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CFOの資金管理:ランウェイを算出するだけではなくバーンレートのコントロールや現金を増やす施策を打つ

現金の減少とメンタルは連動する

現金がいくらあっても、
切りのいい数字である、1億円、3億円、5億円などが
例えば、今まで1.5億円程度で推移してきた現金が、
1.3億円→1億円と下がってきて1億円を下回ると
このまま現金状況が下がってきてしまい資金ショートに
陥ってしまうと考えてしまいます。



一時的な現金減少だとしても、
資金ショートになってしまうと考えてしまうものです。


資金ショートからくるメンタルの不安定さは経営の
意思決定が正常にできる状態とは言えません。

今まで思い切り打てていた施策が小ぶりになることで
結果が満足にでなくなるから、売上が落ち入金が減る、
外注先を安い業者にすることでクオリティが落ちて、
売上が上がらないから入金が減る、という
ネガティブなスパイラルにハマっていくことになります。

キャッシュフロー表はメンタルコントロールに
役立つことにもなる

急に資金が下回ることで焦る一つの要因は
キャッシュフロー表を作成していないことです。

バーンレートから、何ヶ月分のランウェイがあることは
把握できても、当然、急な支出もあるわけです。

事前に想定できていないことが重なり、
想定していた時期よりも急に資金が目減りすることで
焦ってしまいます。

キャッシュフロー表を作成し運用することで、
どのタイミングでいくらあるのかを把握できるだけで
メンタルは一定以上に保つことができます。

CFOは現金を増やすことも
考えなくていけない

CFOは現金管理をしながら、
事業サイドが投資する投資効率を見ながら、
資金調達をする役割とも考えられがちです。

確かにそういう側面もありますが、
高い視座から見ていくと
企業成長に寄与しなくてはいけません。


現金がなくなるから資金調達をします、
というベースの考え方では、
事業としては成功しているといえません。

赤字であるから資金調達をするわけではない、
事業は伸びているが、先行投資をすることで
さらに事業が伸びるから出資をしてほしい、という
文脈でないと出資の可能性は低くなります。


事業が順調に推移するのであれば、
現金は減るどころか増えるはずです。

増えはしなくても、
減るスピードは驚くほど遅くなるはずです。


この資金をどうしたら増やせるのか、
資金を減らすスピードを落とすことができるのか、
この2点に対してインパクトを出せることが
CFOの役割になってきます。


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