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どうでも良くなるくらいで丁度いい

忘れられない後悔がある。
それは忘れられない環境にいるからだ。そこから離れてしまえばもうどうでも良くなってしまう。世界は広く、また数多くある。何かに囚われることは時にパワーを産むが、それでなにかを為しえたわたしは果たして幸せか?

首を吊った誰かのことも、去っていった友人達も、飛行機が突っ込んだビルのことも、波に飲まれた故郷も。全部忘れた。全部が明確に思い出せない。わたしはそんなことに構っていることを許されない。今日この日を生き抜くことで精一杯。わたしが余裕を持って生きようとしても、精一杯の出力を保とうとする奴らの思惑にすっかり支配されてしまっている。

そんなことはもうどうでもいい。誰がわたしをどう評価しようと構わない。
さっさとその輪から抜け出したい。支配される存在を卒業して、逆に奴らを支配したい。一生ボロ雑巾になるまで搾り取り、ほんのちょっとの恩赦を与えたことにものすごく感謝されたい。

全部どうでもいい。成功とか失敗とか正義とか悪とか、全部どうでもいい。
そのくらいがちょうど良い。誰かのために生きることほど、高望みなことも無い。

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