見出し画像

最強の矛と盾の接触は人類には早すぎた

楚の国の人で盾と矛を売る者がいた。
この人はこれを誉めて「私の盾は頑丈で、貫くことのできるものはない」と言った。また、矛を誉めて「私の矛は鋭くて、どんなものでも突き通すことができる」と言った。
ある人が「あなたの矛でその盾を突き通したらどうなるのですか」といった。
商人は答えることができなかった。

中学校国語 漢文/矛盾 Wikipedia

最強の矛と盾はこうして接触を回避した。
商人の英断だ。言われるがままに矛で盾を突いてしまえばどうなってしまっていたのだろうか。
人類の秩序を決定的に破壊しかねなかった瞬間はここに回避された。

物理法則でいえば、いずれかが折れるか壊れるか、あるいはいずれもが破壊されることを想像する。この「ある人」もその前提で質問をしている。商人が答えなかったのも、嘘があるからだということを認めたからだと思っている。

本当にそうだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?