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言葉の定義によって、モノの見方が変わる
今年の新卒が、「お客さんからアンガーマネージメントの研修の依頼をもらったので、そもそも怒りとはどのようにして生まれるのか、から考えてみたんです。」と言ってまして。
手前味噌ですが、とっても良い頭の使い方だなと感動しました。
彼女いわく、怒りとは価値観次第であり、価値観に照らして怒りという感情が生まれる。
なので、自分とは違う価値観を許容したり、そもそも自分の価値観ってなんだっけ、と立ち止まる
なんでできないの?と他者に思ったらチャンス
他者に対して、例えば会社の部下、上司、親や子供など比較的身近な方に対して、「なんでできないの?」「なんでやらないの?」「なんでこうしてくれないの?」と思うことはないですか?
しょっちゅうありますよね。(笑)
ないですか?私はしょっちゅうあります。
そして、それを直接他者に伝えてしまい、他者との関係性の悪化につながったり、伝えないまでもモヤモヤした感情を抱えてしまったりと、ネガティブな面に注目
変わりたい市場、変わりたくない組織
組織開発の師匠から教わったことを思い出しながら、整理していきます。
今回は、"市場"は「変わる」ことが本能だが、"組織"は「変わらない」ことが本能であり、だからこそ"事業"は難しいということについて、整理します。
変わりたい市場、変わりたくない組織まず、市場は消費者のニーズをはじめとして常に変わり続ける特徴があります。
その前提で事業を行っていくためには、事業も変わり続ける必要があります。
ダブルバインドと組織開発(chat GPTと考える)
精神科医グレゴリー・ベイトソンによって提唱された「ダブルバインド」について組織開発の観点から、chat GPTと対話しながら考えてみました。
そもそも、ダブルバインドとは、
二つの矛盾した要求や情報を受け取ることで、どちらの選択肢を選んでも罪悪感や不安感をおぼえるような心理的ストレスのある状態
です。
具体的にはどういうことでしょう。
どうでしょうか。
イメージしやすく、あるある~と思う
仕事が手段でプライベートが目的化するワケ
ちょっとタイトルと違う話から入るのですが、先日、主体性と社会性がトレードオフ状態になることで主体性が損なわれる、ということを教わりました。
主体性→自分らしく生きたい、自分がやりたいことをやりたい、自己実現をしたい
社会性→社会や組織、コミュニティの中で順応したい、責任を果たしたい(果たすべき)
例えば以下のような状態です。
サッカー部に入部してシュート練習をしたいが、ボール拾いをするのが1
現実はいつも対話から生まれる
今回は社会構成主義について分かりやすく書かれた良書「現実はいつも対話から生まれる」からの学びをご紹介。
個人的にははじめて知ったとき、嫌われる勇気(アドラー心理学)と並び、目の前の現実だと思っていたことが、あれ、もしかして現実じゃないのか?と、知るだけで現実が書き換わる感覚がありました。
どういう方が読んでも面白いと思いますが、組織開発にも多分に活かされている考え方なので、人事・組織開発に携わ
他人のことは見えるが自分は見えない
20代で読んだ本を読み返そうシリーズ#3です。
今回は、自己矛盾劇場(細谷功)をご紹介。
細谷さんの本は大変分かりやすく、実施する研修等でもよく紹介しています。
この本は、読んだときにスッキリ!というよりも、ウッとなる本です。笑
人には多くの矛盾があり、それを自分では気づけていない、という自己矛盾について構造的に説明されていて、認めたくないが、自分あるあるだなと思いました(読み返してもまたウ
官僚主義とヒューマノクラシー
ヒューマノクラシー(ゲイリー・ハメル)が希望の書でした。
自律分散組織の大家でもあるゲイリー・ハメルから、組織開発を担う人、より良い組織をつくりたいすべての人への大号令のようにも感じました。
どれだけ良い組織を作ろうと思っても、なんか見えない壁のようなものを感じる、前提から見直す必要があるように思う、といった方にぜひ読んで頂きたいです。
官僚主義とヒューマノクラシー本書では官僚主義(bure
非合理的な意思決定が組織を動かす
先日ある人から、非合理=粋と教わり、たしかにー!!となりました。
自分のメリットにならない、何ならデメリットやリスクがあるけど、誰かのためになることだったり、その人らしいとなることに対して、粋だなとなる。
非合理であれば必ずしも粋ではないかもしれませんが、粋である、というのは確かにその行動の主体者にとって合理的でないと感じられる時に生まれる感情だなと思いました。
企業の人材開発、組織開発をご
Blue Giantから学ぶリーダーシップ
主人公が世界一を目指すJazz漫画、Blue Giant。
何度か薦められてたものの読んでおらず、昨年映画をみて号泣し、その後全巻揃えまして、最近発売の最新刊も読みました。
読まれた方それぞれの感想があると思いますが、人材開発やコーチをやってきた自分の立場では、リーダーシップの究極形を見ることのできる作品だと思いました。
先日以下のnoteにて、リーダーシップを求めているのは自分自身、という
希望は高貴、絶望は権利
今回は『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話(頭木弘樹編訳)』をご紹介。
この本の構成が大好きで、年に数回風呂で読む本です。
どうでもいいのですが、東京テレポートの本屋で買った記憶がぼんやりあります。
たぶん何かの集合時間よりちょっと早くついてしまって、暇つぶしに買ったのだと思いますが、良い出会いをしました。
この本の構成なんですが、2人の作家、ゲーテとカフカの名言対決!と題して、同じテー
現代はバビロニア式奴隷制度?
ポスト資本主義という言葉が年々聞かれるようになってきました。
資本主義のその先についてちょっとずつ調べていく中で、貨幣論という学問があることを知りました。
先日noteでも書いたお金の向こうに人がいる、おすすめです。
そしてその中で、現代はバビロニア式奴隷制度である、となんともパンチのある表現を見つけました。
バビロニア式奴隷制度とは、借金をかたにして返せない人を奴隷として労働力を搾取する
組織を動かす2つの力
組織にあるのは2つの力、という考え方を仕入れました。
それは、①権力②影響力 です。
ではどんな違いがあるでしょうか。
権力とは、「情報」「権限」「金」によって、発揮される力です。
これはいわゆる「役職者」が有している力です。
この権力は、権力がない他の所属メンバーを従わせる力があります。
なぜならば、「情報」「権限」「金」の優位性によって権力に従わないことによって、組織にいづらくなる