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"優しさ"と"都合がいい"は紙一重

彼に対して、最近変に気を遣ってしまう。
お付き合いして一年が過ぎ、沈黙になる場面が増えた。
別に悪い雰囲気じゃないのだけれど、中身の無い会話で空白を埋めたくなって、空回り。
元々無口な彼だから、別に沈黙の時間を気まずいとかは思っていないだろうが。

また、彼も慣れてきたからか、一緒にいる時もスマホを弄っている時間が増えた。
「私といてもつまらないのかな」
「一人で居たいって思っているんじゃないかな」
なんてついついマイナスな想像をして寂しくなる。
でも、彼を縛りたいわけじゃ無いので「スマホばかり見ないで」とは言えない。
私が気の利いた会話ができないのが悪いのかな、なんて過大反省をしてしまう。

私の悪い癖だ。
楽しませないと笑わせないと、自分がその場にいる価値は無いと思ってしまう。
結果、自虐ネタに走ったり、何を言われても笑ったり、有る事無い事面白おかしく言ったりしてしまう。
昔は、それが"優しさ"だと思っていた。

でも、必死になると相手はのさばる。
だって、"都合がいい"から。
その内、友だちには言わないような鋭い言葉をぶつけたり、失礼なこと(ドタキャンなど)をしたりするようになる。
気づけば対等な関係では無くなっている。

相手がスマホを弄るなら、私だって好きなことをすればいい。
相手がこっちに来た時には構ってやればいい。
気を遣って、一方的な会話のドッヂボールをするぐらいなら話さないほうがいい。
無理矢理捻り出した話は大体余計な事。
話せば自分の評価を落とす。
会話が盛り上がらないのは、こちらだけの責任では無い。
相手が話し出すのを待って、相手の話題を広げてあげればいい。

もし失礼な事を言われたら適切に叱らないと。
躾と同じ。
怒る必要は無いけど、「これをされたら私は嫌だよ。」と一線を引くこと。

"優しさ"って、言葉よりも行動で
「どんな貴方でも味方だよ」
ということを示す覚悟のようなものだと感じる。
相手の下手に出るのではなくて、対等な立場で助け合うこと。
その人のありのままを受け止め、愛すること。
無理に作り出すものではなく、自然に向けることができるもの。

人間関係、舐められる方にも責任はあるのだ。
"都合の良さ"と"優しさ"を混同せず、貴方とは健全な関係を構築していきたい。

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