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【SLAM DUNK Gl】79話「とっておきの飛び道具」
残り25秒、逆転をかけた流川のパスは三井へ、三井はファンブルしてしまう。
「あーー キャッチしそこねた!」高宮
三井のファンブルの間に福田が間合いをつめる。
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「まだセンターライン付近だぞ!?」野間
「でも これ以上、進めねーよ!?」大楠
三井、ボールを拾う。福田のプレスが迫る。
「(安西先生、、 最後に、、
もう一度、、 俺に、、 力を、、、 貸してください。)」
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~三井寿 回想~
「武器」より三井が怪我を再発させ手術をしたシーズンオフ。ルーティンとなった安西への報告と自主トレ。
安西は手術の影響で以前のような動きが出来なくなった三井に長距離スリーという武器を身につけることによって強くなれると助言したのだが、
これには続きがあった。
「まだまだ 打ち込まねえと 武器とは言えねーな。」三井
「ほっほっ 継続は力なり ですよ ほっほっ」安西
「では さらに
とっておきの飛び道具を教えましょう。ほっほっ」安西
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安西はとっておきの飛び道具と称して三井のその術を話した。
「えっ いや 安西先生 それは ちょっと、、、、、。」三井
「どうしましたか?」安西
「何か 恥ずかしいっていうか、、、だせーっていうか、、、かっこ悪いっていうか、、、、。」三井
「そうですか? 三井君、
あの2年間で何を学びましたか? ほっほっ」安西
安西の言う2年間とは、三井がバスケ部を離れ、不良となった2年間のことである。
「あの2年で? (何を学んだって、、、喧嘩の仕方!? 暴力!? いや)」三井
「何を捨てたか?と言い換えてもいい。」安西
「何を捨てた? バスケ?」三井
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~さらに回想~バスケ部襲撃の体育館
「安西先生、、、!! バスケがしたいです、、、、。」三井
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「(いや バスケは捨ててねえ。捨てたのは、、、意地とプライド??)」三井
「はっ!? (捨てたのは意地とプライドだ)
安西先生、、、あれ以上、かっこ悪いことなんてないですよね(笑)」三井
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三井は自身に問いかけ気付く。
「まず自身で受け入れて、それを表現する。インプットとしてアウトプットするんですよ。」安西
「インプット? アウトプット?」三井
「そうです。例えば三井君もシーズンオフにはバスケ教室なんかも開くでしょう。人に伝えることは難しい。頭の中で想定しているだけでは中々、上達しないが、何回も繰り返し実際、表現することで慣れてくるでしょう?」安西
「確かに、、、最初の頃はどう伝えていいのかわからなかったが、繰り返すことで慣れてきたし、緊張もしなくなった。」三井
「ほっほっ インプットしてアウトプットする。すると三井君自身も強くなれるんですよ。」安西
「確かに、、」三井
三井は安西の教えを聞き入った。
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「例えば、海外の経験を帰国してチームメートに伝える。自身で経験したものをチームに還元する。インプットしてアウトプットするんです。」
「するとどうなると思いますか?」安西
「多分、自身も、、チームも強くなれる!?」三井
「ほっほっ」安西
「安西先生! 俺がとっておきの飛び道具を身につければ、俺自身も強くなる。チームも強くなる。チームの助けになれるんですね!」三井
「ほっほっ いろいろな経験をしてきた君にはそれを伝えてほしい。」安西
「インプットしてアウトプットする。ですね!」三井
~現在~
三井、シュートモーションに入る。
「(安西先生 捨てたものなんて言わせてしまってすみません)」
「(意地とプライド、、、あの2年間で学んだこと)捨てたんじゃない! 学んだんだ!」
そしてシュートを放った。
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「おい! あのシュートモーションは!?」清田
「あれは!?」紡希
残り20秒、安西がとっておきの飛び道具と称した、そのシュートが大きな弧を描いた。
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続
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