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ルーシーも偽化石だったのだろうか!?
今年(2024年)は、アウストラロピテクス化石発見百周年であると同時に、エチオピアで発掘され、ルーシーと名づけられた化石の発見50周年でもある。
4月6日(現地時間)に、アリゾナ州立大学で行われたシンポジウムをオンライン視聴したが、丸一日、興味深い発表が続いた。僕は途中3時間ほど寝てしまったが、オンライン映像は今もアリゾナ州立大学のサイトで視聴可能だ。(設定を変えると、文字起こしもしてくれ(結
1年間の有給休暇とヨハネスブルグサミット
2002年8月から9月にかけて、南アフリカのヨハネスブルグで行われた「国連・持続可能な開発のための世界サミット」(UN-WSSD)に、日本から派遣されたNGOの宿泊・交通担当幹事として、僕は南アフリカの大地を踏んだ。6月には下見旅行までした。
この経験が、その後、人類学・言語学の研究にかかわるきっかけになった。どうしてヨハネスブルグサミットに出向くNGOと付き合うようになったのか。今、思い返して
デジタル信号処理の脳室内免疫ネットワーク仮説 ー 言語情報の前方誤り訂正に向けて (第5回)
4.6 bitの双方向性を生かした検索とカタログ
インターネットが,検索エンジンや図書館のOPAC (Open Public Access Catalog)サービスを提供するようになって,我々は過去の人々が書いた書籍や論文を容易に閲覧・入手できるようになった.
スマホやパソコンからインターネット検索エンジンにキーワードを投入すると,たちまちのうちに関連した情報のリストが提示される.人類の文
デジタル信号処理の脳室内免疫ネットワーク仮説 ー 文法と概念の生理メカニズム (第4回)
4. 脳室内免疫ネットワークの活用 脳室内の免疫細胞の成熟と相互ネットワークによって成り立っている言語処理のメカニズムはIF A THEN Bの論理によって実現している.この論理を音節の時間的離散性,文字の不滅性,bitの対話性に適用するにはどうすればよいか,すると何ができるかを以下で論ずる.(得丸2020b, 2020c, 2021b)
4.1 文法:片耳聴覚で文法処理
ヒトは,赤
デジタル信号処理の脳室内免疫ネットワーク仮説 ー 音素の誕生と音節の三段階進化 (第3回)
3. デジタル信号「音節」の起源と発展3.1 デジタル化のはじまり
哺乳類のコミュニケーションは,鳴き声の波形が意味(喜怒哀楽)を,声の大きさがその大小を表す.群れで共有できる記号数は最大でも数十にとどまる.例えば,怒り,求愛,服従,敵,餌といった記号だ.
一方,ヒトの言葉は数万あり,必要なら無限に作り出せる.ヒトの語彙数が多いのは,音素の順列で言葉をつくるからだ.アサ,アシ,アス,アセ
デジタル信号処理の脳室内免疫ネットワーク仮説 ー 言語獲得装置(LAD)の分子構造 (第2回)
2. 脳室内免疫ネットワークが言語を処理
2.1 IF A THEN Bの回路
言語学者の鈴木孝夫(1956)は,動物社会学者のティンバーゲンの観察結果をもとに,言語の論理構造を可視化している.
図1は,ある視・聴覚刺激の入力が,記憶にあるAであるときに,「Aが入力されたらBをしなさい」(If A then B)と行動を指示する.図2は,少し複雑で,「Aが入力されて,その運動方
ホモサピエンスは聖地で生まれた
1924年に、レイモンド・ダート博士は、南アフリカのタウングの石灰石採取場から送られてきた化石のなかから、のちに「タウング・チャイルド」と呼ばれる初期人類の化石を発見する。休日の午後、友人のために用意した結婚披露パーティーを準備している最中に、化石の入った箱が家に持ち込まれる場面は、「ミッシングリンクの謎」のなかに詳細に描かれている。
来年は、その人類史的事件から百周年になる。
いったい、南ア
APAP20への旅(帰国編) 大型旅客機はどこでもドアー
現地7泊の旅を終えて、帰国便に乗った。
ワルシャワ空港で7時間もトランジットがあったのだけど、
街に出かける気力がなかったので、
空港でおとなしくしていた。
大型旅客機は、ドラえもんの「どこでもドア」だ。
あるいはアリスのウサギ穴。
乗客は狭い客室で貨物のように10数時間縮こまっていると、
目的地に到着して、言葉も文化も違う別の世界に飛び込める。
せっかく見知らぬ街に行くのだから、
そこで一
音韻論と音声学へのアプローチ(APAP20)への旅
チョムスキーは、魅力的な概念を提示することにはたけているが、
それに単純明快な定義を与えることは苦手だ。
(今回の発表より)
-1- 先行きの見えないポーランドへの旅
コロナ禍が始まって3年半も海外に出かけず、
旅行の準備のやり方をすっかり忘れてしまった。
外務省の友人にそういうと、
彼は「パスポートとクレジットカードだけあれば大丈夫」と。
そうだ、何もしなかったのだった。
小ぶりのスーツケ