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映画『オッペンハイマー』〜日本人こそ観るべき映画〜

映画『オッペンハイマー』〜日本人こそ観るべき映画〜

2024年アカデミー賞、作品賞を始め最多7部門に輝いた『オッペンハイマー』。
待望の日本公開ということで早速観に行ってきました。

“原爆の父”と呼ばれた人物の伝記映画ということもあり、日本での公開が議論され、結果アメリカでの公開から約8ヶ月も遅れたこの映画ですが、観た直後の率直な感想は、「いや、日本人こそ観るべきやろ」ということです。

その辺りも踏まえて、この映画の感想を書いていきたいと思いま

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Aぇ!groupの京セラドーム公演を観に行った。

Aぇ!groupの京セラドーム公演を観に行った。

3月17日(日)、Aぇ!group初の京セラドーム公演、「Aぇ! group Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~」を観に行きました。

旧関西ジャニーズJr.のグループとして2019年に結成した彼ら。
この度グループとして初のドーム公演ですが、これはCDデビュー前のグループとしては2006年のKAT‐TUN以来で、京セラドームとなると史上初の快挙です。

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映画『笑いのカイブツ』~“好き”という情熱に勝るものなし~

映画『笑いのカイブツ』~“好き”という情熱に勝るものなし~

少し前に観た映画、『笑いのカイブツ』の感想を書いていきたいと思います。

※若干ネタバレあり

“笑い”に取りつかれた10代の少年が、「伝説のハガキ職人」になり、その後構成作家として、お笑いを本格的に職業にしていく中で感じる悩みや葛藤を描いた作品。岡山天音主演。

ツチヤタカユキの同名小説を映画化した今作品では、表現でお金を稼ぐ世界に身を置く者の心理が上手く描かれていました。

原始的で衝動的で、

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『不適切にもほどがある!』~現代に向けたクドカンの叫び~

『不適切にもほどがある!』~現代に向けたクドカンの叫び~

今期僕がハマっているドラマは、TBSで毎週金曜に放送されている『不適切にもほどがある!』です。

宮藤官九郎が脚本の地上波ドラマとしては、長瀬智也主演の『俺の家の話』以来3年ぶりの今作品。

彼の作品をすべて見ているわけではないですが、Netflix『離婚しようよ』や、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』など、ここ最近の作品を観た人間からすると、クドカンは今まさにフレッシュな存在。楽しみ

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2023年 映像コンテンツベスト10

2023年 映像コンテンツベスト10

2023年も、ありとあらゆるジャンルの面白い映像コンテンツが世に放たれた一年でした。
ということで、僕が観た中で、個人的にめっちゃ良かった映像コンテンツベスト10を発表したいと思います!

実は毎年、芸人の後輩である翠星チークダンス木佐と、「今年良かった映像コンテンツを発表する」というYouTubeをアップしているのですが、今年の分を先日撮影してきました。

なので、編集が出来次第ここにもURLを

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2023年 個人的に良かった曲ベスト10

2023年 個人的に良かった曲ベスト10

普段からライブに足を運んだり、Instagramのストーリーズにお気に入りの曲を投稿するなどしている、自称・音楽好きの僕ですが、今年はありがたいことに、ABCラジオ「ミューパラ」で、単発ではありますがパーソナリティを2度務めさせてもらいました。
Instagramやnoteでの発信を見てくれたディレクターさんのお誘いあってのことです。

芸人時代に一度もラジオ番組を持てなかった人間が、辞めてからラ

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『ゆとりですがなにか インターナショナル』~“家族の日常”こそ最強のコンテンツ~

『ゆとりですがなにか インターナショナル』~“家族の日常”こそ最強のコンテンツ~

2016年に日本テレビで放送されたドラマ、『ゆとりですがなにか』が7年越しに初の映画化を果たしました。

実際に映画館に観に行った僕ですが、2016年当時、リアルタイムではこのドラマを観ていませんでした。
この作品が映画になるということを知り、「おもしろそう!観たい!しかしその前に予習せねば!」と、映画を観る前にHuluで一気見しました。
なので、当時観ていた人よりも、ホクホクの温度感で楽しめたと

