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続ちょこっとひとこと

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故郷・神戸に戻り、今を綴るもまだまだヨチヨチのエッセイ集。
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#おいしいお店

第5回 ぐるめぐる神戸

第5回 ぐるめぐる神戸

昨日〈ぐるめぐる神戸〉を開催した。
毎回異なるテーマに基づいて、神戸のうまいものを食べ飲みし、解説しながら街歩きを楽しむ会。
早いものでもう第5回だ。

今回のテーマは「神戸洋食/神戸スイーツ」。
開港以来150年、神戸には名だたる洋食店、スイーツ店がずらり。
そんな数ある名店の中から僕のチョイスでご案内。
旧居留地の散策もセットにした。

今回ご参加いただいたのはこちらの3名だ。

ちなみさんは

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僕の回復を祝ってくれている気さえした

僕の回復を祝ってくれている気さえした

口の大がかりな手術を受けたのは昨年3月。
それからもう10か月の時間が流れたことに驚く。

昨日、受診日。
結果は極めて良好。
口の中の欠損部分は医師も驚くほど回復をしていて、もしかすると将来的には装具をつけなくてもよくなるかもしれないとのこと。
いやぁそんなうまい話はないでしょと思いつつ、これまでの奇跡を思えば、もしかすると…はあるかもしれない。
僕は諦めない。

県下最大の大学病院ということも

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これ以上に象徴的で心憎い演出があるだろうか

これ以上に象徴的で心憎い演出があるだろうか

先日の記事で書いたように、noterの文子さんからご依頼をいただき、神戸旅のアテンド(同行ガイド)を引き受けた。
神戸初上陸かぁ、ならあそこへ行こうかな、いやあっちかな——
そんなプランニングをしているさなか、来訪直前に文子さんが書いてくださった僕の紹介記事を読み、ヒャァッとなる。
こ、これは期待を裏切ることは、ぜ、絶対に、ゆ、許されない…



昨日がその日だった。
はるばる東京から新幹線で来

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今僕を動かす力を信じ、前向いて

今僕を動かす力を信じ、前向いて

昨日、前職の元同僚と3人でランチを囲んだ。

前職では社長室に身を置き、広報を担当した。
僕のサラリーマンとしての最後だ。

昨日会った元同僚も同じ部署のメンバーで、ライティングを担当していた女性とデザインを担当していた女性。
2人とも僕よりうんと若いが、会社では先輩だった。
しかしいろいろあって、1人は僕が入社した同じ年に退職、もう1人は僕が退職した同じ年に退職した。

その退職トリオが三宮のイ

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楽しい時間はあっという間に過ぎる

楽しい時間はあっという間に過ぎる

ぐるめぐる神戸。
noteで数か月前から案内してきたこのグルメツアーをついに昨日開催した。

神戸観光といえば北野の異人館、東灘のスイーツ、レトロな旧居留地、キラキラのハーバーランドなどが王道。
でも今回は兵庫津、兵庫運河をめぐる旅を用意した。
港町として発展してきた神戸の礎ともいえる地域だ。
観光地化されていないこのエリアは、ふつうは行こうと思う機会もなく、ガイドしながらいっしょに歩くにふさわし

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久しぶりの玉子焼にすっかり気分が上がる

久しぶりの玉子焼にすっかり気分が上がる

昨日、三宮へ。
朝の忙しい時間に仕事の用で。
その前に銀行にも3つ寄らなければならない。
家を出るのが少し遅れたから、気も焦っていた。
信号ももどかしい。

よし、もうすぐ目的地、なんとか間に合う。
と、なぜか足下に違和感を感じる。
ちらっと何かが視界に入ったような気がするのだ。
ん?と思いながらも、急いでいるから歩は緩めない。
でも、歩きながらやっぱり気になる。
いったい何があった?
1分くらい

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飽くなき探究が始まろうとしている

飽くなき探究が始まろうとしている

どうしてもカレーうどんが食べたくなった。

息子が、部活の試合のあとだったか、友だちとどこかでカレーうどんを食べてきたらしく、めっちゃうまかったという。
その話を聞いたのが半月ほど前。

そこから僕は悶々としていた。
実はカレーうどんは僕の大好物なのだ。
あぁ食べたい、食べたい!

食べたいと思ったら作るのが僕の鉄則。
しかしパラパラとネットを手繰るも、ほとんどがルーを使うレシピ。
ルーはお好きな

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やった! 来月も黒帯!

