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武道の稽古と健康法

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武道の一人稽古法を紹介する記事を集めたマガジン 体幹強化から柔軟体操まで幅広くとりあげています。 人体の自然な使い方、イメージを利用した稽古等々。
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記事一覧

 “四股”と“一文字”  1日10回で10歳若返るエクササイズ

“四股”と“一文字”  1日10回で10歳若返るエクササイズ

80歳を超えた知人の父は、若者より早くシャキシャキ歩く。
 
秘訣は1日10回の四股。
 
地面から少し足が浮く程度のプチ四股でも、
足腰、体幹のトレーニングには十分だ。

武道の基礎稽古には身体を自然に使いこなすための秘訣が詰まっている。

今回はその中から"プチ四股"と、応用編である"一文字"を紹介する。

プチ四股のやり方【立ち方】
・足を横に開いて立ち、つま先と膝を斜め外に向ける
 つま先

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合気同基礎稽古:体幹を鍛える長式呼吸と短式呼吸

合気同基礎稽古:体幹を鍛える長式呼吸と短式呼吸

筆者の所属する合気道の準備体操では二つの呼吸法を行う。長式呼吸と短式呼吸だ。どちらも股関節屈曲と横隔膜引き上げによる体幹強化の効果がある

長式呼吸は太腿の骨を下腹に引き込むように股関節から体を二つ折りしつつ、横隔膜を引き上げる。

横隔膜は四肢が激しく動く際の体幹の安定性に寄与する事が報告されている。己が安定していなければ相手を動かす事はできない。ゆえに武道では呼吸(≒横隔膜の運動)が重要視され

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情報空間を支配せよ!合気道式脳の使い方

情報空間を支配せよ!合気道式脳の使い方

合気道を約10年稽古して思う事。
合気道は物理空間より情報空間を重視している。

「全身で腕を触れ。否!空間に墨をぶちまけて絵を描け」
「打撃はよけるのではない。横にいるもう一人の自分を打撃に当てに行け」
「テニスボールサイズに小さくなって相手に密着し、部屋全体に膨張して投げよ」

イメージしながら動く事で動きが変わるだけではない。リアリティをもって動くと相手の意識と動きに影響を与える事ができる。

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壁押し腕立て伏せ:軸を作り前鋸筋を鍛えるトレーニング法

壁押し腕立て伏せ:軸を作り前鋸筋を鍛えるトレーニング法

腕立て伏せは体幹を使って全身の力を統一する運動。
意識を変えるだけで腕だけでなくお腹も背中も引き締まります。

腕立て伏せの効果を高めるに
・恥骨をへそに引き上げるようにお腹を薄く保つ
・脇を締めて肋骨を挟む
・脇の下から腕を打ち出して「床を押す」
を意識してみましょう。

体を持ち上げる意識ではなく床を押す意識。床から返ってくる力で体が持ち上がる意識が重要です。

意識を変えると見た目は同じ動き

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合気道基礎稽古 それは身体感覚を目覚めさせる軽運動

合気道基礎稽古 それは身体感覚を目覚めさせる軽運動

身体感覚は使わなければどんどん衰えていく。

しかし合気道の稽古は道場以外では難しい。一人でできる稽古法はないものか…。多くの合気道愛好家も同じ悩みを抱えているのではないだろうかと思い、自宅で一人でもできる合気道の基礎稽古法をまとめ、Kindle電子書籍化しました。

8/27まで無料キャンペーン中!!

合気道の基礎稽古は合気道の上達に限らず、健康な体づくり、身体感覚と身体操作能力向上の稽古とし

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アンチエイジング合気道

アンチエイジング合気道

合気道は無駄な力を使わず、
体の自然な動きと流れを使う武道。

稽古を続けると体がしなやかに
なっていきます。

そして体に対する感覚が鋭くなり、
体に負荷のかかる姿勢を取ることが
減っていく。

合気道は争いを避ける武道です。
争いとは他者との間だけではなく、
自分自身の心の中にも生じるもの。

合気道は動く禅。
闘争心を沈め、心の働きを静止する。
内なる争いも沈静していきます。

老化の原因と

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自律神経を整える"背骨ゆらし・ねじり"体操 ポイントは"恥丘"

自律神経を整える"背骨ゆらし・ねじり"体操 ポイントは"恥丘"

おはようございます。パイパン忍者、ヨガにんです。

背骨には全身の内臓や筋肉に枝分かれする、神経の大本となる太い神経が通っており、背骨をしなやかに動かす事で自律神経が整うと言われています。

今回は、五月病に打ち勝つ背骨の健康体操を紹介します。

1. 背骨体操のポイント 背骨を知る背骨は一本の棒ではなく
 ・頚椎(首):  7個
 ・胸椎(胸):12個
 ・腰椎(腰):  5個
の24個
+骨盤

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美尻になる日本古来の鍛錬法「腰割」

美尻になる日本古来の鍛錬法「腰割」

力士は美尻

お相撲さんの基礎稽古に”腰割”というものがあります。
両足を開いて、真っすぐ腰を下ろしていくという稽古。

これがお尻に効くんです。

しかもやり方は簡単。

【腰割のやり方(概要)】

・足を左右に大きく開いて立つ(つま先は45度外向き)
・骨盤と背骨を真っすぐ立てたまま、
・お尻を突き出さず、膝を前に倒さず
・お尻の穴を下に向け続けたまま腰を下ろす。
・そして真っすぐ上がる。

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合気道の基礎稽古 "壁押し" で体幹を鍛え一つになる距離感を知ろう

合気道の基礎稽古 "壁押し" で体幹を鍛え一つになる距離感を知ろう

気を合わせる道、合気道の基礎稽古シリーズ。
第三回は”壁押し”。

体幹を鍛えつつ、対象と一体となる感覚を養う稽古です。

ポイントは骨盤、背骨、肩甲骨。
骨盤を立てて、背骨を伸ばし、軸を作ったまま前へ。そして肩甲骨を前に押し出して、壁との距離を保つ。

近づく事だけが対象と一つになる術ではない。

壁押しのやり方【足の準備】
・足を前後に開いて壁に向かって立つ。
・前足つま先と膝は壁に向け、後足

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合気道の基礎稽古 "八の字"で丹田と腹筋鍛えよう

合気道の基礎稽古 "八の字"で丹田と腹筋鍛えよう

気を合わせる道と書いて"合気道"

気を合わせ、相手と一体となる。そして世界と繋がる。

相手と深く繋がるためには、丹田で繋がる必要がある。

今回はへそ下3~4cm下にあるとされる下丹田を鍛える稽古
"八の字を紹介します。

八の字・500mlペットボトル等、少し長く重さある物を準備。

・足を腰幅に開いて立ち、
  親指付け根、小指付け根、かかとの三点で床を押す。

・尾骨を床に向ける(骨盤を

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合気道の基礎稽古 "天之鳥船の行"で力の流れを感じよう

合気道の基礎稽古 "天之鳥船の行"で力の流れを感じよう

ヨガは己の内側を見つめ、本来の自分
"真我(アートマン)" と一つになる。
"真我”は同時に宇宙でもある。

合気道は他者と気を合わせ一体となる。
同時に世界と繋がる。

なんだか似ている。ヨガにんです。

合気道で相手と一体となるためには、
力と力がぶつかり合わない事が必要。
そこで力の流れを感じる稽古。

天之鳥船の行・足を前後に開いて立ち
 前足爪先を前、後足爪先を斜め45度前に向ける

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