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数、スケール、質、ほとばしるエナジーに圧倒された〜棟方志功展「メイキング・オブ・ムナカタ」
生誕120年、棟方志功展「メイキング・オブ・ムナカタ」がすばらしかった!(東京国立近代美術館)
作品数、サイズも含めた圧倒的なスケール感に、これまた圧倒され、驚愕した。
最近、作品を入れ替えた常設展も同チケットで鑑賞できるし、時間さえゆるせば、かなり濃く豊かな美術鑑賞の時間を堪能できてありがたい。
棟方志功というと、あの風貌(丸メガネ、満面の笑顔、炸裂する蓬髪)や極度の近眼ゆえの、極端に作品
夭折の天才画家〜「穏やかなゴースト」中園孔二
本作も今年のベスト5には余裕で入るであろう力作。
25歳という若さで夭折した、大学(東京藝術大学油画科)在学中から「天才」と評され、ギャラリスト(小山登美夫氏)や美術館館長(金沢21世紀美術館館長 長谷川祐子氏)らに作品を購入され、これからを嘱望されていた画家 中園孔二(なかぞのこうじ)の伝記。
伝記や自伝にはすぐれて魅力的なものが多いけれど(もちろん、著者のセンス次第ではある)その魅力はやは
該博な知識と著者特有のヒューモア、ウィットとともに紹介する〜名画の中で働く人々
『怖い絵』シリーズに代表されるような、テーマごとに西洋絵画をその該博な知識と著者特有のヒューモア、ウィットとともに紹介する中野京子(敬称略)の最新刊(たぶん現時点では)。
今作のテーマはタイトルそのままに『名画の中で働く人々』。
本書を知ったのは、数ヶ月ほど前からかなり愛聴している(2008年の開始時にさかのぼってまで)Podcast番組(ピーター・バラカンの「The Lifestyle MU
今日のKindle読み放題〜まんがで読破シリーズ
昔(って、これまたふわっとしてるけど)は、まんがというとけっこう下にみられてたところがあって(娯楽としてはもちろん評価されつつも)
ちゃんとした食事にたいして「駄菓子」みたいな。
でも、もうそんな評価はされない時代になっている。
当然のことながら。
ということで、気になるけど、読みたいけど、ちょっとハードル高いなぁ、買うまでではない(出費が惜しまれる)なぁと思われがちな「古典」にこのまんが
27年ぶり、デイヴィッド・ホックニー展 at 東京都現代美術館
日本では27年ぶりという、デイヴィッド・ホックニー展へ、ひさしぶりに東京都現代美術館へ足をはこんだ。
ここ数年でファンになった「にわか」なこともあって、このタイミングでこれだけの規模のものが観られるとは、なんとラッキーな。
意外だったのは、けっこうな数(そしてよく知られた)の作品が、日本国内所蔵(現代美術館も含まれる)だったこと。
あのスプリンクラー(芝生)やプール、ビーチパラソルなんかもグ
植物と歩く展〜練馬区立美術館
地方自治体の美術館や博物館に行ったことは、これまでほとんどなかったんだけど、最近とあるきっかけがあって練馬区立美術館デビューをした。
そのきっかけというのは、もとは吉本の芸人だった「アートテラー・とに~」さんが配信しているポッドキャスト番組『アートテラー・とに~のそろそろ美術の話を...』。
美術、アートが好きだったり興味のあるひとはかなり楽しめる、いろんな意味で濃くユニークで、かつためになる