やった! 来月も黒帯!

いつからこんなにも素麺が好きになったのだろう。
僕は無類の素麺好きだ。

あの清涼感。
あの喉ごし。
素麺のない夏は夏ではない。
いや、素麺のない夏はもっとも過酷な夏だ。

しかし、素麺なら何でもいいというわけではない。
いくら島原、小豆島など産地の名を謳っていたとしても、スーパーのプライベートブランドの安い素麺なら食べない方がまし。
なんだこのザラザラの麺は…とまったく受けつけない。
最低でも〈

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僕はきっと、うっとりトロトロの表情になっていただろう

僕はきっと、うっとりトロトロの表情になっていただろう

先月末の入院以来、幾度か僕の食について書いた。
口腔手術を受け、ふつうのものがふつうには食べられなくなったと。

最初そう書いたとき、そんな手術とは思わなかったと、なかなかの衝撃をもって受けとめていただいたように思う。
このnoteで食がテーマのマガジンにせっせと記事を書いてきた僕が、ペースト食になるなんて。
まさか一生これとは思わなかったが、僕にとっても衝撃の事実だった。

そして逆に、昨日あげ

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心で楽しむ時間を今過ごせてよかった

心で楽しむ時間を今過ごせてよかった

かみさんと、久しぶりに美術館へ足を運んだ。
入院を控え、荒ぶる心を鎮めるために。

横尾忠則現代美術館

神戸・王子公園〈横尾忠則現代美術館〉へ。
横尾忠則といえば、世界的な現代アートの巨匠。
兵庫出身という縁だろうか、この神戸に個人美術館がある。

これまでに企画された展覧会を凝縮した「横尾忠則展 満満腹腹満腹」が開かれていた。

絵を描くのは好きだが、正直、美術鑑賞はあまり得意ではない。
でも

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第2回リアル会 in 神戸、ありがとう!

第2回リアル会 in 神戸、ありがとう!

昨日、ついにその日が来た。
昨年10月から構想を練り、年明けすぐに呼びかけて、そして昨日。
〈第2回リアル会 in 神戸〉だ。

神戸のおいしい店でおしゃべりしませんか?の会。
このアバウトな呼びかけに応えて参加くださったのは5名の方々。
(もう1名申し込まれていたが、残念ながら都合で欠席に)

いちnoterにすぎない僕の呼びかけに、こんなにも手を挙げてくださるとは。
飛行機で来られた方もいて、

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僕の話はほとんどしなかったが、それでいいと思った

僕の話はほとんどしなかったが、それでいいと思った

数日前、愛媛でお世話になったネット通販の担当氏が、20年ぶりに僕をググって探し出して連絡をくれ、飲みに行った話を載せた。

担当氏から「ご無沙汰しております」とメールが来たのは11月初めのこと。

今月初め、再び「ご無沙汰しております」とメールが届いた。
誤って同じメールを再送信してきた?と思ったが、差出人が違う。

愛媛時代のお客さんからだった。

***

愛媛の村おこしでは爆発的な人気商品を

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神戸の街にスイーツがいかにしっかり根づいているかがよく分かる

神戸の街にスイーツがいかにしっかり根づいているかがよく分かる

昨日、久しぶりにケーキを食べに行った。
〈レーブドゥシェフ〉本店。
卓越した技能を持つと認められた「神戸マイスター」の佐野靖夫氏がオーナーシェフを務めるパティスリーだ。

神戸は全国有数のスイーツの街。
商業地の多い東神戸には有名なスイーツショップが競い合い、スイーツめぐりバスなどが運行されていたりもする。
一方、宅地の多い西神戸にも、東に負けず劣らず町の洋菓子店が並び、舌の肥えた神戸っ子を楽しま

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どうやら僕も元町を満喫してしまったようだ

どうやら僕も元町を満喫してしまったようだ

神戸で開いたリアル会の日、まいまいままさんが少し早めに神戸に来られたので、元町の〈放香堂〉へご案内した。
以前の記事を読んで気になっていたそうだ。

実は…僕も中に入るのは昨日が初めて。

放香堂は幕末から続く老舗の茶商だが、日本最古のコーヒー店として教科書にも載っている。

明治の新聞に「焦製飲料コフイー」と放香堂の広告が踊る。

店では資料に基づき、当時の「コフイー」を復刻。
インド産アラビカ

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