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世の中どうよ

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世の中、社会、不満もありましょう。憤りもありましょう。ほっとするニュースがあればいいですね。自分もその中に確かに存在する、その世の中。少しでも別の視点があれば、シェアしたいなと思…
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2024年2月の記事一覧

餅踏み

餅踏み

福岡には「餅踏み」という行事がある。1歳の誕生祝いのときに、赤ちゃんに餅を踏ませるのだ。地方によっては、餅を背負わせるというところもあるらしい。初めて誕生日を迎えるということは、古には当たり前のことと見なされることはなかったであろう。その間に命を落とすということが、しばしばあったからこそ、無事に一年間を生きたということをお祝いしよう、ということなのではないかと推測する。
 
餅は時に「一升」の米を

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チョコレートのように甘くない話

チョコレートのように甘くない話

バレンタインデーが今年も話題に上る。チョコレートの祭りだとなってから、たぶん半世紀以上になると思う。ところが最近、だいぶムードが変わってきた。女性から男性へチョコレート、という安直な図式が、必ずしも成り立たないというのだ。
 
ジェンダーの問題であれば、まだ社会的な意味合いもあるのだろうが、そうでもないようだ。男女関係なく、というのもあるようだし、自分へのご褒美、というものも少なからずあるらしい。

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本の遅配に思う

本の遅配に思う

近所に書店がない。少し離れたところに大きな書店がある。だが、願う本を置いているとはなかなか言えない。私の欲しがる本は、そこらに並ぶような本ではないからだ。そこで、Amazonで注文することが多い。それがまた、書店を減らす原因にもなっていることを心苦しく思うが、実際、入手には基本的にそれしかない。
 
業界では、配達員の問題もいろいろ起こっているが、とにかくここまで届けてもらうのはありがたいことであ

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もしトラと田中美知太郎

もしトラと田中美知太郎

「もしトラ」という言葉が、ニュース関連で飛び交っている。うまいこと言ったものだ、とも思うが、もうあの「もしドラ」が流行したのが15年近く前だと知ると、複雑な気持ちになる。あのとき私もドラッカーは読んだ。教会運営についても声を出していることを知り、教会でも参考にしてみたらどうか、と提言してみたことがあるが、全く関心を寄せてもらえなかった。教会には、「イノベーション」という概念が入り込む余地がないよう

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節分から始まるあれこれ

節分から始まるあれこれ

古来一年の始まりとされた立春。その前日を私たちはいま唯一の「節分」としている。それは本来、季節を分けるという意味であった。春夏秋冬という四つの季節を刻む日本の風土では、節分は四度ある。立春立夏立秋立冬、それぞれの前日である。立春は、旧暦での一年の始まりであったことから、その前日の節分は、いわば大晦日のようなものであり、特別扱いされたようである。それが、いろいろあって、追儺(ついな)と呼ばれる、鬼を

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能登半島地震から1か月

能登半島地震から1か月

家族が集まった正月。そのとき、ごちそうを前にして、東京の長男家族と、Zoomで会っていた。画面の向こうから、「揺れた」という声が聞こえた。
 
テレビが、騒ぎ始めた。北陸で大きな地震が発生したとのことだった。震度や地震の規模の発表からして、それは尋常ではなかった。経験上、これは大変なことになった、と思われた。阪神淡路大震災や東日本大震災の第一報を知っているからだ。
 
NHKからは、緊張というより

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