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ブラック企業から転職したらブラック企業だったけど、割と楽しい#1
今日、部長が退職する。
理由は方向性の違いだそうだ。使い古されたミュージシャンの解散理由ようなそれを直に耳にするとは思ってもいなかったが、私はそれに特に何か感じることもなく、淡々と聞き流していた。大切なのは部長が去ることではない。午後以降、後任の人事発表と共に巻き起こるであろう山のような引継ぎと新たな上司から発される方針転換に対応するための準備をしなくてはならないということだ。
部長と言っても
いつか死ぬとしたら自殺がいい
ハイデガーの言う通り、自らの死だけは誰かに肩代わりして貰うことは出来ず、その責任から逃れることは出来ない。
我々は現存在として来るべき死の事実に向き合うことではじめて自由に、自分を取り戻すことが出来る。
内なる良心の呼び声が聞こえなくなってしまったとか、その声に従えなくなっえしまったら、それはもう生きていないのと同じだ。
よくいる誰かのひとり。わたしの世界を構築するわたし以外の雑多な何か。
ただ
丸1年休みがあったら何をしようか
何をするか思いつくまでに3ヶ月
計画を立てるのに3ヶ月
準備を整えて3ヶ月
実行するのに3ヶ月
でもこれじゃあ、帰ってきてから休めないよなぁ
二勝一敗くらいでちょうどいい
全戦全勝は辛い。勝ったというのに反省点を探さなくてはならない。
勝ったのに次の挑戦を探さなくてはならない。
そのうちレベルがカンストして、装備はすべて手元に揃い、倒すべき裏ボスもイースターエッグもなくなって村人も同じ話を繰り返すだけ。
なんて孤独な世界だろう。さあ次のソフトに移ろうか。一応記念にセーブはして、もう二度と差し込むことのないディスクを取り出す。
わたしも連れて行ってくれないだろうか。
ブラック企業から転職したらブラック企業だったけど、割と楽しい#6
ファットマン杉浦曰く、私には気合が足りないのだそうだ。
何事も為せば成る。為さねば成らぬ。本当に何かを為したいのなら手段を選ぶ余地はない。結果を得るためにはすべてを尽くし、努力で補えなければ誰かを頼り、足りないパーツはあらゆる手段を使って埋める。実のところそれは行動次第でどうとでもなる。だからその気合をもってすればあらゆる事が叶うというのに、私は勝ち方やら上手くやろうとするあまりにそれを見失ってし
赤のやりたくないvs青のすごくやりたくない
赤コーナーの勝利。相手が悪かった。
諦めて着手する。
あいつよりかはマシだとか、比較的恵まれた方だとか、何気ない毎日が一番幸せとか。
なかなか賢いことを考えるものだと思った。
何かやりたくないことがあるとき、それに無理して取り組む必要は無い。そんなことで心を痛めてしまっては本末転倒。
無理して一生懸命やる必要は無い。
自分に出来ることは、もっと嫌なことを見つけよう。選択肢を絞ってどちらかを選ぶ
どうでも良くなるくらいで丁度いい
忘れられない後悔がある。
それは忘れられない環境にいるからだ。そこから離れてしまえばもうどうでも良くなってしまう。世界は広く、また数多くある。何かに囚われることは時にパワーを産むが、それでなにかを為しえたわたしは果たして幸せか?
首を吊った誰かのことも、去っていった友人達も、飛行機が突っ込んだビルのことも、波に飲まれた故郷も。全部忘れた。全部が明確に思い出せない。わたしはそんなことに構っているこ