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叙情詩&散文詩

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叙情詩。散文詩も追加します。 テーマは君、私自身、心のスケッチ。 風や光も影も。形あるものも無いものも。今もさっきも。
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記事一覧

瑠璃色哀歌

瑠璃色哀歌

逆夢 幻 糸車
珠色 雁金 薄明かり
幼な子 三月 子守唄

遠吠え 山越え 目かくし鬼
山の端 さんざし ひとりっこ

ひとりっこ

ひとりっこ

最後は ひとり 
泣いてばかり

この子は 
どこに行くのだろう

それは遠い
遠い 空の下

蒼い 青い 海のそば
みかん畑が並んでる
遠いお空の 母のくに

あなたの こころの あるところ

2024/02/29 teo

プロローグ エピローグ

プロローグ エピローグ

夕陽を抱えた森の精霊たち
聞こえたら 返事をして そして
僕のためだけの
新しい 朝を連れてきて

見てたんでしょ 僕の 恋の 結末を

これからは それからで
今まで は なくなった
僕には 今から があるだけだ

素敵なプロローグを書こうよ

何故なら いい季節だからってさ

街には 恋人達が手を繋ぎ
幸せそうに見つめ合ってさ
最高を味わってる

僕は
道化師をやってあげる
おどけた芝居 仮面

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all memory 最終章

all memory 最終章

君が月になった夜 

真夜中の電話 君の母だと名乗る人
あの子はもう

なかなか 理解ができなかった昨夜のこと
僕は やっぱり 夜空を見ていた

悲しみの ビンテージ
蒼白の月は 別れを告げた

それはね 悲しいんじゃない

痛かった

辛いんじゃない

呪いに近かった

月 ならば
君が
本当の月ならば
聞かせてよ
もう ここにはいない あの人を
忘れなければならない理由

僕の all mem

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Whisper

Whisper

目を 閉じたら

そっと

そう
そっと    そっと   …聞こえる

光る音

感じる
ぬくもり

君の 神秘の輝きと 綺麗さと 
艶やかさ その光る音     そして僕の囁き

もっと 煌めいて

もっと 放たれて 
もっと 近づいて      そして僕を抱いて

その優しい手を 離さないで 

いつもの
夢で
僕を 抱きしめていて

僕らは 今   
夜に会える

まどろみの中から
醒めた

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夢のつづきに

夢のつづきに

君のシルエットを 夜の窓ガラスは 映す

夜風に 熱るほほに 触れてみたくなった

僕たちの部屋の灯りは 
小さなランプだけのせいで 
お酒も無いのに 酔ったみたい  

星の輝きのそのままが瞳に 映る君は 綺麗だ

栗色の巻き毛が 少しだけ 風に揺れて
何かを囁いた

ほんとうは まだ 伝えきれていないこの思いのせいで 何故か 何かをためらって 
そのせいで ほんとうに そのせいで 
夜は時間を

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恋しくて

恋しくて

離せない やっぱり
あっていなきゃ 苦しくなる

あきらめられなくて また携帯を見る

メモリーがいっぱいで 更新しないといけないと
お知らせが届く

凄く短い出会いなのに 
君の何も知らないのに
もう 無理なんだ 会っていないと

今の 瞬間に すぐに
会いたくて
恋しくて 君を探す

もう無理
僕は ダメみたい

どんなに少しだけでも 君を感じて
ほんの一秒でも 君が僕を思い出して 
少しだけ

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会いたい

会いたい

君はどこ

遠く 淡い空色のキャンパス
そっと 溶けた朝雲が 
もっと寂しくさせるけど

心の在りかを 知っていた

音のない世界で
夢を見ない
僕は 希望という言葉が
嫌いになった

君はどこ

きっと 
もっと 遠く 
それよりも 遠い 果てのないところ

僕の声が届かない
叫んだって 途中で消えて
もっと辛くさせるんだ

知ってる なにもかも

