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ストロベリー・ドーナツ

落ちる雪の
僕らを照らすように
夜風にひとさじのグラニュー糖
瞬く間に掻き消えた
すっかり黒んだ電波塔は
もう使われていないのだ
規格に合わない合理性は
わがままな月の光から
慈愛にも見えるつめたさ、

突風が
ドーナツの穴を通り抜けていく
口に酸っぱさを残して

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