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日銀の秘密

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経済成長”秘密の裏技”があった!

経済成長”秘密の裏技”があった!

『日銀の窓口指導』という言葉を聞いたことがあるだろうか?

日銀が銀行に窓口指導、読んだ通りなのだが、これは「各銀行が民間企業にどのくらい融資をするか?」という総額を指導するといったものでなく、もっと緻密で詳細なものであった....。

その結果、『80年代以前においては銀行の信用増がうまく制御されていた、というのがこれまでの研究で一般的な合意となっている』のである。

本記事は
『日本における窓

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貨幣が生まれる瞬間(会計処理編)

貨幣が生まれる瞬間(会計処理編)

こちらの『マニア向け:貨幣が生まれる瞬間』続編。

日銀での会計処理(政府預金など)、こちらの文献です。
前国庫課長の文章ですから事実ですね。

 (クリックすると上記記事に飛びます)

11Pの内容を紹介してゆきます。

<政府貨幣の発行と流通>

■前提
 ・日銀の預金には、「政府預金」や「民間の預金」がある。
 ・「民間の預金」とは民間金融機関の資産を日銀に預けてるだけですから、日銀にとって

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日本政府と日本銀行。(1)

日本政府と日本銀行。(1)

毎日の生活。
太古からの自然気候、農耕技術、そして言葉などなどを僕らは利用して毎日の暮らしが可能になっています。

現代においては、生まれる前から母子手帳により命が把握され、食べ物の安全基準、道路交通法、はたまた電波の規制などもう限りないルールの上に成り立ってます。死んだ後、骨をどうするか?まで自分の意思通りにはならず、法律を守る配慮が必要な訳ですね...。

で本題。日本国政府はそれら僕らの毎日

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「今の問題の答え」は「どうして戦後復興できたのか?」にあった!

「今の問題の答え」は「どうして戦後復興できたのか?」にあった!

まず現在の僕らを取り巻く大きな課題、財政赤字。その基本をおさえます。

<3分で分かる動画。財政赤字とは?>分かりやすく表現した動画がコチラ。

こちら見ましたね?

 ↓

「まずお金が政府(発行主体)からやってきた」という考え。

<戦後の復興>ちょっと調べたら、歴史的にもやっぱりそうみたいだ。
動画では「仕事を発注してお金を配った」としたけれど、もちろん、それがすべてではない。

民間企業に

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マニア向け:貨幣が生まれる瞬間

マニア向け:貨幣が生まれる瞬間

お金=法で定められたお金(法貨6%)+法に関係ない様々な決済手段(グレーゾーンのお金94%)ですね。 これを理解していない方はこちらを。

日本銀行券はコチラで紹介した通りですので

この記事は硬貨について。

◉モノとして独立行政法人 造幣局 が製造する
➡ 日本銀行に運ばれる。(貨幣が日銀に交付される)
➡ 日本銀行から民間の金融機関にお金が出る
 ですね。

◉法律の視点法律上は「法貨の発行

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通貨発行は主に民間金融機関が担っている!

通貨発行は主に民間金融機関が担っている!

前回の記事に続いて...

民間金融機関こそが主な通貨発行主体日銀のHPをもとに僕なりの要約をすると

◉通貨を保有する(だけ)=個人、地方公共団体・地方公営企業
◉通貨発行できる=様々な金融商品を発行している事業体。

具体的には、国と日本銀行、
      銀行や信用金庫など。

「NIPPONの数字」でも最新の数字が確認できます。
説明されていますが
『ある企業が金融機関から融資を受けたり、

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94%のお金は「法貨でなくグレーゾーン」!

94%のお金は「法貨でなくグレーゾーン」!

現代社会における「お金を法律の視点から整理」します。

こちらの記事の根拠となります。

まず

【貴金属がコインになる瞬間!?】硬貨を製造する「独立行政法人 造幣局」公式HPより

●通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 第4条第1項
「貨幣の製造及び発行の機能は、政府に属する。」

●造幣局で製造した貨幣は、造幣局内にある間は見た目は貨幣ですがまだ通貨ではなく、日本銀行に納められた時点で初め

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日本円の秘密。知ると危険....

