絶ッッッッ句
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骨が薄れている 我々の骨が薄れている 真っ直ぐに立つ人はもう いないのだろうか 唯 望光(ただ のぞみつ) 「人人」より「骨」 乾杯しやう その時分だらう どうやらこの世…
しゃりしゃりという冷たい砂の心地が足元にある 指先の間に無理やり入ってくる様に惚れ惚れしてしまいそうになる夜の中、薄暗闇の遠くの月と、路傍の街頭のきめ細やかな細…
つたない黒のクレヨンの何筆かで描かれたみたいな隘路。そこに私は目的もなく歩きさまよっているのだが、今日ばかりは少し機嫌の悪さがある。一つ咳をうむっとして、喉の奥…
おいしいですね。 しとしととした彼女のつぶやきは、物理学的にいえば全く通らない。しかし一言一句違わず僕には明瞭に入ってくる。お酒を飲んで騒ごうという会にあるまじ…
こびりつく朝の砂のつぶ、 とおくの稜線が濃くなるのとおなじそくどで 頭蓋骨の中に君が増えていく とまれのあかい標識 とか、 コンビニの安いドーナツ とかにも ほ…
やァシイラカンスといふものが 飾られていると聞いたのだが (和服を着崩している、ちらりと見える脇差) 古代も古代の大神秘、アフリカなる地の珍物とな と語る彼の背には、…
落ちる雪の 僕らを照らすように 夜風にひとさじのグラニュー糖 瞬く間に掻き消えた すっかり黒んだ電波塔は もう使われていないのだ 規格に合わない合理性は わがままな月…
パンの上で溶けた砂糖の甘い匂いが キラキラしただけの子たちといっしょにエスカレーターを登ってくる お揃いなキーホルダーがいくつか音を立てて ふわりとした金木犀の匂…
ぺトリコール香る頭の大きな僕の背で 髪を右手でクルクルやる君と脚 途端、「夏だね」の声で 空気と心臓が揺れた 君が そんなことを言うから この花壇のアジサイは紫にな…
細雪に情けなく腕を震わして 遠雷と聞き違うほど 深い産声を上げる哀しみに 「何かあったのかい」 クジラの大質量に掻き消されていく 調律の狂った行進曲のまま 「僕が支え…
突き通る雲、 垂直に白く 怒りなほどに透明で 真ん中の葉っぱをひとひら 詩を書き付けてやる と思うと途端に何も浮かばない コンクリートジャングルを歩くけど 昨日には…
水のように 貴方のやわらかい雪原に す 、 ぅ… …と、 金属同士が触れ合うが歪な 和音は起こるはずも無く 互いに世界観を譲り合い、 止揚の…
グリーンルームを透き通る光にとって 心は常に凪いでいるのと変わらない だからこそ太陽は私を こんなにちくちく照らすのだろう 眩しい 明るすぎて 私のキタナイ毛穴や、…
2024年9月27日 01:01
骨が薄れている我々の骨が薄れている真っ直ぐに立つ人はもういないのだろうか唯 望光(ただ のぞみつ)「人人」より「骨」乾杯しやうその時分だらうどうやらこの世の細事を忘れても良い時が来たのだらう山路照夫(やまじ てるお)「明日には天が落ちるだらう」より「忘虐」指先を太陽光に透かしてみなさいどうでしょう、空にもいのちがあるでしょう私たちは繋がっている、あなたはそれ
2024年7月26日 08:31
しゃりしゃりという冷たい砂の心地が足元にある指先の間に無理やり入ってくる様に惚れ惚れしてしまいそうになる夜の中、薄暗闇の遠くの月と、路傍の街頭のきめ細やかな細い光、ぼんやりと鈍く広がる雲によって拡散されたそれらの光の統合。プリズムと化した波間には時々夢のような虹色を孕んでいる気がする。そういう檸檬のような光に照らし出された木陰には、まるで悪気のない人間だとしか思えないいくつかの生命があり、その
2024年5月27日 02:03
つたない黒のクレヨンの何筆かで描かれたみたいな隘路。そこに私は目的もなく歩きさまよっているのだが、今日ばかりは少し機嫌の悪さがある。一つ咳をうむっとして、喉の奥にひっそりとした罪悪を路上に掃き出し、一本の煙草をくわえた。なに、ただの人参を吊り下げられた馬のように生きようというだけの話だ。ぢりと音を立ててその命を煙と快楽に変えてゆくこの白い棒は何も言わず、私に訴えかけてくる。燃やせ、もっと燃やせ。そ
2024年1月23日 02:18
おいしいですね。しとしととした彼女のつぶやきは、物理学的にいえば全く通らない。しかし一言一句違わず僕には明瞭に入ってくる。お酒を飲んで騒ごうという会にあるまじき静黙に、確かに反芻して何度もすんなり心の中に入ってくる。憂いをいくつか秘めたような笑顔、風が吹いたら飛んでしまいそうな華奢な体、さてどう扱ってしまっても壊れてしまいそうな相手に何を話そうか。「それ、1口…、……くださいよ」既に僕が口を
2023年3月22日 00:18
なんか仕様変わった?
