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エッセイ

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2023年11月の記事一覧

教育と洗脳と記憶喪失のトリデンテ

教育と洗脳と記憶喪失のトリデンテ

あまねく教育は洗脳である。

ある種の生き物は、自分が生まれ出て最初に見た動くものを親、あるいは庇護者だとインプットされるらしいが、刷り込みだとか、インプリンティングというやつだ。

最近の親の一部が、子供の躾を学校に押しつけているのは、だからそういう意味では歪な状況であり、共同生活(笑)を学ぶための基礎要素は家庭で修学までに親が叩き込む、あるいは条件づけるものだろう。言い方は悪いがペットの躾みた

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数十年前のお前に告ぐ

数十年前のお前に告ぐ

昔読んだ漫画で、漫画家は昔、自分が夢中でマンガを読んでいた自分自身に向かって書くんだみたいなシーンがあったけれど、全ての人がそうではないだろうし、そう思っていても変わってしまうのだろうけれど、いい言葉だなと思った。

かつて応援しているサッカークラブから、ライバルチームに移籍する際にある選手が、自分の中の小さな自分にどうしたいか問うたと発言していたが、それも類する話なのかもしれない。

生きる歳月

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本日の正義とパブロフの時間

本日の正義とパブロフの時間

ニュースで一方的に誰かを糾弾している際には、それが沈静化したら飽きるくせにと呆れながら眺めてしまう。松本サリンの被害者の方を容疑者のように報道して、実際にそれが違ったのに大々的に謝罪をしなかったメディアの態度を目の当たりにしてから、ずっとそれは変わっていない。

メディアが世論を作るなんて許されることではないと思っている。ハーメルンの笛吹きよろしく、それに踊らされてしまうのが怖いし、誰かの言ってい

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鬼を笑わせてふくらます。

鬼を笑わせてふくらます。

もはや、スーパーでは新年を超えて、おせちどころか恵方巻きの予約をつのっていたのだが、来年のことを話すと鬼が笑うというけれど2月のことなら呵呵大笑という塩梅になるのではないか?。

そろそろ雪が降るようで、気温もだいぶ低下してきた。近年ではパック詰のものが増えたが、実家のある田舎では餅をつくシーズンが近づいている。

さすがに杵と臼ではないけれど、それでも餅つきというのは、なかなかに心躍る行事ではあ

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ポテトチップスくらいなもの

ポテトチップスくらいなもの

某Xにて、あれこれつぶやいていて、スペースでお話をさせていただく機会があると、私の性別についてイメージと違ったのか驚かれることがある。

魂に性別はないと思うので、入れ物に対してのイメージなのだとは思うし、個々人のパーソナリティと性差との関連性は少ないとは思うのだが皆無ではないから、まあそうなのかなと首を斜めに傾げる。否定では無く、ううむという意味で。

ジェンダーフリーという概念は個人的にはあま

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揶揄の王国

揶揄の王国

ゾッとするような悪意と、無垢な狂気と、比べたらどちらがやばいのだろう。昨日に発表された羽生結弦さんの離婚に対するSNSの反応は、そのどちらもが見え隠れしていて、気温の低さとは別の、心の温度が下がっていくような感覚に陥った。

芸事というのは、人を惹きつけてナンボであり、実演やらライブというものは一種の宗教的な崇拝や陶酔を呼び込んでしまう。応援する気持ちがまだコントロールでかなるならいいが、勢いが止

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歳の差あげつらう頭の差

ハライチの岩井さんが19歳の女性と結婚し、彼女が13歳から番組で共演していたことと、岩井さんとの年齢差が19歳であるということから、SNSなどで気持ちが悪いだとか、ロリコンであるだとか、散々な罵詈雑言が相次いでいた。

歳の差婚でいうなら、加藤茶さん綾菜さん夫妻が45歳差年の差婚ということで当時騒いでいたが、あれが既にあったのに、まだ今更騒ぐんだなと思うと、100歳と18歳だとかの結婚でも起きない

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かみさまにはえたヒゲ

かみさまにはえたヒゲ

先月、東京にライブを見にいってきた。
片道5時間越えの高速を運転して、田舎から首都へ、そこから海辺へ。

昔から、そのバンドだけは遠征しない主義の私を上京させる。顔ファンや、ガチ恋勢を蛇蝎の如く嫌っている(音楽を附属物のように扱う人が多いから)私がそのバンドのファンには、まあ曲も大事に聴いているだろうこのバンドのファンならと例外を設けてしまうほどに思い入れのあるバンド。

基本的に、私はバンドの神

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バクは悪夢を食べ僕は情報を飲む

バクは悪夢を食べ僕は情報を飲む

ラーメンが1杯1000円を超える時代、どれだけ豪勢な素材を使っていても、某グルメ漫画のようには感動しえない舌でありながら、情報をありがたがり、舌よりも頭をありがたがって食べる人の割合は案外高い気がする。

一昔前に、ハンディキャップを抱えたクラシックの作曲者が実はゴーストライターを使っていた上で、ハンディキャップも詐病であったみたいな話があったが、あれも糖衣で固めた薬剤のように表面の甘みだけを過度

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携帯されない端末の顛末

携帯されない端末の顛末

PHSというものを、わりと長い間使っていた。いわゆるi-mode全盛期が来ても、わりと長い文面をHPにPHSからメールサーバーに送り、それをコピペして更新していた。

世のiPhone来航時代にも、ずっとPHSのままで、最初にiPhoneを手にしたのは6になってからだった。そこから短期間で7plusにして今に至る。変えたいのだが、なかなか良さげな機種機能にならないのでAndroidにするつもりでは

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タイヤ交換と魂のメンテナンス

タイヤ交換と魂のメンテナンス

11月に27℃の気温は、なかなかにバグな状況だと思うが、雪の降る地域に生息しているので、ぼちぼち冬タイヤに換えなければならない。関東圏ではタイヤ交換という文化はあまりないらしい。

金額にすれば3000円程度なのだが、それぞれのタイヤを車に積んで、また交換したものを持ち帰るのが非常に億劫で。まして冬場は寒くなり初めの頃にやるから、体も寒さにやられるタイミングだから嫌になるし、スタンドにしろ整備工場

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