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テレビの裏側

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テレビ制作・テレビ宣伝の裏側・思い出を綴ります。
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2024年9月の記事一覧

売り込みに来た女子アイドルグループ

売り込みに来た女子アイドルグループ

先日、ウチのテレビ局に「20代半ばと見られる女子アイドルグループ」6人が突然、ミニスカート姿で売り込みに来た。

彼女たちは「会議室」に入り、私服からミニスカートに着替えて、テレビ局のあっちこっちで大きな明るい声を出して、ビラ配りをしていた。

彼女たちのコンサートのビラだった。

とても「美しい」か「可愛い」とかなら、「男子」の僕は仕事をおっぽり出してでも、そのビラを貰っただろうが、彼女らの容姿

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今岡大爾さん

今岡大爾さん

1983年4月、僕は入社してすぐ、「三枝の恋人ラブマッチ」という番組に付いた。当時流行っていた視聴者参加型お見合い番組である。

リハーサルの司会は、桂三枝さんの代わりに今岡大爾チーフ・プロデューサー。

僕たちADが視聴者の代わりに座る。

CP(チーフ・プロデューサー)が「初めてのデートはどこに行く?」という質問に「車で海へ行きます」と答えると、「しょうもない答えを言うな」と叱責される。

A

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女優・岸井ゆきの

女優・岸井ゆきの

録画予約しておいた連続ドラマ「恋せぬふたり」を8本観る。

30分ものだから、合計4時間。

でも、面白くて止められない状態だった。

このドラマの脚本は「虎に翼」を書いた吉田恵理香。

彼女は「恋せぬふたり」で「向田邦子賞」を受賞している。

「男女」は「恋愛」をしなければならないか❓「家族(仮)」であってはいけないか❓をテーマに岸井ゆきのと高橋一生扮する主人公ふたりが「古い一戸建ての家」で共同

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「終りに見た街」の訴えた事の大切さ

「終りに見た街」の訴えた事の大切さ

テレビ朝日開局65周年ドラマプレミアム山田太一原作、宮藤官九郎脚本、大泉洋主演「終りに見た街」を観た後、僕は「SNS」を注意深く観察して、宮藤官九郎が「SNS」上での反応も込みで、このドラマを書いたのだろうと確信した。

「いつ戦争が起こっても不思議ではない今の日本」に対して、「警鐘」を鳴らした宮藤官九郎。

やはり、「不適切にもほどがある!」「新宿野戦病院」などで、「現代社会の問題点」を的確に訴

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EXテレビosaka 棺桶トーク

EXテレビosaka 棺桶トーク

「今までのテレビをぶっ壊す」がコンセプトの「EXテレビosaka」のディレクターをやっていた事がある。

火曜日深夜の生放送中に「放送を終了していて、視聴率0%のNHK教育テレビにチャンネルを合わてみよう」と視聴者に呼びかけた。翌週、「NHK教育テレビの視聴率が0%から上がった事」を検証する企画は話題を呼んだ。

僕は朝ドラから異動して来て、木曜日を担当した。

木曜日は生放送ではなく収録。これも

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渡辺文雄さんとの思い出

渡辺文雄さんとの思い出

旅番組「遠くへ行きたい」が今年秋、放送50周年を迎える。
※この原稿を書いた当時。

この番組は、大阪万博が開かれた1970年、国鉄のディスカバー・ジャパンキャンペーンの一環として始まった。

月1回のレギュラーだったのが、俳優の渡辺文雄さん。プロデューサーの僕はナレーション原稿をチェックしていた。

渡辺文雄さんのナレーション録りが終わると、渡辺さん、スタッフと赤坂の居酒屋で呑むのが恒例になって

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ロケバスの運転手

ロケバスの運転手

ドラマ作りで重要なのがロケ。そのロケに連れて行ってくれるのが、ロケバスの運転手。このバスに主要スタッフが乗っている。

早朝、出発前、ロケバスの天井には移動撮影用のレールが積み込まれる。

ロケ地に着き、控え室が無い場合はロケバスが出演者の控え室になる。衣裳箱も積みこんであり、着替えができる様に、ロケバスの後ろ半分には外から見えない様に、カーテンが付いている。もちろんエアコンで冷暖房完備である。

