俺と師匠の情熱seitai life 始まりの始まり 6
毎日DVDを観ては施術を繰り返す日々が続いた。
先生の技術はとても簡単そうにみえる。ところがとても難しい。力の入れ加減。コンタクトしているポイントがわかるようで、とてもわかりづらいのだ。それはそうだ。先生が1人で考えて、何年もかけて作り上げた技術の集大成を簡単にできるようになるわけはない。
それでも毎日仕事が楽しくなったことへのお礼だけは伝えたい。何回も観てるうちに、きっと俺みたいなドン底で、もがいている人達のために向けても先生はDVDを作っているんじゃないかと感じた。
感謝の気持ちを込めて、返信なくても、気持ち悪がられても良いと思いファンレターとして先生のFacebookに気持ちを書いて送る。
そして期待以上に励ましてもらえた返信が返ってきた。 驚きすぎてマンガのように目ん玉が飛び出しそうになった。
初めて親に頭を撫でられた子供が、天にも昇る様な気持ちなのかもしれない。
それが2年前の5月。
目に映る全ての緑が美しく、爽やかな風が通り抜ける、大好きな映画の様な景色だったのを今でも鮮明に覚えている。
そしてここから俺と師匠の情熱seitai life はゆっくりとストーリーの始まりを迎える。
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