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「星を伝える人」の戦略室

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星のソムリエとして、考えてることやノウハウなど。
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#コラム

忘れることができない光景があるからこそ・・・

忘れることができない光景があるからこそ・・・

忘れない光景があるからこそ、初心を忘れずにいられると思う。

「観望会(天体望遠鏡で月と星をみせるイベント)」を初めて開催した時の出来事をツイートした。
ちょうど月観察の宿題が出ている学校があったので、一生懸命スケッチしながら星空案内人の話に真剣に耳を傾ける子供たちがいた。そして別のレーンでは、ずっとゲームしながら興味なさそうに親御さんと一緒に並んでいる男の子もいた。

とっても対比が激しかったの

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今年の自分を「作る」ための計画を練る

今年の自分を「作る」ための計画を練る

年初は「はじめる」ことに対して気持ちが乗りやすい。

去年あたりから環境の変化が大きくなり、今年も大きく変わりそうな予感がしている。基本的に直感で波に乗っている部分は大きいのだけれど、1年後・3年後にどうありたいかっていう「理想像」は持っておく方が絶対楽しいと思うので、このタイミングで色々と考えてみようと思う。

「行動」を計画する年間計画というよりは、「今年どう生きていきたいか」という指針かなっ

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真っ白なパズルのピースのように

真っ白なパズルのピースのように

去年は自転車操業的に、依頼が来ては企画・実行を繰り返していた。

今年はビジョン・ミッションを考えつつ、4月からの年度初めをスタートとして年間予定を策定中。そんな中で「屋号・・・いるなあ」と思い立ち昨日からずっと考えている。

市民活動として助成金を得るために「市民活動団体Zinnia」というものは作っている。ジニアは百日草のことで、国際宇宙ステーションで初めて咲いた花だ。団体名を決める時にちょう

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「伝える」と「伝わる」

「伝える」と「伝わる」

天文教育普及研究会の近畿支部会にて、招待講演をさせて頂きました。

テーマが「若いからできる天文普及活動」という事でしたが、個人的に「若いから・・・」という部分に対する明確なアドバイスは、思いつきませんでした。だから、若く頭の柔らかいうちに知っておいて欲しい事を内容に込めたつもりです。

講演タイトルを「天文の価値の伝え方」として、「伝える」ことと「伝わる」ことの違いを意識しましょうという内容。マ

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継続が滞る時は、方向性を見直すとき

継続が滞る時は、方向性を見直すとき

wordpressで作った自分のメディアである、宙ガールドットコムの更新が滞りがち。記事を増やしたり、リライトしたいなあという気持ちはある。でも腰が上がらない。

滞るのは、時間が割けないから。

宙ガールドットコムは、1記事に対して公開まで相当時間がかかるのだ。

テーマを決めたら、ニーズを調査して、必要な事を調べる。
そして、SEOを意識しながら文章を書いて、写真をいれる。

サイトを立ち

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同じカテゴリの人間は、価値観が似てくる

同じカテゴリの人間は、価値観が似てくる

新卒で入社して勤続年数は15年を超えた。転職未経験。

ソフトウェア開発の会社に入社して、TOBによる吸収合併、グループ会社への事業部門まるごと移管、職種変更、親会社への出向。
転職はしたことないけれど、状況はぐるぐる変わっている。

親会社への出向は、業種が違うこともあり価値観が違いすぎてビビった。社風どころの話じゃない、文化が違う。

そして最近は、会社の仕事とは別に星のソムリエとして

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エゴとは、ロケットの燃料みたいなもんだ

エゴとは、ロケットの燃料みたいなもんだ

たくさんの人たちに「ほしぞら」を楽しんでもらうために、様々な企画をしている。

天体望遠鏡をたくさん並べて、星を見てもらったり

手作り望遠鏡を工作しながら、「天体望遠鏡って何するもの?」ということを知ってもらったり

たくさんの人の前で話すこともある。

すべての活動が「自分の好きを、他の人にも好きになってもらいたい」という自分のエゴがスタート。

エゴとか自己顕示欲っていうと、ちょっとネガティ

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好きなことを発信するために

好きなことを発信するために

好きなものを推したいという欲求が強い。
だから大好きな星空も、宇宙も全力で推したい。

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私の住む神戸北の星空環境は、そんなに良くない。
星空に興味を持ち始めた頃、あまりに星が見えなさすぎてがっかりしていたほど。

