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読書の記録 細胞の中の分子生物学

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遺伝子と遺伝子情報とDNAとアデニンとグアニンとシトシンとチミン

遺伝子と遺伝子情報とDNAとアデニンとグアニンとシトシンとチミン

遺伝というのは遺伝情報が親から子に伝わること。現代に暮らす私たちにとっては常識だと思います。

遺伝情報は遺伝物質のDNAによって親から子に受け継がれるんだよね。DNAっていうのはたしか二重らせん構造になっていて、分裂するときは二重がほどけて、コピーみたいな新しい組み合わせができて子に受け継がれるのかーよくできてるなー。とこのくらいまでが私の知識でした。あと、アデニンやグアニン、シトシン、チミンな

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細胞の中の分子生物学 第1章 9

細胞の中の分子生物学 第1章 9

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

この本には各章の終わりに関連する内容にもう少し踏み入って説明してくれています。まずはDNA鎖の向きについて。DNAやRNAには向きがあるんだそうです。塩基どうしが対になるときに一方のヌクレオチドと他方のヌクレオチドとは天地が逆さまになっているというのです。

実は、私もヌクレオ

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細胞の中の分子生物学 第1章 8

細胞の中の分子生物学 第1章 8

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

細胞はふたつに分裂するときにひとつのDNAからふたつのDNAを作り、ふたつの細胞それぞれに新しくできたDNAが受け継がれるようにします。どのようにしてひとつのDNAからふたつのDNAを作るのでしょうか。DNAを.コピーするらしいということは何となく知っていますが、具体的にはどん

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細胞の中の分子生物学 第1章 7

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

前回はヌクレオチド全体の化学式を書きました。このマガジンで以前、ヌクレオチドは「リン酸」、「五炭糖」、「塩基」という3つの部分からできていることに触れました。この3つ部分はどのように繋がっているのでしょうか。

これが「はじめに」のところで触れられていた共有結合ですね、きっと。

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細胞の中の分子生物学 第1章 6

細胞の中の分子生物学 第1章 6

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

DNAの基本的な構造(ヌクレオチド)を作る、3つのかたまりのひとつ塩基は以下の4種類でした。

・アデニン(A)
・グアニン(G)
・シトシン(C)
・チミン(T)

1949年、エルヴィン・シャルガフという人が、どんな生物でも、AとTの含有量がほぼ同じで、GとCの含有量もほぼ

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細胞の中の分子生物学 第1章 5

細胞の中の分子生物学 第1章 5

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

ここからは DNA についてのお話です。

DNAの基本的な構造(ヌクレオチド)を作る、3つのかたまりのひとつ塩基には以下の4種類があります。

・アデニン(A)
・グアニン(G)
・シトシン(C)
・チミン(T)

DNA は下の図のようにヌクレオチドが繋がってできているので

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細胞の中の分子生物学 第1章 4

細胞の中の分子生物学 第1章 4

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

RNAとDNAの基本的な構造を作る、3つのかたまりのひとつ塩基には以下の5種類があります。

・アデニン(A)
・グアニン(G)
・シトシン(C)
・チミン(T)
・ウラシル(U)

DNAにはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)のどれかがついていて、R

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細胞の中の分子生物学 第1章 3

細胞の中の分子生物学 第1章 3

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

リボ核酸 (RNA) とデオキシリボ核酸 (DNA) の五炭糖はほとんど同じなのですが一か所だけ、RNAだと OH(酸素と水素)、DNAだとH(水素)だけのところがあります。

ところで化学式の表し方なんですが、本の中ではいくつかの分子のかたまりがまとめて書かれています。ネット

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細胞の中の分子生物学 第1章 2

細胞の中の分子生物学 第1章 2

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

しばらくは、リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸 (DNA)の構造の話が続きます。だいぶしばらく続きます。

生物の授業は、こういうふうにまずは覚えなくちゃいけない項目や語句が多くて、そこが苦手でした。今は、遺伝子のことをもっと知りたいと思うようになったので、ちょっと粘り強く

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細胞の中の分子生物学 第1章 2

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

遺伝。

学校ではメンデルのエンドウ豆の実験を習いました。算数の授業みたいで好きでした(数学好き)。

でもいまや遺伝学はとても進んで、ちょっと本を読んだくらいではわからなくなってしまいましたね。

癌などの治療には期待が寄せられますが、一方で遺伝子ベイビー(デザイナーベイビー

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細胞の中の分子生物学 第1章 1

細胞の中の分子生物学 第1章 1

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

第1章は「生物って何だろう」という問いかけから始まります。

いろいろな定義の仕方があると思います。ウィキペディアにも

何をもって生物と見なすかについては、さまざまな定義が存在し、その統一は困難であるとされる。

とあります。AI の技術がどんどん進んで行ったり、宇宙開発が進

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細胞の中の分子生物学 はじめに 3

細胞の中の分子生物学 はじめに 3

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

次の結合はイオン結合。こちらは何かを共有しているわけではなくて酸性の分子と塩基性(アルカリ性)の分子が引きつけ合っている状態です。

ちなみに分子の電気量がマイナスだと酸性になって、分子の電子量がプラスだと塩基性(アルカリ性)になります。この辺のメカニズムは説明されていません。

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細胞の中の分子生物学 はじめに 2

細胞の中の分子生物学 はじめに 2

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

もうひとつ化学の基礎的な事柄は原子もしくは分子どうしの結合の仕方です。

この結合には3種類、共有結合、イオン結合、そして水素結合です。どれも習った記憶はあるんですが。。。

まずは共有結合。原子どうしが電子を共有してくっついています。体内では主に炭素どうしで、または炭素と他の

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細胞の中の分子生物学 はじめに 1

細胞の中の分子生物学 はじめに 1

講談社・ブルーバックスの「細胞の中の分子生物学」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

この本では、私たちを含むあらゆる生物の体内で起こっていることを分子レベルで解説されています。生物学を知らない人にもわかるように書かれているとのことなのでチャレンジしてみたいと思います。

はじめにの項でいくつかのこれだけは押さえておこうと、いくつかの化学の基礎的な事柄が書かれて

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