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『くるりのえいが』~説得力はスピード~

『くるりのえいが』~説得力はスピード~

ロックバンド・くるり初のドキュメンタリー『くるりのえいが』、10/13から3週間限定の劇場公開ということで、先日観に行ってきました。

今年のくるりはメジャーデビュー25周年。
10月に入ってからは、14thアルバムのリリース、主催フェス「京都音楽博覧会」初の2日間開催、そして映画の公開と、ファンからしたら最高で怒涛のラインナップです。

『くるりのえいが』の内容はというと、アルバムの収録風景を記

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Netflix『セックス・エデュケーション』の魅力。

Netflix『セックス・エデュケーション』の魅力。

イギリスのNetflixオリジナルドラマ、『セックス・エデュケーション』のシーズン4が配信され、先日完走しました。

世界的に人気の青春コメディドラマですが、日本国内での認知度はあまり高くありません。
このドラマが大好きな僕は、感想を共有できる人があまりいないので、いつも寂しく思っています。

ということで、今回のシーズン4でフィナーレを迎えた『セックス・エデュケーション』の魅力を、ネタバレなしで

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初めての京都音博に行ってきた。

初めての京都音博に行ってきた。

京都出身のバンド、くるり主催のフェス「京都音楽博覧会」、通称・音博。
今年で16年目を迎える京都を代表する秋の音楽フェスですが、くるりファンでもあり、地元での開催ということもあって、ずっと前から行きたいなと思っていました。

音博って出演メンバーがいいんですよね。
過去に出演した有名アーティストで言うと、小田和正、Mr.Children、ASIAN KUNG-FU GENERATION、NUMBE

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“画力”をもたらす小松菜奈という存在~MVコレクション~

“画力”をもたらす小松菜奈という存在~MVコレクション~

アーティストにとっての「新曲」は、今や音源だけではなく、MV(ミュージックビデオ)の存在も、かつてより不可分になってきています。
それは、YouTubeの普及からして避けられないものでもありますし、洗練されたクオリティーのビデオの制作は、国内外に向けたセールスに影響を与えるという意味でも、重要な要素であることは間違いないわけです。

現在、日本の音楽シーンにはいろんなジャンルのMVがありますが、そ

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ドラマ『ハヤブサ消防団』~池井戸潤が描く一味違ったミステリー~

ドラマ『ハヤブサ消防団』~池井戸潤が描く一味違ったミステリー~

テレビ朝日系列で7月クールに放送されていた『ハヤブサ消防団』。
遅ればせながらNetflixでイッキ見させていただきました。

いや~、これはおもしろすぎましたね。。
下手したら『VIVANT』を越えるんちゃうか、ぐらいのおもしろさでした。
『最高の教師』といい、2023年の夏ドラマは当たりでしたね。

全話を観て思った、僕なりの感想、ドラマの魅力をまとめたいと思います!

※以下ネタバレあり※

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2023年最高のドラマ『VIVANT』〜愛を手に入れる物語〜

2023年最高のドラマ『VIVANT』〜愛を手に入れる物語〜

いや~ついに終わってしまいました。日曜劇場『VIVANT』。
地上波の枠を超えたスケールと豪華キャストで話題になったこのドラマですが、もちろん僕も1話からずっと観ていて、毎週の楽しみでした。

毎話ごとの「考察」に視聴者は夢中になっていたわけですが、ネットで上がっている情報も、「なんか当たりすぎてたら嫌やな~」という理由であまり見なかった僕。
フラットな気持ちで毎週登場人物たちに裏切られ、振り回さ

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M-1決勝に行くために必要なもの。

M-1決勝に行くために必要なもの。

今年もM-1の季節が始まりましたね。
「いや、決勝は冬やん」と思われる方が大多数だと思われますが、各地方で行われる1回戦は8月からすでに始まっているので、スポーツ的な言い方をすると、12月の決勝に向けての“シーズン”はもう開幕しています。
選手である漫才師は当然のことながら、M-1ファンにとっても、真夏から秋にかけてはⅯ-1の季節に他ならないのです。

M-1が現在のお笑い界にもたらす意義を、大な

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