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【読書日記】最近読んで面白かった本をまとめて紹介する
もう2024年も半分に到達しようという今日、気づけばこのnoteを2024年になってから一度も更新していないことに気づく。
読書感想記録を書きたいときに書く目的で開設したnoteだったけれど、最近更新していなかったのは本を読んでいないわけではなく、むしろたくさん読んでいてアウトプットが追いついていないから。「この本面白かったからnoteに感想書くぞ!」と思っている間に、次から次へとそういう本が溜
【読書日記】ゴールデンボーイ ─恐怖の四季 春夏編 / スティーヴン・キング
2023年4月4日 読了。
スティーヴン・キングが四季それぞれの中編を描いた作品集『恐怖の四季』のうち、春と夏の2作をまとめた文庫本がこの『ゴールデンボーイ ー恐怖の四季 春夏編』。この本には、春編として映画『ショーシャンクの空に』の原作である『刑務所のリタ・ヘイワース』と、夏編として『ゴールデンボーイ』という中編が収録されている。
『刑務所のリタ・ヘイワース』があまりにも素晴らしく、自分が映
【読書日記】まとまらない言葉を生きる / 荒井裕樹
2023年6月25日 読了。
普段小説ばかり読んでいる自分が、小説以外の本も読みたいなと思って手に取ったのがこの本。
最近は自分の心との向き合いがとても大切だと思っていて、小説も良いけれどそれ以外の、哲学や心理学、社会に関すること、そういった本を読んでみたいと考え始めていたのだけれど、何から手を付けてよいかわからずにいた。
そんなとき、noteでたまたま見つけたとある選書サービスが気になって
【読書日記】「ショーシャンクの空に」原作『刑務所のリタ・ヘイワース』を読んで
スティーヴン・キングの『ゴールデン・ボーイ -恐怖の四季 春夏編』を読んだ。春夏秋冬それぞれの中編小説からなる作品集『恐怖の四季』の春夏編にあたる文庫で、秋冬編は『スタンド・バイ・ミー』という副題を冠し、映画が有名な同名作品を収録している。本来の順番としては春夏編が先なのだが、日本では『スタンド・バイ・ミー』の映画公開に合わせて秋冬編が先に文庫化されていて、自分も秋冬編を先に読んでいた。
春編は
【読書日記】街とその不確かな壁 / 村上春樹
2023年5月22日 読了。
この本の感想を書くにあたって、どうしても自分語りを多く含む内容になってしまうことを了承いただきたい(自分の読書日記なんていつもそうだが)。
というのも、自分が生まれて初めて触れた文学作品で、未だ自分の中でオールタイムベストであり続ける小説が村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』であり、この『街とその不確かな壁』は「世界の終り」と寸分違わず同じ設定を
【読書日記】スタンド・バイ・ミー ─恐怖の四季 秋冬編 / スティーヴン・キング
2023年3月21日読了。
かの有名な映画『スタンド・バイ・ミー』の原作が収録された一冊。この本は本来『恐怖の四季』という春夏秋冬それぞれの季節からなる中編作品集で、そのうち秋冬の2篇をまとめた文庫版として日本で発売されたのが、この『スタンド・バイ・ミー』とのこと。
本来の順番としては春夏が先だけど、当時映画スタンドバイミーが日本で公開されたのをきっかけに、秋冬編から先に日本で原作が文庫化された
【読書日記】同志少女よ、敵を撃て / 逢坂 冬馬
2022年12月12日 読了。
アガサ・クリスティ賞史上初のの選考委員全員が最高得点をつけた作品ということで、本屋でもやたら平積みされていた話題の小説。
自分はあまり話題作に注目することが少ないのだけど、この作品が気になった理由は、Amazonのオーディブルで朗読を担当しているのが声優の青木瑠璃子さんであったからだ。何を隠そう青木瑠璃子さんは私の推しなのだ(声優としてというより、youtubeの