それでも育児真っ只中でストレスフルな状態で見上げる空は、心を穏やかにしてくれた。

空を見上げ続けていると、見える星の量が増えてきた。
星空を見る「目」は、慣れが必要

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マンガに救われること

マンガに救われること

正直、「この人の言葉に救われた」という記憶は少ない。
でも、マンガの言葉に救われたことは、数多くある。

マンガ・アニメのチカラは偉大だなあと改めて思う。

自分のやっていることの”意味”を探す必要はない。
やったことの結果が
誰かの”意味あること”になればいいんだ
(宇宙兄弟35巻より)

球場グラウンドという広い場所で開催する「天体望遠鏡で月と星をみよう」の準備をしている。タスクは大量にあって

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「我が子」と「自分のやりたい事」のあいだ

「我が子」と「自分のやりたい事」のあいだ

我が子の「楽しかったー」という言葉に救われている。

「星の教室」という子供向けワークショップを開催した。親子30組ほどが参加して天体望遠鏡を学び、工作し、体験するというもの。企画運営・講師をしている。

このワークショップには、自分の子供たち2人と、スタッフのお子さん2人の計4名も一緒にいる。私はこの4人を「キッズスタッフ」として、スタッフ腕章を渡してお手伝いをお願いしている。

ワーク

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後援とは印籠である

イベントには、色々と立ち位置がある。この中で直接イベントに関わらない「後援」だけが、何のためにあるのか分からなかった。

まずは、イベントの立ち位置を分類してみる。

主催:そのイベントを主体的に運営する団体・人
共催:主催者と共に運営をする別の団体・人
協賛:スポンサー的な会社・団体(お金や物品)
協力:目的(イベント)のために力をかしてくれる団体・人
後援:応援してくれる団体・人(実務的な

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はじめの一歩の難しさ

はじめの一歩の難しさ

最初の一歩は本当に難しい。
その一歩を踏むためには「心」と「やり方」両方のハードルを越える必要がある。

たくさんの人に星を見せたいという想いで、取得する資格「星空案内人(準案内人)」。取得後に活動できている人は本当に少ない。

行動できていないのは、できない理由があるから。 
・手伝える観望会が近くにない
・仕事などの関係で日程が合わない
・活動しているグループとつながりができない
・交通手

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この人と仕事がしたいと思う時

この人と仕事がしたいと思う時

「この人と仕事がしたい!」と思える人に出会えると、最高にハッピーだ!

9月の星空観望会の準備をしていて、会場となるスポーツ公園の担当者と何度も打ち合わせをしている。昨年までは年1イベントのみだったけれど、今年は月1ペースで講座やイベントをやっているため、会話量もふえ、心の壁もなくなってきた。

会話が増えると、その人のイベントに対する想いとか、熱量をひしひしと感じるようになってくる。そして、私も

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星と宇宙に税金は必要か?

星と宇宙に税金は必要か?

「宇宙・星をはじめとする自然科学に興味を持つことは良いことだ」みんなそう言ってくれる。ブラックホールのような発見が出てきたら、みんなワクワクするし、称賛する。

でも、多額の税金が投入されていると知ると「地球の外を見てる場合?もっと中の問題があるでしょう?そんなのにお金かけないで!」という声が上がる。

ハワイのマウケアナ山頂に建設予定のTMT望遠鏡。ハワイの先住民にとっての聖地に建設するので、反

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