2023年3月22日 00:17
こびりつく朝の砂のつぶ、とおくの稜線が濃くなるのとおなじそくどで頭蓋骨の中に君が増えていくとまれのあかい標識とか、コンビニの安いドーナツとかにもほんのりとした起爆剤を含んでクローゼットの奥にしまったはずの髪留めなんだってそうだったあの時はそれほど輝いててこの雲がクリームだったら僕はイチゴになれないのかなっていう君みたいな僕のセリフを君は覚えて
2023年2月5日 00:19
2023年1月24日 01:51
やァシイラカンスといふものが飾られていると聞いたのだが(和服を着崩している、ちらりと見える脇差)古代も古代の大神秘、アフリカなる地の珍物とな と語る彼の背には、幾人もの影現代を生くる化石なのだよと父君からは教えられたものだ鮭 商人はこっそりと見せたのだ それは見紛う事なきただの鮭であるが詮方無いこと それは彼の真実であるアフリカから来たる白い歯の男は言う コントラストの
2022年11月17日 19:03
落ちる雪の僕らを照らすように夜風にひとさじのグラニュー糖瞬く間に掻き消えたすっかり黒んだ電波塔はもう使われていないのだ規格に合わない合理性はわがままな月の光から慈愛にも見えるつめたさ、突風がドーナツの穴を通り抜けていく口に酸っぱさを残して
2022年4月2日 01:11
パンの上で溶けた砂糖の甘い匂いがキラキラしただけの子たちといっしょにエスカレーターを登ってくるお揃いなキーホルダーがいくつか音を立ててふわりとした金木犀の匂いが混ざる、幼稚なおとぎ話の花畑を眺めてるみたいでそそくさと逃げるようにして相手には聞こえないよう下向きに鼻で笑った数学にイライラしていたんだ前髪の作り方とか、ピアスを開ける場所とかそんなことばかり気にする彼らがキラキラに
2022年4月1日 00:36
ぺトリコール香る頭の大きな僕の背で髪を右手でクルクルやる君と脚途端、「夏だね」の声で空気と心臓が揺れた君が そんなことを言うからこの花壇のアジサイは紫になってしまった生物係なんだから、と撫でてみてけれど粗野な撫で方に アジサイはいくつかの輝きを 落として乱暴に 野性的に 暴力的に無闇やたらと伸ばされれた手が僕の心臓を無制限に 無限大に 無条件に奪い攫ってゆくた
2022年1月29日 23:27
なんやかんや嬉しいな
2022年1月26日 23:13
細雪に情けなく腕を震わして遠雷と聞き違うほど深い産声を上げる哀しみに「何かあったのかい」クジラの大質量に掻き消されていく調律の狂った行進曲のまま「僕が支えるさ」そう言って笑えばそれだけでいいだろうか 教会に神が寄り付かないように、僕から君は離れていってその内に僕の中でも教義が分かれてあぁ これは これこそが祈りで軽く灰に染められたクジラたちが星の心臓に炭素を投げつけて
2022年1月15日 16:55
突き通る雲、垂直に白く怒りなほどに透明で真ん中の葉っぱをひとひら詩を書き付けてやると思うと途端に何も浮かばないコンクリートジャングルを歩くけど昨日には花咲いてたわだかまりがふぅっ … と空いていた幼稚園児が白いクレヨンで飛行機雲を描いていて「そうやって使うんだ」呟いた空を駆けていく一閃、僕はまるで怒りみたいだ
2021年11月30日 17:29
水のように貴方のやわらかい雪原に す 、 ぅ… …と、金属同士が触れ合うが歪な和音は起こるはずも無く互いに世界観を譲り合い、止揚の結果として取り乱したのは、蜂蜜のような赤押し花みたいな貴方はもうずっと笑顔で途端たなびく雲煙の上ピアノの雨を浴びる鼓膜を情景が濡らした朝、
2021年11月28日 00:39
グリーンルームを透き通る光にとって心は常に凪いでいるのと変わらないだからこそ太陽は私をこんなにちくちく照らすのだろう眩しい明るすぎて私のキタナイ毛穴や、傷や、涙を前方に映し出してしまいそうで恐ろしくなったのでカラスウリの花が咲く。月面の静かな海が溺死させる水と肺胞の唾液との混色で映し出されたキャンパスの色を枕に空へと足を投げ出してくらげ私はくらげだ都会に煽ら