![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55010384/rectangle_large_type_2_dcc9fb3bf70d8981e9ccca50a37a06eb.jpeg?width=800)
Photo by
kahoumono524
棒のようになった足を引きずり、家に帰る。
「ただいま」 無意識で言葉が出てしまう。
つい数時間前まで彼女がいた部屋を見渡す。
深夜、浴びるように飲んでそのままになっていた空の缶ビールを手に取る。
昨晩の思い出が消えてしまいそうで元の場所に戻した。
空が明るくなってきた。
昨晩の出来事を思い出したくなくてベッドへ戻る。
あの香水の香りが充満していて、誰にも聞こえないはずの嗚咽を我慢しながら太陽から逃げていた。
サポートしていただたら光栄です。いただいたサポートは、これからの記事探しの費用として使わせていただきます! 一緒に、文字の旅へ出かけませんか?