術…

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 4

現実に向かい合い、開業もしていて自由な環境で仕事ができている状況に感謝しながらも、仕事に対するストレスは増えていく。 理解できない解剖学、俺の選んだ仕事は難しす…

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 3

どん底。 光の見えない暗い井戸の中に暮らしているような毎日だった。仕事はあるが不安を払拭するには全然足らず、毎日キリキリと追い込まれていた。 ガキの頃から楽しい…

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 2

3年前。とにかく絶不調だった。 以前一緒に働いていた店の店長がお店を出したいのでお金を貸してほしいと言われた。かなり信用していてどこの店舗でも続かなかった自分に…

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 1

俺は整体師 小木曽ヨシナリ 42歳。 名古屋で開業(愛知県知立市)9年目。何故か整体師歴も9年。 『まぁね…。』 よくいる、何でも中途半端な奴だと思う。 だけどそこら…

俺と師匠の情熱seitai life 『罪と罰』

2020年。激動の時代が始まった。 僕が初めてドストエフスキーを読んだのは17歳。少年院の中だった。 何故こんな書きたくないことを思ったのかというと、今日観た23時のTV…

寂しさって何だ!?

また同じ失敗をした。何度も何度も同じ日常を繰り返す映画の様な失敗。だが今回のだけはキツかった。 今現在、僕のことを信頼して大事に思っていてくれる先生とその仲間達…

自由って何だ!?

盗んだバイクで夜を走っていた時よりも、免許を取って欲しい車を買って遠くまで運転できた時の方が自由を感じた。 人に指図されたり、自分以外の人が作った環境で駒の様に…

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 7

熱狂と恍惚感をまといながらのセミナーは終わり俺のいつもの日常に戻ってきた。 シャワーを浴びて少し仮眠をとり、情熱を整理する。 予約票をみながらクライアントとの会…

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 6

エジー先生と一緒に帰ることが決まった後。懇談会で1つの悩みを打ち明けた。 俺の住んでる名古屋について。 俺は静岡出身だから地域の民族性がよくわからなくて悩んでい…

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 5

静寂の中色んな思いを噛み締めながらセミナーは始まった。真剣に聴きながらこの場を楽しむだけ。後はLiveを楽しむ。ヒートアップしたり緩やかになったり波のように時は流れ…

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 4

シドー先生に挑戦状を叩きつけている時。 こみ上げる思いが止まらない。先生に言われた言葉を自分が吐き出すたびに悔しくなる。ずっと先生が言った言葉から俺は逃げていた…

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 3

会場オープン前にバッタリ、シドー先生と出会ってしまった俺はペコリと頭を下げただけだった。 そのあとサロンのエレベーターで7階へと。サロンのドアの前。忙しくシドー…

達成感って何だ!?

自分で自分にフタをして、他人の評価、どう見られているかを気にしていた。単純に『劣等感』

こいつには随分と苦労させられる。

怒り、悲しみ、憎しみの連鎖からは何も生まれないとわかっていながらも、解ろうとする気がなかった。他人に興味を持つと羨ましくて嫉妬してしまうからだ。

誰かが持っているモノが欲しい。人の彼女は可愛く見える。使えないぐらいの金を手にしたみたい。

エグく醜い考えが時おり頭をよぎる

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俺と師匠の情熱seitai life  始まりの始まり 7

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 7

「ヨシナリ東京に来い」

何通かのメールのやり取りの後、先生が言った。

「施術と人生の改造を手伝いたいと思っている。僕に一年、時間を預けてみないか?」

『東京』

20年前に音楽で喰うために上京し、コテンパンにやられ心も体もボロボロになった街。

行きます!と返信した後、ガタつく足をひっぱたき、頬も数回ひっぱたいた。ここで変わらなきゃいつ変わるんだ。もうチャンスはないかもしれない。

レジのお

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俺と師匠の情熱seitai life         始まりの始まり 6