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竹内結子さんと三浦春馬さん

竹内結子さんと三浦春馬さん

実は僕は竹内結子さんと仕事を一度だけしている。

室井滋さん主演の連続ドラマ「凍りつく夏」に出演して頂いたのである。

当時まだ竹内結子さんは売れる前で、「スターダスト」という大手事務所からの推薦で決めたと思う。

役柄は当時、人気が出始めていた16歳の藤原竜也くん。

「男」の僕が側に行っても、彼の「匂い立つ様な色気」にとっても惹き付けられた。

「若い女性」が彼に恋をするのも当たり前だと。

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「ニュース・ステーション」が終了した本当の理由

「ニュース・ステーション」が終了した本当の理由

今だから話せる久米宏の「ニュース・ステーション」が終了した理由。

凄すぎる‼️

森永卓郎さんは「命」を賭けて喋っている‼️

そして、「日本政府」は「コロナワクチン接種」による副反応についても、マスコミに圧力をかけて、「報道規制」をしている。

国民のほとんどはその実態を知らない。

ドラマ「終りに見た街」

ドラマ「終りに見た街」

初回ドラマ化の映像。
山田太一さんが自ら脚本を書き、細川俊之さんが主演している。

「エンディング」ははっきりと凄惨に描かれているのは、宮藤官九郎さんとは違って、山田太一さんらしい。

「ドラマ」の「ラストシーン」、主人公一家は空襲によって、現代へとタイムスリップして戻った。

しかし、東京は「第三次世界大戦」の「戦争中」で、東京の上空に「水爆」が落とされる。

壊滅した主人公一家の姿を描く事で、

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「11PM」全国村長さん歌祭り

「11PM」全国村長さん歌祭り

11PMで、「全国村長さん歌祭り」という企画のディレクターをやった。

全国5ヶ所の村へ行って、村のいちばん誇れる場所で村長さんに十八番を歌ってもらう。

15人位の村人と一緒にである。伴奏はアコーディオン一台。

北海道・留寿都村、岩手県沢内村、新潟県弥彦村、大阪府千早赤阪村、香川県魚島村である。

弥彦村はテレビ新潟さんにお願いした。

リポートしてくれたのは、テレビ新潟の峰剛一アナウンサー。

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今のテレビの中の「笑い」とは❓

今のテレビの中の「笑い」とは❓

放送作家の疋田哲夫さんとは「EXテレビ」で「棺桶トーク」を一緒にやったが、「笑い」は「風刺」であるという意見には大賛成だ‼️

数日前、TBSで「8時だヨ!全員集合」の「ベストコント集」を放送していたが、「令和の子どもたち」も大笑いしていた。

放送当時、「食べ物を粗末にするな‼️」「エッチで子どもに悪影響を与える‼️」とPTAの矢面に毎週立たされていた「8時だヨ!全員集合」だが、「子どもたち」は

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鍛治國義さん

鍛治國義さん

鍛治國義さんと一緒に仕事したのは、1983年夏、「第1回高校生クイズ」の会場となった今は無き「大阪球場」での事だった。

ウチの局の当時の「夏の特番」は「鳥人間コンテスト」「千里音楽祭」「日本民謡大賞近畿大会」、そして「高校生クイズ近畿大会」の四つだった。

「制作部」の新入社員である諏訪道彦、梅田尚哉、そして僕は全ての番組に付いて勉強する様に上司から言われていた。

僕は入社前から「アメリカ横断

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多国籍アパートで暮らせば

多国籍アパートで暮らせば

ETV特集「多国籍アパートで暮らせば」というドキュメンタリーを観た。

NHK岐阜の入局7年目になる、多分29歳位、黒いリュックサックを背負った、白いシャツのとても似合う可愛い女性。

きっと、性格も可愛い感じ‼️

相原葉子ディレクターが「多国籍アパート」に住む人々を撮る為、半年間、そのアパートに「一緒に住んだ記録」である。

「取材対象」が話してくれる様になる為には、なるべく長期間、カメラを回

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