日本円の秘密。知ると危険....

半年前くらいに気づいて「確認したい」「確証を得たい」と思っていたこと。
遂に分かりましたっ!
きちんと整理するために文章にしています。

【日本円とは何か?】
実はほとんどの人が「日本円とは何か?」を分かっていない、という話。

《クイズ1》1円玉、5円玉、10円玉、100円玉... これらは誰が持っていても、どこにあっても等しく同じ価値があるでしょうか?




答え)NOです。 
造幣局が

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『毎日は変化の連続。』金融編①

『毎日は変化の連続。』金融編①

歴史を学ぶと分かります。

毎日は変化の連続です。

『そんなことできっこないよ!』『理想ばっかり言って』
という批判はありがたく頂戴し、課題解決の難しさを実感しつつも

「どうやったら達成できるか?」前向きな姿勢は変える必要はないです。

だって、世の中、考えられないような変化しまくりなんだから。

『世の中、変わらない』って冷笑する方が無知なんです。

《66年》建設国債の発行が開始建設国債の

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「金融機関保有の国債は”結局は国民のもの”」という説明のは正しい?

「金融機関保有の国債は”結局は国民のもの”」という説明のは正しい?

家には2つ財布がある。

親の財布10万円と
子どもの財布(お年玉を貯めた10万円)。

毎月の家賃支払いが7万円なら
親の財布からの支払いで済んで
子どもの財布には関係ないよね?

この時
親は
『家賃を子どもの財布を使って!』と非難されない。

それは家賃の額は親の財布の額より少ないため
親の財布以外に手をつけていないから。


同様に
民間銀行は
1.日本銀行の当座預金(例 20兆)と
2

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【日本国債の暴落。どこで誰が?】

【日本国債の暴落。どこで誰が?】

歴史的教訓とか抽象的な話でなく。

「現実にはどんなステップ?」
「どこで?誰がどう行動する?」
ミクロなレベルで丁寧に説明します。

『ハイパーインフレが起こる!』という人の多くは
前提・原因は
◉「国債の暴落&国債金利の急騰」をあげます。

今回は
・そもそも価格が変動する日本国債とは?
・どこで?誰が行う?
・事例は?防げないの?

【そもそも国債?】
・個人向け国債と金融機関が買う国債があ

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美しく理想を描くより、多様な手段が許される社会の方が、なんか好き。

美しく理想を描くより、多様な手段が許される社会の方が、なんか好き。

今夜の、経済秘密の勉強会(!)にて再確認できたこと。
下記のような事象の背景・基本的構造はやはりシンプルに
「日本銀行の55%株主は日本政府である。
残り45%民間は議決権等もない。

つまりは”日本銀行は日本政府の下部組織”という当たり前の結論でした。
https://note.com/tarooen0410/n/n322d757f7c2d

「日銀の株主が不明で...ロックフェラーが...」陰

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【プロレス?】財務省と民間銀行が得。日銀が損?

【プロレス?】財務省と民間銀行が得。日銀が損?

経済を習ったことがなく #日銀の秘密 シリーズを作るのに勉強中。

【 財 務 省 は 得 し て る 。】
信じられないけれど -例えて言うと-
『千円札をプラス100円で民間金融機関に買ってもらってる』んですって?

これってヤクザですか?
「国債入札:マイナス利回り」

【 民 間 企 業 なんだから「絶対に得」するはず?】
これって「後でお得になる”見込み”」と説明すれば済まされる話なのか

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140秒【知ってる?】日本円は総額いくら発行されているのか?

#日銀の秘密 第一弾。
じつは毎日使う日本円。
理解しているようで、実はあんまり知らないものです。

総額いくらの日本円が発行されているのか?
その単純な疑問から、円の深い理解までいきます🍎