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 6

毎日DVDを観ては施術を繰り返す日々が続いた。

先生の技術はとても簡単そうにみえる。ところがとても難しい。力の入れ加減。コンタクトしているポイントがわかるようで、とてもわかりづらいのだ。それはそうだ。先生が1人で考えて、何年もかけて作り上げた技術の集大成を簡単にできるようになるわけはない。

それでも毎日仕事が楽しくなったことへのお礼だけは伝えたい。何回も観てるうちに、きっと俺みたいなドン底で、

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俺と師匠の情熱seitai life         始まりの始まり 5

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 5

師匠の『古藤格啓』先生はオリジナルの頭蓋骨調整で何枚もDVDを出していた。調整法や概念も全く新しいものでとにかく驚いた。それ以上に驚いたのはルックス、サロン、施術環境へのこだわりだった。

そして何よりも音楽、特にROCKをとても愛する人だったのだ。施術をする時の傍らに俺が1番好きで心底憧れ、追い求めるバンド。『ニルヴァーナ 』インユーテロのジャケットと同じポスターが飾ってある。

俺は14歳から

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俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 4

現実に向かい合い、開業もしていて自由な環境で仕事ができている状況に感謝しながらも、仕事に対するストレスは増えていく。

理解できない解剖学、俺の選んだ仕事は難しすぎるのかもしれない…。手に負えないクライアントが来るたびに本屋に本を探しに行ってみたり、ネットで本や調整法を調べたり。

俺には情報量が多すぎて何を選択していいかわからない。

そんな時に寝違いがひどくなり何ヶ月も痛みが取れず、以前一緒に

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俺と師匠の情熱seitai life           始まりの始まり 3

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 3

どん底。

光の見えない暗い井戸の中に暮らしているような毎日だった。仕事はあるが不安を払拭するには全然足らず、毎日キリキリと追い込まれていた。

ガキの頃から楽しいことは一つも無くて、いつ死んでもいいと思っていた。死んだら全て解決すると。

でも今回は逃げるわけにはいかない!ずっと支えてくれた嫁と子供が2人もいる。無駄にデカい家もある。とにかく全部無くしたくなかった。現状は辛くてもなんとかするしか

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俺と師匠の情熱seitai life          始まりの始まり 2

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 2

3年前。とにかく絶不調だった。

以前一緒に働いていた店の店長がお店を出したいのでお金を貸してほしいと言われた。かなり信用していてどこの店舗でも続かなかった自分に、本当に面倒みてもらったのもあり、「この人の為なら」と自分の利益も含めて軽い気持ちで300万貸した。

ところが全然貸した金が回収できない。痺れを切らして問い詰めると闇金にまで金を借りていて俺に返す金がないという。貸した金は前々からあった

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俺と師匠の情熱seitai life         始まりの始まり 1

俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 1

俺は整体師 小木曽ヨシナリ 42歳。

名古屋で開業(愛知県知立市)9年目。何故か整体師歴も9年。

『まぁね…。』

よくいる、何でも中途半端な奴だと思う。

だけどそこら辺の整体師と違う所が沢山ある。

技術と知識がとても沢山必要な仕事だ。俺は全くそこを度外視してきた。そんな時にどうしようも無くなって2年前に出会ったのが師匠。

とにかく違う。そこら辺のみんながイメージする整体師とは圧倒的に違

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俺と師匠の情熱seitai life  『罪と罰』

俺と師匠の情熱seitai life 『罪と罰』

2020年。激動の時代が始まった。

僕が初めてドストエフスキーを読んだのは17歳。少年院の中だった。

何故こんな書きたくないことを思ったのかというと、今日観た23時のTVのニュースがきっかけだ。

今日は2020年4月10日。

とある東京都内の居酒屋だろうか。初老の居酒屋経営のオジサンがインタビューに答えていた。感情が押さえきれなくなり涙を拭いながら話す。「誰も悪くないんだよな…。自分だけじ

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寂しさって何だ!?