だから

ずっと向こうの知らないところ

君は

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海囁き

海囁き

冬の海は温かく
水に心が溶けていく
君は安らぎ
遥かなる国の人となる

波が永遠(とき)を紡ぎ
針音となる

夢を見る時
あなたの温かい腕と
鼓動に
また揺り動かされ
僕は
沈んだままの太陽になる

この月が照らす
水面に輝き
永遠のあなたをみていたい
あなたが世界の
どこへ行こうとも
僕は蜻蛉

君の手を取り
誘う鳥だ

この夜の海の深淵が
僕の住むところ
波のまにまに
君を知る

2023/1

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Trajectory -君の愛、そして僕の宝物

Trajectory -君の愛、そして僕の宝物

暮れようとする空に 手をかざして

かすかな雲の隙間から
漏れる光を掴もうとした

君は
どこへ行くのだろう

冬鳥と おんなじに 飛び立つから
風に紛れて 過ぎ去るから

君の想像を超えるくらい
悲しくて泣いたその日

Trajectory 孤独の終わり
君の飛ぶ空に 虹の橋 光の軌跡を見たから

それが

僕の希望となって
新しいあしたの
朝の息吹をもたらし
星がまた生まれる

Trajec

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君は空

君は空

今日は久しぶりに 外へ出た
久しぶりの空と 巡り合う

僕の思いは 君だけだった
この空にも
枯れた枝の隙間にも
君が見える

この空は 遠いね

君のいるところ 届かない

本当は 思い出しかない君を
ただ 懐かしがってばかりいて

他のことを考えない僕なんて
実に 面倒だ 
どっかに 行けばいいのに
いつか 蝋燭を消すように
たちまち 消えてしまえば いいのに

この空は君 冷たくて きれい

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夢のゆくところ

夢のゆくところ

流れ着くところ

小舟が
流れ着くところ
葦わらを分け
水の波紋 響かせて

若葉の頃

遠ければ 遠く
道を訪ねる人になる

勇気
希望と
ありがたさ

道を歩く人になる

あなたの
夢のゆくところ
小さな息吹き
向日葵みたい 喜んで

いかなる時も
諦めない
思い描いた昔ながらの家があり
懐かしい笑顔に出会うから
路地裏の みんな
迎えてくれる

思い出した あの時の空色
熱くなった 涙の色

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愛のうた

愛のうた

たゆむ面影
揺らぎ 舞う人
繻子(しゅす)の衣に 戯れるひと

あなたは蒼く 華を抱く

もう昔
とてつもない昔話

僕の記憶に
埋もれたまま
閉じられたまま

空っぽのオルゴール
破られたページ
踵(かかと)のない靴
折れたクレヨン

悲しみの形容詞

花びらの君

どうか
君は
そのままでいて
そして
そこにいて

一枚の絵のように

僕の光でいて欲しい

たゆむ面影
揺らぎ 舞う人
光の衣に

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今はあなただけを

今はあなただけを

僕の頭の中に
あなただけの
場所があるかのように

あなたが映り出す

白いドレスと
ピンクのバラ
優しさで
溢れる微笑み

ロゼの気泡が
心地よく
あなたの頬を
染めてしまう

生きている
あたたかな肩を抱いて
一時の夜を

今はあなただけを
みつめたまま
過ごしてみたい

久しぶりの
満たされていく
この想いは

久しぶりの
恋だね

いつも
言いたかった
君に
ありがとう

こんな僕に
希望

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緋色の約束

緋色の約束

長い夢を見ていたようで
目覚めると歌が聞こえた

誰かを慰め 可愛がる子守唄
それはあまりにも 遠く
細く 悲しく 刺さるもの

緋色の瞳の鳥は泣いて
緋いなみだを落としている

僕の絶叫
時間が止まり
籠は開く

さようなら

その言葉は言わないで
やっと出会えた君なのに
やっと見つけた僕なのに

緋色の瞳が
また泣いて
やっぱり君は
迷子を探す事をするんだ

ごめんなさい

その言葉は言わない

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