もぬけの朝

こびりつく朝の砂のつぶ、

とおくの稜線が濃くなるのとおなじそくどで

頭蓋骨の中に君が増えていく

とまれのあかい標識

とか、

コンビニの安いドーナツ

とかにも

ほんのりとした起爆剤を含んで

クローゼットの奥にしまったはずの髪留め

なんだってそうだった

あの時はそれほど輝いてて

この雲がクリームだったら

僕はイチゴになれないのかな

っていう

君みたいな僕のセリフを君は覚えていないかな。

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