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自宅の多機能化はどこまで進む?アフターコロナの家の価値

「そんなことまで家でやれるのか…」

こんな気持ちになることが最近増えました。少しずつ緩和しているとは言え、コロナの影響で自宅待機を強いられた生活に慣れ、もはや3か月前の生活には戻ることはなさそうです。

先日の記事で、「あらゆる価値は家に宿る」ということを書きました。

コロナの影響で自宅生活が具体的にどう変わって、その先どうなっていくのでしょうか?

何でもかんでも家でやる生活

以前は家の外でやっていたことが、今では家でやるように変わった。そういうケースは多いと思います。非常事態宣言下では「しかたなくやっていた」ことも今ではそれが定着してきています。

新しい取り組みが習慣化するのに必要な時間は「21日間」と言われています。これはインキュベートの法則と言われるもので、21日間続けると生活に定着するという法則です。人間にはホメオスタシス、別の言い方で「恒常性」というものがあり、変化を嫌う性質があります。はじめは無理してやっていたことも、21日間続いた先にはそれがスタンダードになり、逆にやめるのが「変化」になってしまいます。

積極的にチャレンジしたいことは21日間頑張れば、あとは努力することなく続けられるということです。そして、今のこのコロナ禍においては、いろんな新しいことが「21日間」を超えて続けているので、もはや「やめられない習慣化ゾーン」に入っていると言えます。

私の生活で変わったことをざっと列挙してみます。

・美味しいコーヒーを豆から買う→カフェに行かなくてもいい

・手作りピザをつくる、手作りを楽しむ→レストランに行かなくてもいい

・オンラインジム、Youtubuヨガコンテンツ見る→ジム通いしなくていい

・オンライン英会話→英会話教室にいかなくていい

・オンラインTOEIC試験→試験会場に行かなくていい

・ベランダでキャンプ→アウトドアで出かけなくていい

こう並べてみると「やらなくていい」というものがめちゃくちゃあります。他にも挙げようと思えばもっとあります。特に、食まわりは「外食できない」という生活にある意味慣れてしまったので、外食が「わざわざ」という感じになっています。ベランダのキャンプは物足りなさすぎるので、これは願わくば定着しないでほしいですが、「完全ではないけど近しいことを自宅でやる」という傾向は定着していると言えます。

オンラインだから得られるメリット

あらゆるものが急激に自宅でできるように仕組みが変わってきているので、ものによっては「まだ過渡期」という感じは否めません。本来オフラインでやっていたことを無理やりオンラインでやる、というレベルのモノは多いです。

一方で、オンラインになることで進化するサービスもあります。その一つとして先日体験し、「ここまで来たか」と思ったのがTOEICの試験です。先日はじめてオンラインでの試験を受けました。いつものアナログスタイルと違うので、かなり違和感を感じましたが、オンラインだからこそのメリットがあります。

それは試験時間が短縮されるということ。通常約2時間弱あった試験は1時間程度に半減。それができる理由は「オンラインは即座に結果を集計できるから」です。オンライン試験はユニット1,2と分けられており、1が終わった時点で即座に集計され、その人の英語レベルにあった内容でユニット2が始まります。つまり、人によって解いているテスト内容が違うということです。リアルタイムで集計、評価しながら試験をするというのはアナログではできなかったことで、これにより短時間で統計的におかしくない試験が可能になったということです。

こうなるとわざわざ試験会場に出向き、過度に緊張感のあるストレスフルな環境で試験を受ける必要はなくなります。「試験すら家でできてしまうのか・・・」とビックリしました。TOIECオンラインは4月からスタートしたばかりですが、利便性を考えると、スタンダードになっていくのではないかと思います。

多機能化する家

こうした「外出先でやっていたこと」が続々と家の中で完結するように変化している動きは、「家」の存在を変えようとしているのではないかと思います。

これまでは家とは「リラックスする為の場所」でした。それが、これからは「様々なことができる場所」に変わってきているのだと思います。言い換えれば「多機能化する家」。私のケースで言えば、先に挙げた変化だけでも、「Cafe」「レストラン」「ジム」「英会話」「アウトドア」という機能が家に装備されたという感じです。

これまでの家の概念が変わってきますね。スマホとアプリの関係に近いかもしれません。様々なアプリが家に装備されていく感じ。未来の家は機能別にユニットに分かれていて、多機能を見える化したようなスペースになっていくのかもしれません。

onとoffの切り替え

様々なことができる自宅に変わっていく時に、やっかいなことの一つがonとoffの切り替えです。テレワークがスタンダードとなると、仕事もプライベートも同じ空間で行うことになります。onとoffが同居していると、ずっと張り詰めた感じで心身ともに休まらない、もしくはずっとダラダラしてやる気がでない、こうした両方のネガティブな側面があります。

そのためにも「スイッチ」が必要です。別のアプリを立ち上げるかのように、ここまでは仕事、ここからがプライベートと、キモチが切り替わるような工夫が必要です。

ポイントは五感で理解できるスイッチです。分かりやすいのは照明。最近はLEDの照明で色目を無段階で調整できるものもあります。onの時は蛍光色(寒色系)、offは電球色(暖色系)にするなど。あとはBGMで仕事スペースとプライベートを分けるのも有効です。目と耳で切り替わったことが理解できると、キモチも変わります。

また、「仕事服」を着るのも有効です。スーツではないにしても、仕事の時に着る服を決めて、それを着て仕事スタート。業務が終われば着替える。この「着替える」というスイッチは自分でも切り替えを認識しやすく、気分の切り替えに非常に有効だと思います。これを機に、着心地の良いリラックスできる「仕事服」を買うのもよいかもしれません。

まとめ

アフターコロナ、ニューノーマルといった言葉が浸透し、世界は新しい生活様式に急速に、そして確実に変わってきています。その中で、家の価値も変わってきていると言えます。

家はこれまでのように、仕事を終えて帰って来てあとにただリラックスするための場所から、様々な機能を実行できる多機能な場所に変化していくでしょう。

そんなアレもコレも家の中で行う生活は、キモチの切り替えが心身の健康を維持する上で大切になってきます。自分の五感で理解できる分かりやすい「スイッチ」を持つことが大切です。

自分なりの工夫で、キモチを切り替えながら「stay home life」を送っていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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