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トレンド探し

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金融に限らず、世の中のトレンドで気になったことを、まとめるようにしています
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2020年9月の記事一覧

新型コロナと個人の人権

新型コロナと個人の人権

欧州で春以降抑制方向であった、新型コロナの感染状態だが、欧州各国が夏の観光などに合わせて、国境封鎖の緩和、国内観光や飲食を推進したことで、感染者の増加は3-4月レベル以上の水準となった模様。もちろん感染者が多い国トップのアメリカは、計700万人以上が感染し、既に20万人以上がなくなっている、という全く違うレベルにはいるのですが。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「米国は依然として感染

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不都合な真実⑥

不都合な真実⑥

あまり閲覧数が最近増えない同シリーズですが、個人的には『頭の体操』に面白いので、また不都合な真実の続編、を書いてみます。

『不都合な真実シリーズ』の過去投稿はこちらになります。
Part1、Part2、Part3、Part4、Part5

①カリフォルニア州の山火事はどんどん拡大している模様で、なんとワインで有名なナパバレーのブドウ園にも火が移ってきたとか。思い出せば、日本の酒蔵も、九州や中国地

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Withコロナ時代の健全経営とは

Withコロナを外部要因として整理するか、何とも判断が難しいですが、コロナ禍前まで、それなりに順調に経営していた会社が、方向転換を迫られる、という場面に入ってきたようです。

過去の投稿はこちらをご確認ください。
*交通インフラ-Part①、Part②、Part③

上記記事のように、今までの借り入れ等では資金不足となりえるようで、ANAが公募増資と劣後ローンで資金調達を考えている模様。公募増資は

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皆にとって、陽はまた昇っているのか?

皆にとって、陽はまた昇っているのか?

この数字を見て、個人的にびっくりしていたので、深い考察は特にありませんが、投稿しておきたいと思います。

米ブラウン大学の研究によると、米国同時多発テロ(9.11)以来、アメリカが関わった戦争などで、本国や元々住んでいたところを離れざる終えなかった人々が(少なく見積もって)3700万人いらっしゃるそうで、その数は75年以上前の第二次世界大戦時と同じぐらいの数、とのこと。主に2000年代前半の、アフ

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不祥事も再編へ後押しか?

不祥事も再編へ後押しか?

日本に限らず、大型の銀行にはゼロ・低金利のみならず、もっと多くの規制や対応が必要となり、より向かい風が強くなっているような気がします。

銀行再編(主に日本関連)の過去投稿に関しては、下記をご確認ください。
-危機時の中銀対応、中銀政策を通じた銀行・生保リスク、銀行再編の道のり、地銀へのメッセージ、地銀再編続編、金融システムの危機時対応、菅官房長官の地銀再編、欧州でも大型銀行再編

先週大きなニュ

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不都合な真実⑤

不都合な真実⑤

またいくつか興味深いトピックが見えてきたので、不都合な真実シリーズにて、続編を書いてみます。

『不都合な真実シリーズ』の過去投稿はこちらになります。
Part1、Part2、Part3、Part4

①上記記事のように、ソフトバンクホークスでは、自社のペッパーと米ボストンダイナミクスのSpotという四足ロボットが、このコロナ禍で応援団として、ホーム試合のみですが活躍しているとのこと。屋内球場だか

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こちらもデジタル化へ移行か?

こちらもデジタル化へ移行か?

2020年9月に就任された菅新首相の一つの目玉政策は、デジタル化の推進(所謂DX化)、そして既存組織の横串でのデジタル庁の新設、であるようで、ちょっとバズワードみたいになっておりますね。

また偶然にもデジタル化が遅れていることもあり、伝統的な日本の金融企業に対する批判・批評が集まり始めているのも事実かと。

東芝の株主総会を巡り、議決権行使の集計を受託した三井住友信託銀行が適切に事務処理せず、一

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Post-RBGの米最高裁

Post-RBGの米最高裁

米国の最高裁判事のルース・ギンズバーグ(RBGと言われています)氏が、2020年9月18日に他界されました。ご冥福をお祈り申し上げます。基本的に民主党寄りの方を批評することが多いトランプ大統領も、RBGに関して高く評価していました。

過去の投稿について、下記リンクもご確認ください。
米最高裁:
・米最高裁の変化の流れ
・最高裁に関連する雑念
米大統領選:
・米大統領交代の可能性が上昇中?
・来る

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Trend not Changing Soon in Shipping Industry

Trend not Changing Soon in Shipping Industry

This is English ver. of original Japanese article below;

The shipping industry is another industry in Japan that has undergone significant changes in the past few decades, although Japanese companies

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資源を通じたナショナリズムが台頭?

資源を通じたナショナリズムが台頭?

この流れもグローバリゼーションからナショナリズムへの変化の一部なのか、それとも一種の対中政策なのか?資源が少ない日本は、常に想定しておかないといけない課題の一つだろう。

上記記事の通り、パプア政府はカナダのバリックゴールド社と中国の紫金鉱業集団が95%のプロジェクト権益を所有する、ポルゲラ鉱山の採掘権(2019年8月に期限切れ)の更新申請を認めず、また同国裁判所も鉱山の支配権が同国政府に戻ったと

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ファーウエイ包囲網強化へ。Tiktokへも容赦なし?

ファーウエイ包囲網強化へ。Tiktokへも容赦なし?

2020年9月15日が過ぎ、米国の対中政策(特にファーウエイ包囲網とTikTokを中心に)強化の姿勢に、緩みは無いようです。下記投稿の続編として投稿してみます。

過去一連の投稿に関しては、下記をご確認ください。
・ファーウエイ規制に対する中国の対応(半導体)
・漁夫の利(サムソンに関して)
・SMICの上場
・対中政策の強化の予感

ファーウエイに関しては、以前の投稿でもご説明した内容同様に、米

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公正、公平、平等etc

公正、公平、平等etc

ちょっと私には難しいのですが、公正(Fairness)、公平(Fairness/Justice?)と平等(Equality)について、この前下記NHKの番組で考えるきっかけになりました。(因みに番組は、ジョン・ロールズという正義論を書かれた哲学者の角度から解説していきます。)

番組では、なにが公平、公正で、どの自由が優先されて、とかいう話がありましたが、下記記事のように、Withコロナ時代におい

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消エネから省エネへ

何も珍しいことではない。化石燃料の大きな部分を担っていた石油需要が2019年、もしかしたらピークを打ったのでは、という発表があった。省エネ自体も数十年言われてきたわけである。なので、過去投稿と方向性としては似ているかと。

過去投稿は下記リンクをご確認ください。
-石油業界シリーズ(石油先物、逆張り、業界シフト、今後の展開、原油と金)
-日本のエネルギーミックス(電力小売り、意味とは、再考、今後の

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褒めてあげても?

褒めてあげても?

既に周知の通り、ソフトバンクGが、肝いりの買収案件であった、半導体設計大手のARM社(2016年当時買収価格3.3兆円程度)を、米エヌビディアへ売却を決めました。以前の投稿で『売却しきるのも経営陣の能力』と私も書いておりますので、まずは孫さんに拍手!!って思っています。

2016年に買収した際には3.3兆円という規模から、あまりにも高値である、という意見もありましたが、2020年の売却時は最大1

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