マガジンのカバー画像

朝ドラへのあくなき道

31
NHK朝ドラの脚本執筆への道。会社員兼物書きとしての、日々の活動をまとめるマガジンです。
運営しているクリエイター

#脚本

WDRシナリオ「チェリーパッキング」

WDRシナリオ「チェリーパッキング」

WDRというNHKさん主催のシナリオコンクールにて落選した作品です。
「続きが気になる、海外でも通用するドラマの冒頭部分」というのが与えられた命題でした。
すぐに読めますので、感想等あればコメントにてお伝えください。

○ラブホテル・部屋・中(夜)
   下着や服が散乱した部屋。
   ベットで横になっている美森明日香(23)。
   服を着ずにベット横で電話をしている高橋倫太郎(27)。
高橋「

もっとみる
完璧なネーミング

完璧なネーミング

さりとて、「フジテレビヤングシナリオ大賞」に向けた執筆が続いている。2日後の3月31日が締め切りなので、さすがに規定の60枚は既にクリアしており、残りの日数で細かい直しをしていくという感じだ。タイトルは「物語る人」にした。本当は「物語る人たち」にしたかったのだが、同名のカナダ映画が既存していたのでそれは回避。

結果発表は秋。良い知らせがあるといいな。

脚本執筆をしていて痛感するのが「ネーミング

もっとみる
脚本執筆は命がけ

脚本執筆は命がけ

久しぶりにシナリオの話をしよう。

プロフィール欄にもあるように、僕が最終的に行き着くべき場所はNHKの朝ドラだと思っている。noteを始めて5年になるが、NHKの悪口や、「NHKをぶっこわーす!」でお馴染みの立花孝志氏を支持するようなことを一切書いてこなかったのはそのためだ。まあ、実際思ってないし。NHK最高!受信料は将来の俺のギャラ!

朝ドラを書くためにはまずはデビューしなければならない。デ

もっとみる

Vol.25 終わらないものがたり

以前から言っている舞台のホンですが、できたできた、やったーと思っていた矢先、

半分以上が書き直しになりました。稽古がストップし、僕のホンの書き上がりを待っているというどこかで聞いたことのある状態に陥っています。本当は仕事をしている場合でもなければ、「逃げ恥」でシクシク泣いている場合でもございません。増してや、ラブホテルに入ろうとする男女の足取りを追っている場合でもありません。

書かなければいけ

もっとみる

Vol.23 むちゃくちゃ聞いてくる

先日職場のKさんに、
「松本くんはシナリオライターを目指してたんか?」
と突如として言われました。おそらく面接の時にそんな話をしたので、社長か誰かから聞いたのでしょう。
「はい!というか今も目指してます!今度舞台もしますよ!」
「へえー。どういう題材なん?」
お、珍しい。Kさんはあまり饒舌なタイプではなく、どちらかといえばシャイで、どっしりと構えるタイプなのですがこの時ばかりは僕に食いついてきます

もっとみる

Vol.21 母乳にまつわるエトセトラ

現在はあるコンクールに向けて書いています。書いているというか、どういう流れにするか考え中。締め切りが来月末なので、

一ヶ月で原稿用紙100枚書かなければなりません大丈夫か。これ。大体1日3枚ペースってことですからね。働いてなくてもしんどいレベルです。卒制も確かそれくらいの量で、二ヶ月くらいかかったな。でもここでこういう風にして書くことによって、自分をその気にさせることにつながりますから、報告は随

もっとみる

VOl.9 アウトプットから得る宝石

今日は定時上がりだったので家に帰ってから、弱すぎるタイガースの試合を見ながらダラダラ書いていました。

前から思っていたことですが、「しゃべりながら自分の考えがまとまる」ということが人生においてよくあります。今日も「次の展開どうしようか」と監督とラインで話し合っていたら、考えがまとまるだけでなく思わぬアイデアが生まれたりしました。

新しい発想が欲しいとか、自分は一体何を考えているのだろうかとかい

もっとみる

Vol.8 改稿

舞台の脚本も佳境。と思いきや一昨日くらいに監督の方からメールがあり、大幅に改稿してくれとの要望。プロを目指す上でこういう臨機応変な対応が求められるのは当然のこと。もう一度、鉢巻をくくり直して踏ん張らないといけません。

前にも書きましたがこの監督とは小学校の頃からの仲。中学を卒業してからはほとんど連絡を取っていませんでしたが、7年の時を経て「一緒に舞台を作ろう」という今回のラブコール。受けないわけ

もっとみる

Vol.6 五感がなくなる人間

今日は休みだったので、執筆に時間が費やせると思っていたのですが、朝から夕方までソフトボール大会。夜からはウチのご主人様(彼女)とご主人様の友達と一緒にアートアクアリウムという、金魚の展示会に行ってきたので作業ができませんでした。

でもこういう日も絶対に必要なのです。外からのエネルギーをもらってそれを創作の糧にしていかなければなりません。引きこもりは絶対の良いものを生み出せない。

それにしても、

もっとみる

Vol.5 憧れの人になりきろう。

僕は基本的に仕事の日は6時半起き7時半出社18時ごろ上がりです。今日なんかは割と忙しかったので21時上がりです。こうなってくると書く時間がなかなか作れません。休みは年間100日。平均的なサラリーマンや公務員の方たちと比べると20日ほど少ないですね。

この限られた時間の中でやるしかありません。川﨑宗則じゃないですが、環境のせいにだけは絶対にしません。サラリーマンだから。休みが少ないから。才能がない

もっとみる

Vol.3 最高峰としての本気

舞台のホン。ラストがどうしてもまとまらない……いや、ラストというよりはクライマックスですね。着地前にどういう風にして魅せるかがイマイチ浮かんできません。

強みはあります。今回の作品、今までとは違うのが「ちゃんと構成を決めてから書き始めた」という点です。学生の頃は「このシーンをどうしても書きたい。これの前後を決めよう」とか「とにかく書いちゃえ」という“行き当たりばったり”のスタイルで進めていました

もっとみる

Vol.2 真夜中のバイパス

「じゃあ朝ドラ書くために何やってんねん」と。あれはキャスティングされるものですから、まずこの世界で名を轟かせる、ということから始まります。

と言っても氏がないサラリーマンです。老人ホームを何件も回って、おじいさんおばあさんの糞尿がついたシーツを交換しているやつにデビューするためのコネなどあるわけがなく、これから作っていくしかありません。そんな状況の中で一番に考えたのが「コンクールに応募して入選す

もっとみる