忘れることができない光景があるからこそ・・・
忘れない光景があるからこそ、初心を忘れずにいられると思う。
「観望会(天体望遠鏡で月と星をみせるイベント)」を初めて開催した時の出来事をツイートした。
ちょうど月観察の宿題が出ている学校があったので、一生懸命スケッチしながら星空案内人の話に真剣に耳を傾ける子供たちがいた。そして別のレーンでは、ずっとゲームしながら興味なさそうに親御さんと一緒に並んでいる男の子もいた。
とっても対比が激しかったので強烈に覚えている。
ゲームしている男の子の親御さんは「体験」を通して、理科に興味を持ってもらいたかったのだと思う。星さえ見れば、興味がわくんじゃないかなって。
でもレンズ越しの星は、彼の心に響くことはなかった。
すぐにゲームの世界に戻っていった。
星を見せるだけでは、人の心は動かないのだと思った。
そして「興味がわく・わかないの差は何か?」という疑問がわいた。
そこで読んだのが好奇心に関する本だった。
「好奇心を刺激する」とは、よく聞くけれど「じゃあ、どうやったら刺激できるの?」ということが書かれた本です。
知的好奇心を刺激するには、前提として「ある程度の知識」が必要なのだそう。その上で「体験」をさせることで、知的好奇心は刺激される。
子供の興味に差があるのは「合う・合わない」だけでなく、そういった前提条件の差もあるよなと思う。
親子連れで観望会に来て、親の方が興奮するのは「知識があるから」なのだと思う。好奇心の仕組みを知ってから、何となく腑に落ちた。
知識があるからイマジネーションが広がる。そこに体験が加わると興味と好奇心が加速するんだろうなと思う。
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初めての観望会で見た、興味なさげな男の子。
「興味がないならしょうがない」と切り捨てるのは簡単だけれど、そういった子を1人でも「おお・・ちょっとすごいかも」って思わせたい。
どんな企画デザインをしたら、「お!」って思わせることができるのか。そのお題は、イベントを続ける限り悩み続けるんだろうな。
そして回を追うごとに経験値が増え、ステークホルダーが増え、考える事が増える。楽しいけれど苦しさも増えてくる。そして悔しい気持ち増える。
それでも続けるのは、イベント企画で私自身の好奇心がゴリゴリに刺激されているから。
私自身、好奇心の赴くままに行動している感じ。
好奇心ヤバイw
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