トローチ
日々思うことをあれこれと
詩になんない日々はそれはそれでOK
ライブレポ的ななにか
小説的ななにか
つぶやき集
以前、僕が付き合っていた彼女はこういった。 「スープの冷めない距離なんて言葉でお互いの距離を詰める事を怖がっている癖に、それを認めようとしないのは傲慢よね」と 僕は猫舌だから、冷めたスープでもビシソワーズ気分で戴いてしまえるから別にいいんだけどなと思いながら、彼女の肩を抱いて、それからあたりまえのようにキスをした。 結局のところ、スープが冷めるより明らかな分かりやすさで気分が醒めてしまった彼女は僕に愛想がつきて別の彼氏をさっさと作って部屋を出て行ったけれど、あの一言はな
リハビリではないけど、短い文章を書いては消している。形にする前に設計図作れないタイプなのが最大のマイナス。そして武器。
無表情で蕎麦を茹でる間にも、世界では喜怒哀楽が流星のように降り注ぎ続けている。それを知らずに私は淡々と蕎麦を箸に絡み付けほぐしている。 日常の残酷なリアル。
ガソリンメーターがなくなって見えても、まだ少しは車が走るように、気力や体力が枯れ果てたと感じる私も少しは歩けるはずだと信じたい。
暑いというより、だるい季節。扇風機でやりすごす、湿度とエアコンのチキンレースは続く。
増えた錠剤の数と、進まない浄罪の日々は、カルマの時点で見れば数えきれない後悔に埋もれて見えなくなってしまうだろう。 先延ばしした寿命で日々だけ貪ることに意味はないから、なにかしら積み上げたい
綺麗な色で上塗りした未来が、凸凹した傷跡の上に成り立つことを傷ましいと思うのか、美しいと思うのか。私は後者でありたいと願うのです。
月1の通院ですら面倒なんだから、週1だの隔週で通院していた時期の自分は麻痺していたんだろうな。忘我というやつか。 忘れたいことより覚えたいことがまだ多い。
雨の予感とシンクロする気鬱。水銀の体温計のように、ゆるーくだるくなる。それもまた生きているリアル。荒れる胃とアレルギー。
頭痛がひどい時には、あえてこめかみの中の小人さんの所在を確認する。安否確認のち顆粒を提供して、ゆっくり休養を勧める。 魂の民生委員。どうしてもダメな時は緊急俺で眠剤でワープ。それしかない。
目覚めると、赤に近しいひかりがカーテンの隙間から飛び込んでくるのだが、誰かが勝手に私の生前葬でもやっていて、罪の業火に灼かれたのかと錯覚した。眩しい
SNSで可視化される他人の言葉は、悪意であれ善意であれ作為であれ、その人の一部でしかない。 それは現実と同じだが、現実より真実として錯覚されやすい危険性がある。自分のことも他人のことも見えるのは一部だし、見えるものが全て事実でもない。
ここ数ヶ月の日記と、詩を読み返した。 なんだ、こんなにも暗い顔のままで、それでも生きていたいと思っているのでは無いか。 ふらふらの目眩に揺れながら。
扉には鍵はない。そこにあるのは隔てるものだけだと思い、まずはその取手に指を掛けるところから始めてみる
じめじめした暗い雲の向こう側にはあおいそら。明るさはいらないから、青さだけよこせよ
湿度の王国。扇風機の逃避。