マガジンのカバー画像

いちにち・いちとおこ

178
日記のようなブログのようなエッセイのようなコラムのような。恋愛のことや、結婚のことや、助平なことや、時に真面目なジェンダーのことなどが、主な関心事。
運営しているクリエイター

2017年10月の記事一覧

今日は日記。高齢男子の可愛さについて。

 今日はきちんと考察するのが若干おっくうなので、主観全開で、まあ、日記として、だらだらと。

***

 たまたま機会があって年の差恋愛の映画を観た。主題は65歳男性と35歳女性の恋愛なのだけれども、高齢男子と現役恋愛中の身としては、(んー)という感じだった。率直な感想は、(そこまで可愛いか?)。勿論これは、35歳女性のことを言っているのではなく、65歳男性のことを言っている。

 高齢男子の魅力

もっとみる

男性は、もっと自力で自分に構ってあげたらいいのに。【男と結婚_02】

 男性と結婚について考えるシリーズの2回目、ここでは、1回目で述べた「男性は結婚しないと『ケア資源』と『精神的充足』を欠きがちではないのか」という問題提起に絡んで、その根っこに潜む男性のメンタリティについて考えを巡らせたい。しかしここでは、わたしの極めて個人的な経験と印象からぼんやりと心配するだけなので、お読みになった方は男性も女性も、ご自身の身近な例を振り返って思いを巡らせていただけると、嬉しい

もっとみる

将来的に、モノ消費型の結婚は、終わる。コト消費型の結婚が、くる。【男と結婚_01】

 結婚が語られる時その文脈はいまだに、「男は女からどれだけのケア労働を得られるか」「女は提供するケア労働にどれだけの対価を得られるか」の駆け引き取り引き、その拮抗として語られることが多いように思う。その象徴が、結婚で重視するものとしてよく挙げられる「年収」と「料理の腕」なのだろう。「男が外で稼いで金銭収入を得、女が家でケア労働を担う」分業体制の結婚だ。

 しかし、そんな結婚モデルは日本においては

もっとみる

予告編。男性こそ結婚についてどうしたいか早めに考えておいた方がいいと思う、その理由ふたつ。【男と結婚_00】

 男性の草食化だの結婚離れだのいう話もよく聞くし、若い女性の専業主婦願望の高まりだとか婚活の若年化だとかいう話もよく聞く。しかし、田舎で結婚支援をしている限りでは、そんな例には出会ったこともない。多分、東京を中心とする都市部と地方の田舎部とでは、かなり潮流が違うのだと思う。

 しかし結婚にまつわる問題として、少子高齢化の先駆者はむしろ田舎だし、賃金が低くて全体的に低所得なのも田舎だ。ということは

もっとみる

年の差恋愛は、ご高齢男女の特権。だから若さにこだわるな。

 年上の子どもっぽい男が好きなのは、昔からのことなので、振り返ってみると吃驚する(ちなみにハゲヒゲメガネが好きなのは、中学生の頃からだ)。

 高校生の時、先生を好きになった。その頃わたしは高校3年生の尻の青い少女だったが、相手は無精ひげだらけの30歳手前、アラウンド中年男だった。くらもちふさこ先生の「海の天辺」が確か連載中で、それを読んでは羨ましさに悶えた。現実にそれをやらかしたら未成年者淫行で

もっとみる

わたしたちの生きる場所。わたしたちの生きる時間。「廻り神楽」

『神楽が来れば、春はもうすぐなのす』

 岩手県宮古市山口の黒森神社を本拠地に、340年以上もの長い間、陸中沿岸の人びとの篤い信仰を集めてきた「黒森神楽」。年に一度春になると、黒森山の神様「権現様」が獅子頭に移り、山を降りる。一年おきに交互に行われる、山口から久慈市まで北上する「北回り」、釜石市までを南下する「南回り」の巡行。神楽衆は権現様を携え、家々の庭先で権現舞を舞い、夜は「神楽宿」と呼ばれる

もっとみる

そしてトガワが残った。

 結婚していた2年間はわたしにとって人生最大の断捨離で、自分の中にくすぶっていた小説の麻薬が、全部抜けたような気がした。小説を読まなくても書かなくても、人生に何の問題もなかった。離婚して実家に戻った後に自分の所蔵する本はほとんど処分したので、今のわたしの本棚には、多分、現代日本の生存中の小説家の本は、一冊もない(まだ残っている本は、児童文学、文化人類学関係の教科書、英語の本が数冊、世界と日本の古典

もっとみる

オプトイン・オプトアウトの観点から、料理を考える。

 お仕事で個人情報を扱うことが増えてきたので、個人情報保護士の資格を取ることにした。今、勉強中である。個人情報保護法は一般法なので、こと細かに「あれは駄目だこれはするな」と規定している訳ではなく、「こういった基本的な考え方に沿って、各々事業者で上手く運営してね」というスタンスで接してくるから、勉強していても丸暗記を強いられる訳でもなく、自分の仕事に当てはめて考えられて、面白い。

 さて、その中に

もっとみる

受注者になりたいなら、発注者になってみるといいと思う。

 先日偶然、末吉宏臣さんの note から、末吉さんと幻冬舎の箕輪厚介さんのラジオ番組「未来の作家のカタチ」に飛んだ。第1回と第2回しかまだ聴いていないけれども、(ああ、面白いな)と思った。お二人は本づくりに関わる人たちの中で「編集者」という立場から「作家」を語られている訳だけれども、(編集者の関わり方って、イベントの企画者と似てる感じなんだな)と思ったからだ。自分への引き寄せ方はその人次第で様々

もっとみる

日本的な selfish について、高速道路で考えた。

 先週末のデート、彼氏と朝っぱらから離婚と養育費について討論した。

 彼氏は、「どうして日本の離婚では離婚した後は旦那さんと奥さんの関係が切れてしまうのか、どうしてパートナー関係は解消しても協力してやっていかないのか、君の意見を聞かせて」と言う。わたしは(うーん……)と迷い、「わたしの考えに過ぎないけど」と前置きして、「日本では昔、離婚するのは特に女の人にとって難しかったから、よっぽど酷い旦那さ

もっとみる

子どもたちが規律正しくなくて、面白かった。運動会。

 先週末、弟の子どもたちの通う保育園の運動会に行ってきた。父がちょうどその日用事があって行けなかったので、母のドライバー役を務めたのだ。1歳から6歳の幼児たちがあんなにわらわらいる場に普段居合わせたりしないものだから、とても面白かった。

 一番(面白いなあ)と思ったのは、子どもたちがとにかく、ぴょんぴょんわらわらちょろちょろしていたことだ。整列していても陣地にいても跳ねたり動いたりしているし、ま

もっとみる