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おうちのさいご、を観て。
知り合いの実家が最期になるから見てってください、という情報だけを聞き録画された映像を見た。思い出が詰まった家の最期なんて考えたくないけど、いつかやってくる。
私は最期の足音が聞こえつつある実家の現実を直視したくないけど、看取る運命にある。
他人の家のことを見ていいのだろうかという罪悪感とともに見ていた。
全然知らない家なのに、冷蔵庫に残ったものや部屋に置いてある、空っぽの鳥籠に生活感があって怖か
ショートストーリー#1
ずっと悩んできた。このままでいいのか。
一つの場所にとどまり続けている。
周りは変化していく。
正解かどうかなんてわからない。
ここにいると甘えてしまいそうだ。
1人くらい、とめてくれるやつはいるだろうか。
ずっと残り続けているやつもすごい。
自分にはできない選択だった。
よし、と腹を決めいつものようにドアを開ける。
「おはよう」聞き慣れた声を耳にした瞬間、何かが揺らぐのを感じた。
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