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紡/Tomomi Sugimoto
2024年3月3日 10:15
人はどんなときに「書きたい」と思うのだろうか。うれしいとき?怒っているとき?きっと、心に大きな揺らぎがあったときに「言葉にあらわしたい」思いに駆られるのだろうか。この本のタイトル「つらい」ときも、まさしくそう。心に傷を負ったとき、言葉から、その人の心の動き、息遣いが聞こえてくる。本書は、コラムニスト・毎日新聞客員編集委員である近藤勝重氏によるつらいことから書いてみようか出
2023年11月7日 12:05
文章読本系のジャンルをかいつまんできた。そんななかでも、いまだ文章読本系のトップに君臨するといえる、この本。本書は、「痴人の愛」「細雪」「春琴抄」などの作品を世に送り出し、耽美派として知られる谷崎潤一郎氏による文章読本出版社: 中公文庫発売日: 1975/1/10(初版) 1996/2/18(改版)https://www.amazon.co.jp/%E6%96%87%
2022年10月12日 18:34
人と話すとき、何となく気構えてしまうときがある。なぜだろう?心のどこかで、うまく話さなきゃいけない…と思ってしまうのだろうか。仕事でももちろん人に話を聞く場面はある。ただ、聞く側に徹していると、そこまででもない。「話す」「聞く」の両方を同時にするのが個人的に苦手なだけか??…と、話は変わり。私が聞き手に回るとき、できれば話し手に気持ち良く話してもらえたら…そう思いつつ、この本を手に
2022年9月29日 15:50
前回紹介した池上彰氏・竹内政明氏の「書く力」。『はじめに』の中で池上氏はこう述べている。いい文章が書けるようになりたい。そう熱望していた私は、駆け出し記者の時代、文章読本の類を乱読しました。その中には、斎藤美奈子さんの『文章読本さん江』も入っていました。この本は恐ろしい作品です。本文内でもこんな風に言ってのける。『文章読本さん江』は、読んだことを後悔するような怖い本で、歴代のそうそ
2022年8月26日 16:37
「忙しい」を何となくの理由にし、遠ざかっていたnote。そんな私の背中を押してくれたのが本著である。毎日新聞専門編集委員、コラムニストの近藤勝重氏による「書くことが思いつかない人のための文章教室」出版社: 幻冬舎新書発売日: 2011/9/30(第一刷)いい文章とは?いい文章を書きたい…とは誰しも思うものだ。それは何なのか?これはさまざまな観点から判断されるだろう。まずは、誰