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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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2024年6月の記事一覧

私は私の一番いい部分だった

私は私の一番いい部分だった

生まれて20数年、ずっと変わろうとしていた。

重箱の隅をつつくように自分の悪いところを見つけては、
「このままじゃ駄目だ」
「もっとちゃんとしないと」
「何でこんなこともできないの」
と責めていた。
常に小火のような焦燥感が心の中をチリチリ焦がし、"何か"にならないといけない、と急き立てられていた。
"何か"というのは、
『ちゃんとした人』
『ミスしない人』
『明るくてポジティブな人』
など漠然

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1と1が交差するとき

1と1が交差するとき

先日、彼のご実家へご挨拶に伺った。
よく手入れされ、花が咲き誇る庭先。
細やかで丁寧な"営み"を感じた。

『こんな私が伺って大丈夫かな?』『うまく話せるかな?』と胸をどぎまぎさせながら玄関の中に入る。
彼のご両親は、「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくださった。
その表情に少し安堵する。

ご両親は朗らかに話しかけてくださった。
さすが彼のご両親だ。言葉の節々に優しさが滲み出る。
彼がこんなに立派に

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"優しさ"と"都合がいい"は紙一重

"優しさ"と"都合がいい"は紙一重

彼に対して、最近変に気を遣ってしまう。
お付き合いして一年が過ぎ、沈黙になる場面が増えた。
別に悪い雰囲気じゃないのだけれど、中身の無い会話で空白を埋めたくなって、空回り。
元々無口な彼だから、別に沈黙の時間を気まずいとかは思っていないだろうが。

また、彼も慣れてきたからか、一緒にいる時もスマホを弄っている時間が増えた。
「私といてもつまらないのかな」
「一人で居たいって思っているんじゃないかな

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宵闇の中で描けるだけの絵空事を

宵闇の中で描けるだけの絵空事を

世間一般の『女性の憧れ』は、私に無縁なものだと思っていた。

高価なブランド品にも価値を見出せなかったし、冷めるのも構わず、"映える"ご飯の写真を撮る友だちにも辟易していた。
結婚だってできると思っていなかった。
勿論、結婚式も婚約指輪も自分には必要ないと思っていた。
「自分には似合わない、勿体ない」
「高いものなんて見栄を張るための手段でしかない。くだらない。」
なんて卑屈になっていた。

でも

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優しさの種類

優しさの種類

母曰く、「優しさには2種類ある」らしい。
"外に向ける優しさ"と"内に向ける優しさ"のふたつ。

"外に向ける優しさ"は、一目見てわかる。
欲しい言葉をくれる。盛り上げ上手。
ドアを開ける、車道側を歩くなど、
簡単に下手に出る。
だから一緒にいて気持ちがいい。
でも、その優しさは都合よく映された錯覚。
周りからの評価に依存し、自分をよりよく見せたいだけ。
誘き寄せ、手に入れるための手段でしか無い。

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あなたはいい子

あなたはいい子

小学生の時、弟の付き添いで、週に二回、学習教室に行っていた。

大学の敷地内、周囲に木が鬱蒼と茂った小さな建物の中、薄暗くひんやりとした廊下の突き当りに、その教室はあった。

狭い教室の中は、ボランティアの学生さんや同年代ぐらいの子どもたち、付き添いの保護者の方たちでいつも賑わっていた。

後から知ったことだが、そこは、『通常の学級に在籍していて、学習面や生活面でつまずきがある子どもにとって適切な

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心が動く方へ進め!

心が動く方へ進め!

絵が描けなくてもマンガを創り出せる神アプリを見つけました。

その名も、「World Maker」

楽しくて楽しくて、昨日からずっとマンガを作っている。
⤵︎ ︎因みに今日作ったマンガ。彼との日常を描いてみました。
https://links.worldmaker.app/PZym

最近は、
"自分の心が動く方へ進んでみよう"
と思えるようになった。

以前は、できないことに囚われて
"マイナ

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