また同じ失敗をした。何度も何度も同じ日常を繰り返す映画の様な失敗。だが今回のだけはキツかった。

今現在、僕のことを信頼して大事に思っていてくれる先生とその仲間達に怒りに任せた強制を繰り返す言葉を吐き、1番信頼してとても大事に育ててくれた先生に牙を向いた。僕は自分が常に正しいと思っている。その選択のタイミングと言葉と暴力の発射速度だけで生きてきたのだ。

僕はたぶん寂しいという感情を知らない。だか

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自由って何だ!?

自由って何だ!?

盗んだバイクで夜を走っていた時よりも、免許を取って欲しい車を買って遠くまで運転できた時の方が自由を感じた。

人に指図されたり、自分以外の人が作った環境で駒の様に働いて金を稼ぐ毎日にウンザリして開業してみたが、自由時間と呼ばれるヒマな時間がとても窮屈だし、1日10000円稼いでも1ヶ月は31日しかない。休みなく営業して31万円。

月に31万稼げる仕事も沢山あるし、休みも週に2日ももらえる。どちら

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俺と師匠の情熱seitai life  Osaka編 7

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 7

熱狂と恍惚感をまといながらのセミナーは終わり俺のいつもの日常に戻ってきた。

シャワーを浴びて少し仮眠をとり、情熱を整理する。

予約票をみながらクライアントとの会話や施術をイメージする。常連さんから電話がきたが予約枠がない。シドー先生が言ってたように入れてみるか。無理矢理予約を突っ込んだ。5人連続ぶっ通しだ。インターバルは0分。そして夜に2枠、もう一件電話が鳴れば突っ込む。

4人目の新規のクラ

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俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 6

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 6

エジー先生と一緒に帰ることが決まった後。懇談会で1つの悩みを打ち明けた。

俺の住んでる名古屋について。

俺は静岡出身だから地域の民族性がよくわからなくて悩んでいた。せっかく3人の先生が首都圏にいるのだから地域性について聞いてみたかった。ところが最初にぶちかましているからもう聞けない。自然と焦りと悩みが言葉に出る。

エジー先生がニヤっと笑ったように見えた。その場では曖昧だったがなんとなく感じた

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俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 5

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 5

静寂の中色んな思いを噛み締めながらセミナーは始まった。真剣に聴きながらこの場を楽しむだけ。後はLiveを楽しむ。ヒートアップしたり緩やかになったり波のように時は流れる。

合間で師匠が今回、鞄持ちにつけた『モロー』が先生のペットボトルの水を咄嗟にかつ自然に変えている。俺には真似できないな…。このセミナーの間、沢山モローと話した。

詳しく聞いてみればなんとエジー先生の弟子だという!?

先生のDV

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俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 4

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 4

シドー先生に挑戦状を叩きつけている時。

こみ上げる思いが止まらない。先生に言われた言葉を自分が吐き出すたびに悔しくなる。ずっと先生が言った言葉から俺は逃げていた…。

今日だけは逃げる訳にはいかない!先生にも俺が先生をどうして選んだのかぶちまけたかった。理由は音楽がわかるからだ。俺は音楽しか知らない。それを人生に置き換えてずっと今まで生きてきたんだ!ちくしょう!なめんなよ!俺の存在理由を証明して

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俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 3

俺と師匠の情熱seitai life Osaka編 3

会場オープン前にバッタリ、シドー先生と出会ってしまった俺はペコリと頭を下げただけだった。

そのあとサロンのエレベーターで7階へと。サロンのドアの前。忙しくシドー先生の弟子達がせっせと会場作りの準備をしたいた。

空間はやはりお洒落だ。先生のサロンとは違う所もセンスが伺える。きっと空間や美に対する意識も2人で切磋琢磨しながら理想に近づけてきたのだろう。

近代的なビルの7階なのだが、NYのマンショ

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