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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#生活

しわいや

しわいや

題名は、私の一番好きな落語の演目。
ケチすぎる人の話。
「ケチと泥棒は金を払ってまで落語を聞かない。」ということで、落語にはケチと盗っ人の話が多いらしい。

でも私も吝嗇な女だと思う。
カレンダーには、お金を使わなかった日に印を付けている。
1円もお金を使わなかった日は何だか自分が誇らしい。ノーマネー記念日だ。
最高でも財布を開くのは週に2回までに留めたい。

基本電子マネーを使う。ポイントも貯ま

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片田舎の部屋の窓から

片田舎の部屋の窓から

部屋の窓が大きい。
わざわざカーテンを特注したぐらい。
光がさんさんと差し込むので、休日は夕方まで電気をつけずに過ごせる。

窓の外には桜の木が見える。
目の覚めるような薄桃色が眼前に広がり、春の訪れを突きつけられる。
もっと爛漫と咲き誇っている時に写真を撮れたら良かった。
桜が散って緑が豊かになる5月も好きだが、今回ばかりは悔やまれる。

ベランダから下を覗くと、虫がひっついたり離れたり。
啓蟄

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いつも内側から幸せをくれるもの、

いつも内側から幸せをくれるもの、

温便座。

臀部から温かさが緩やかに伝わるとともに、幸せも体に広がっていく。
疲れている時は立ち上がれないほどの心地よさ。そこにスマホがあれば、何時までも居れるプライベート安全基地に早変わり。

出先のトイレが温便座だった時の嬉しさたるや。その日一日の運を使い切ったのではないかという錯覚に陥る。
職場のトイレは冷たい。「早く仕事しろ。」と追い立てられているかの如く。
あぁ、世知辛い。温便座が導入さ

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馴染む人

馴染む人

「○○ちゃん、スポンジもう寿命だよ。」
ご飯を作った後、必ず食器を洗ってくれる彼。今日もいつもみたいに洗おうとして、
あまりにスポンジがしなしなだったみたい。
「100均のだからね。」
と言いながら何故か嬉しくて嬉しくて堪らず、にやにやを隠せないまま新しいスポンジを彼に差し出した。

後から考えると、私の生活を他人事だと切り離さない彼の優しさが詰まった言葉だなと思う。
私の生活に入ってきてくれたこ

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忙しい毎日が連れて行っちゃうの

忙しい毎日が連れて行っちゃうの

今日も本当に忙しかった。

休み前なのに退勤は20時過ぎ。
疲れすぎて彼氏へのLINEも素っ気なく返してしまった。余裕が無い自分に嫌悪。あぁ、自分はなんてみみっちい人間なんだ。

朝7時前に出勤
そこから16時前まで元気いっぱいな子どもたちと過ごす。
20時ぐらいに退勤。
これが私の平均的な1日。
子どもたちが帰ってからも息をつく間も無い。
突然入る会議、若手にばかり降ってくる理不尽な仕事、次の日

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日常に好きな色を載せる

日常に好きな色を載せる

大人になった今、
自分を幸せにできるのは自分しかいない
と感じる。

以前はお付き合いしている人に依存していたと思う。
「なぜ私は辛いのに駆けつけてくれないの?」
「なぜ3年も付き合って結婚の話を持ち出してくれないの?他の人はもう結婚してるのに。」
「なぜ私がここまで尽くしているのに返してくれないの?」
そんな押し付けがましい思いばかり抱いて。
この頃は、ずっと不幸な気分だった。
自分の幸せを、

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背筋を伸ばして準備する

背筋を伸ばして準備する

↑この曲を聴きながらお読みになることを推奨致します。

毎朝、目覚めてからすること。
まず、窓を開け放す。カーテンのはためき。朝露を含んだような清らかな空気を思い切り吸い込む。朝の澄んだ空気が体に満ちる感覚が好き。
顔を洗う。頬を打つような水の冷感で「朝が来た」ことを体に分からせる。
朝のお供の曲を決める。いつもラジオや曲を聴きながら準備する。
最近のお供は柴田聡子さんの「後悔」という曲。今の彼が

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生活は顔に出る

生活は顔に出る

生活は顔に出ると思っている。
適当に生活にしている時は、顔色が悪く、俯いて、目も半開き。口も下にひん曲がり、声に力が入らない。姿勢も自ずと悪くなる。

最近の私の顔は酷いものだった。化粧もせず、ボサボサの頭で、朝が来て欲しくなくて携帯ばかり見て夜更かししてるから、充血した虚ろな目。自信がなくて、姿勢も悪く声もか細い。
みっともない、こんな自分好きになれる訳ない!大人なのにサボりすぎてた反省。

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