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発達障害グレーゾーン【周囲に伝わりにくい生きづらさ】
ここのところ発達障害に関しての相談が増えている。それもあって、先日久々に発達障害にまつわる書物を2,3点読み返してみた。
いきなり話は飛ぶが、本は1度読んで終わりではなく、時期を分けて数回読み直してみることをお勧めしたい。そのタイミングにおける自分自身の状況や心情によって、文言一つ一つの捉え方がかなり変わるものである。
私の愛読書である姫野桂さんの著書「発達障害グレーゾーン」という書籍は、AD
サービス管理責任者の存在価値
これまで2回にわたりサービス管理責任者(以下サビ管)の人材難や要件などについての私感を執筆した。
そして先日厚生労働省から新たなサビ管要件の骨子が検討なされた。
雑にまとめると、私が引っかかっていたサビ管研修後の2年間のOJTが6か月に短縮、さらにみなし配置の期間が条件付きで2年間に延長されたとのことで、サビ管配置にご苦労されている事業所にとっては久々の明るい改正案となった。ただ今後どのように
「サービス管理責任者が足りない」その声の裏側にある現実【part2】
以前同様のタイトルでコラムを投稿したところ、適度な反響があった。
サービス管理責任者(以下サビ管)が足りない理由として、要件のハードルの高さなどを指摘したコラムである。
同じ悩みを抱える障害福祉事業所が多く存在するということを痛感する。
もちろんサビ管不足の理由はそれだけではない。
ここ半年ほど、私のところにも頻繁にサビ管(あるいは児発管)を紹介してほしいとの相談が寄せられるようになった。
私
「サービス管理責任者が足りない」その声の裏側にある現実
私の長い障害福祉支援のキャリアの中で一つだけあげよと言われたら、迷うことなく「サービス管理責任者」と答える。自分のキャリアの軸となっているからだ。
私がこのサービス管理責任者(以下サビ管)を取得した当時、サビ管資格を取るには分野ごとに研修を受ける必要があり、私は「就労支援」分野と「地域生活支援」分野の2分野のサビ管資格を取得し、のちに実際に就労移行支援や共同生活援助(グループホーム)・自立訓練な
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験直前の過ごし方【個人的なエール】
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験がせまってきた。受験生の皆様におかれては今が一番心不安定な時期ではなかろうか。
ここで言うまでもないが今年は2月の5日(精神保健福祉士1日目)・6日(社会福祉士・精神保健福祉士2日目)となる。
以前国家資格の試験勉強法について述べたが、我ながらあまりに長文すぎてごった煮なコラムとなりお恥ずかしいところだったが、その中から、試験直前・当日・試験後のそれぞれの過ご
『地域共存=誰かの犠牲によって生きている』ということなのだろうか【机上のノーマライゼーション】
あまり時事ネタには触れたくないのだが、朝から刺激的なニュースが目に飛び込んできた。
一連の内容については、訴訟当事者ではないのであまり深堀しない。
それよりも、このニュースについて、特に我々福祉関係者としてはできる限り冷静にとらえる必要があるかと。
このニュースの本質とは少しだけずれるが、思い浮かんだこと。
障害を持つ人も地域の中で当たり前に生活する社会。うたい文句はとても素晴らしいし、実
「帰れない」この思いを忘れずに受け止める
年の瀬に毎年思いを馳せることがある。
社会人になって20年以上、大晦日や正月もあまり休まず出勤していた。ただしここ数年は職場や立場が変わったこともあり、仕事はあれども比較的ゆっくり過ごしている。
入所・入院施設やグループホームのような365日開所の事業所に勤めていると、誰かが大晦日も正月も勤務することになり、かつ誰かが職場で年を越すこととなる。私も何度も「年越し夜勤」をしたものだ。今年もその役
社会福祉士という資格の可能性【試験勉強方法の工夫】
前回は社会福祉士国家資格の有効性について語ったが、今回は実際の試験対策について語る。※ちょっと長いです
ちなみに私は一応福祉3国家資格(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)を所持している。いずれも仕事をしながら取得した。
「この歳では遅い?」
「仕事しながらだと無理?」
この点は意欲と工夫次第で何とでもなる。
資格取得を目指すのは若く経験豊富な人ばかりではない。様々な職業や経歴を経たり、
社会福祉士という資格の可能性【多様な解釈と本来のあるべき姿勢】
社会福祉士国家資格
社会福祉という世界において「一応」最高峰と呼ばれることのある「国家資格」である。「一応」と前置きしたのは、解釈によって様々なとらえ方が現存しているということ。
国家試験問題を紐解くとわかるように、「高齢者介護」「障害福祉」「児童福祉」「貧困」「医療」「心理」「矯正」等、人間社会の様々な分野が混在し、「組織論」も含めこれらの知識を横断的に理解する必要がある。
そう考えると確