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こどもにやさしい音楽を

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#歌う

声楽家ってさ、

声楽家ってさ、

クラシックの歌手を声楽家、というようだ。
声楽家は、「ソプラノ」「アルト」「テノール」とか「バリトン」とか、
声質によって、少し細かく表現される。

そうそう。
ここで言う「ソプラノ」とかは、
音域ではない。
勘違いされてることが多いかと思う。

合唱で使う「ソプラノ」は、パート名である。
ちょっと意味が違う。

あくまでも、持って生まれた声の質による。
何しろ、「ソプラノ」だけでも大きく5種類あ

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お姉様方の子音発音の美しさについて:生徒さんからの質問1

お姉様方の子音発音の美しさについて:生徒さんからの質問1

70代女性の生徒さんからの質問についてです。
まず、この方ご自身が歌うことを長く続けていて、
踊りや笛も嗜み、好奇心旺盛で行動的な方です。

この方のお話は、
「あるグループで小さな合唱をしています。
私よりもちょっとお姉様な方々の子音の発音が美しくて、
憧れています。
小さな声の時にも、ちゃんと聞こえるのです。
口の形などまねしてみるのですが、
うまくいきません。」
とのことでした。

質問内容

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「大きな声ではっきりと」は、両立するのか問題について

「大きな声ではっきりと」は、両立するのか問題について

この写真は、「叫ぶ」で検索したら出てきた。
確かに。。。
味わい深い写真をありがとうございます。

さて、「大きな声」。
私が思うに、大きな声って
出るか出ないか、
ではなく持っているか持っていないか、
なのではなかろうか。

「私の目は一重です」
とか
「私の手は小さめです」
とかのように、持って生まれたものだと思うのだ。

大きく響かせることは、誰でもできる。
できるようになれる。
それと「大

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歌うこと 好きですか?

歌うこと 好きですか?

と、訊かれることはあまりない。
そりゃそうなのだ。

でも実は答えに困る質問なのだ。

シンプルに「好き」な訳ではないようで。

学生たちが課題として提出した、
歌う動画をチェックした。

本当に楽しそうに、自由に歌っていた。
アカペラなので、音程や拍が怪しい所はあったりする。
でも、それは小さなことで。
直せば良いことだし。
大事なことは全くそこじゃない。

仰向けになって歌う学生がいる。
これ

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雑味のない声で話そう 歌おう

雑味のない声で話そう 歌おう

「美しい声」に、定義はないらしい。
でも、なんとなくみんな
「あんな声」というイメージは持っているのではないだろうか。

大学のヴォーカルボディワーク後期第1回目授業で、
「みんなが憧れる声は?」「みんなが好きな声は?」
と訊いたところ、
「透き通った声」「ずっと聴いていられる声」「聞き取りやすい声」
が、次々出てきた。

これこそみんなが思う「あんな声」ではないだろうか?

声なんて見えないのに

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ゴンドラの歌

ゴンドラの歌

クラシックの歌い手は、「再生芸術家」だと私は思う。

楽譜の音符たちを音にするからだ。

仕事としては、しかし、それだけでは音楽にはならない。

文字の場合もそうであるように、

行間(音符間?)を読むという楽しさがある。

「ゴンドラの歌」という曲がある。

私は森繁久弥さんの歌だと思っていたが、

あるとき、ステキなアレンジになっている楽譜を見つけた。

・・・ほう、私たちにも歌えるのか?

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