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発達障害

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発達障害の当事者が発達障害について考えたこと
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記事一覧

早大卒発達障害女、30歳で風俗嬢になる

会社を辞めて数年が経った。在宅の仕事にトライしてはみたものの、あまりにも薄給でモチベーションを失い、今はデリヘルで働いている。

大学時代に出会い系サイトでパパ活はしていたものの、風俗店で働いたことはなかった。

30歳になって初めて風俗嬢になった感想は、

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同年代に馴染めない子の末路

私は昔から同年代の集団がものすごく苦手だった。高校と大学では1人も友達が出来なかったし、大学のサークルにも馴染めなかったし、バイト先の学生の人たちとも仲良くなれなかった。

最後に接した同年代の集団は、大学卒業後に入社した会社の同期だった。そこでもやはり馴染めなかった。同期の中には私の事が苦手だと思っている感じが何となく分かる人は何人もいたし、私を明らかに嫌っていて攻撃的な言動を取る人もいた。

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発達障害の人には「感謝」すらも贅沢品なんだよなあ

「感謝の気持ちを忘れずに」
「常に周りに感謝して」

感謝の気持ちを大切にするべき、という教えは、幼い頃からあらゆる場所で誰もが言われてきたことだろう。

もちろんその通りなのだが、そういう当たり前の教えに対して斜に構えてしまう自分もいる。

発達障害の私にとっては、感謝の気持ちは贅沢品なのである。

ADHDと自閉症スペクトラム障害がある私は、要領が悪く、物事を理解するのが人より数段遅く、その上

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理解ある彼くんは待っていても生えてこない

私は学校や職場など、いわゆる自然な出会いの場でモテたことが1度もない。学校や職場の同年代の男性には食事に誘われたこともなく、恋愛に発展しそうな気配が本当に皆無で、少しでも「あの子、いい感じだなあ」とか、「あの子と仲良くなりたいなあ」と思われているような、私に好意を抱いてくれている気配を一切感じたことがなかった。

告白まではされなくとも、20代前半の女性なら、多少なりとも異性から好意の視線を感じた

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“理解ある彼くん”はいらない【発達障害の女がホストと売春にハマる理由】

発達障害の女性は、ホストと売春にハマりやすいという。

それはまさにその通りだと思う。

発達障害を持つ私自身、大学時代に出会い系サイトで売春をした経験があり、今でも継続して身体の関係を持ち、金銭を受け取っている。

そこまで稼いでいるわけではないのでホストクラブには行ったことがないものの、私も行けばハマってしまうタイプだという自覚はある。

発達障害の女性のタイプにもいくらかバリエーションがあり

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親ガチャが当たりでも詰んでしまう人

先日、こんなツイートを見つけた。

子どもは親から無条件の愛情を注がれることで、等身大の自分を肯定できるようになり、正常な自己愛が芽生えるという。

一方、親からの期待に応えることでしか愛されてこなかった子どもは、見捨てられる不安や恐怖を抱えた「とりえのない自分」と親の期待に応えようとする「思い描く自分」が存在する状態になり、等身大の自分の獲得に失敗するそうだ。

私の親は、大当たりではないものの

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「手に職」を履き違えるな

現代では、会社に入ったからといって一生安泰ではないと言われている。

特に最近はコロナウイルスの影響で仕事を失った人も多く、よりいっそう「手に職」が叫ばれる世の中となった。

私の母は、手に職をつけることが大切だとよく言ってきた。

母の家系は薬剤師が多いが、母自身は薬学部に進学しなかったばかりに手に職がつけられず、仕事がキツい上に低収入のパート労働者になってしまったことをひどく後悔しているらしい

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発達障害者の仕事選びの難しさ

仕事選びは、発達障害者にとってとても悩ましい問題だ。
私自身、あまりの仕事のできなさに新卒で入社した会社を退職した。

以前精神科で今後の仕事についての話になった時、「WEBデザインを学んだことがあるが、自分はデザインを極めていけるとは思えなかった、自分が勝てるフィールドではないと思った」と言ったことがある。

それに対して精神科医は「そこまで飛び抜けた技術を持っている人なんて多くはないし、そこま

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親ガチャどころか人生全部ガチャ【人は生まれが9割】

私は高校時代、全く取り柄が無い生徒だった。学業成績は振るわず(200人中170位程度)、極度に大人しく友達は1人もいない、運動もできず挙動不審で鈍臭い子だった。

そんな私は、自分とは正反対の、明るく社交的で器用に何でもこなす、クラスの中心にいるIさんのSNSを毎日チェックしていた。

Iさんは、担任教諭に将来教師になりたいという話をすると、「Iさんは何でもできるし、教師向いとるわ」と言われたらし

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障害者目線でもやはり"愛される障害者"を目指すべきだと思う

"愛される障害者"

こんなワードがTwitterのタイムラインに流れてきた。

これを見て、私は真っ先に24時間テレビを思い出した。24時間テレビでは、純粋な心を持ち、目標に向かってひたむきに努力する"愛される障害者"ばかりが描かれる。

障害者は人間らしい汚い感情を抱くことは許されず、愛される存在でいることでしか生産性を生まない、健常者にとってはそういう存在なんだろう。そうやって障害者の存在が

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