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12/21 愛、完全に理解した
どういうことかというと、『存在の耐えられない軽さ』を再読したという話ですね。 http://amzn.asia/d/4da1Vn4 「その他の外国文学作品」だとまだベストセラー1位…
芸術家にとっての衆愚制
神とパトロン。これらを失って以降の芸術には、完全性と健全性が欠けている。主義というより呪いというべきロマンティシズムの音楽は、ベートーベン以前の物質的自立性を超えて弾き手・聴き手の精神を浸食するし(バロック音楽を愛するパスカル・キニャールのことを思い出さずにはいられない)、絵画についてはその色彩、コントラスト、筆致をみれば図像学を追わなくとも明らかであろう(フォーヴィズムという魅惑的で恐ろしい言
もっとみる自殺企図の変異と(ぼくが)生き続けること
ぼくは一度も本気で自殺しようと思ったことがない。ぼくの自傷といったらかわいいもので、軽く爪を噛むとか、かさぶたになるくらい頭皮を掻くとか(これらも他人から指摘されて初めて自傷だと気付いたくらいで自傷意図はなかった)。そんなぼくが自殺について何を説得的に語ることができるだろうか。まあ端的に言うとできないわけだけど、凡人にだって自殺について考える機会はあるわけだし、ここに最近自殺について考えたことを
もっとみるこれからの性の話をしよう ー『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
2019年文部科学省推薦アニメに(俺の中で)内定しているアニメ、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』があと残り1話を残すのみになった。
高校の文芸部に所属する小野寺和紗たち女子5人。
「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、
部員の一人が投じたある一言……。
その瞬間から、彼女たちは"性"に振り回され始める。
(公式サイトより引用)
少なくとも10話までは、個人的には21世紀の
青春ファシズムと『よりもい』
次に書こうと思っている記事の為に先に説明しておかなければならない(記事内で説明するほど大事な部分ではないという意)概念が発生したのですが、その概念に絡めて話ができるアニメがある事に気がついたので報告します。すなわち、よりもい──『宇宙よりも遠い場所』のことです。
……書くのが遅いんだよな、1年遅い。
宇宙よりも遠い場所はすごいそこは、宇宙よりも遠い場所──。何かを始めたいと思いながら、
一歩目までの助走(と、脱-完璧主義について)
最近めちゃくちゃアウトプットをサボっていて久しぶりに楽器を触ったり真っ白なWordに向かうと手が小刻みに震えだすわけだが、これはアル中やパーキンソン病といった類のものではなくただの怯えである。この怯えというのが曲者で、アウトプットに手をつけない期間が長くなればなるほどひどくなっていき、ひどくなった怯えによってアウトプットをやらなくなる。この円環からどうやって抜けだしたらいいだろうか、などと口を半
もっとみる12/21 愛、完全に理解した
どういうことかというと、『存在の耐えられない軽さ』を再読したという話ですね。
http://amzn.asia/d/4da1Vn4
「その他の外国文学作品」だとまだベストセラー1位なんだ、怖……
みなさんも本読んでたら数冊は読み返す本があると思うし、なんなら基本的に読み返す本しか買わない人が多いかもしれない。あとは今はAmazonの Kindle Unlimitedとかあるしな。もっ