せつみすい

ショートショートを中心に、物語をかきます。 雪味水、、美味しくなさそうな名前です。

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ショートショートを中心に、物語をかきます。 雪味水、、美味しくなさそうな名前です。

記事一覧

2000字のドラマ『その先が気になって』

「では次、山田桃香さん。」 「はい!私が御社を志望する理由は……」 ーーーーーー 「はぁ〜、まじふざけンな。どれだけ対策してきたと思ってんだ!それを立った3つの…

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『祭り』

僕はいつもうつむいていた。 周囲の顔色や反応をうかがっていた。 僕は話ができない訳ではない。 ポト、ポトと。 口下手なりにポト、ポトと。 話すことはできるのだ。…

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『飛び級』

「今、好きな人いるの?」 僕がそのような言葉を口にしない限り、恐らくこの関係はこの先ずっと変わらない。もしくは……。 『飛び級』 僕は彼女の顔をあまり見たことが…

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『患者からの挑戦状』

僕が口下手になったのは、あの頃のいじめが原因だと思う。 でも、人が怖いから人と関わらない訳ではないんだ。 先生は僕を治せますか? ねえ、先生? 『患者からの挑戦…

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『よそ者』

「タンッ!」 みんな、僕と彼女を見てかたまっている。 まるで、教室にいるみんなが、彼女に叩かれたようだった。 『よそ者』 彼女は休み時間中、いつも教室の角で本を…

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2000字のドラマ『その先が気になって』

2000字のドラマ『その先が気になって』

「では次、山田桃香さん。」

「はい!私が御社を志望する理由は……」

ーーーーーー

「はぁ〜、まじふざけンな。どれだけ対策してきたと思ってんだ!それを立った3つの質問で落としやがって。」

「なんだよ桃香、また落ちたのか?」

「うっせぇ、健二はいいよなぁ~?あの角藍商事に受かったんだから。」

「いやいや、俺だって大変だったんだぜ?適性試験とか面接とか対策してさぁ。」

「あぁ、もういい。と

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『祭り』

『祭り』

僕はいつもうつむいていた。

周囲の顔色や反応をうかがっていた。

僕は話ができない訳ではない。

ポト、ポトと。

口下手なりにポト、ポトと。

話すことはできるのだ。

みんなは優しいから、僕に近づいてきてくれる。

改めて、人間に生まれてよかったと感じた。

弱肉強食の野生の世界では、真っ先に見捨てられるタイプだろうから。

『祭り』

「なあ、君!」

僕は急に呼びかけられ、少し驚き、警戒

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『飛び級』

『飛び級』

「今、好きな人いるの?」

僕がそのような言葉を口にしない限り、恐らくこの関係はこの先ずっと変わらない。もしくは……。

『飛び級』

僕は彼女の顔をあまり見たことがない。

同じ教室内、30ほど並べられた机
ランダムに決まる席順
僕は一番左の一番後ろの席になった。

彼女の席は僕の席から右方向に桂馬を2回動かした位置にある。

だから僕たちは普段話さない。

これは言い訳じゃない、と思う。

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『患者からの挑戦状』

『患者からの挑戦状』

僕が口下手になったのは、あの頃のいじめが原因だと思う。

でも、人が怖いから人と関わらない訳ではないんだ。

先生は僕を治せますか?

ねえ、先生?

『患者からの挑戦状』

「僕は昨日、他人と話せなくなった原因らしきものを見つけました。でもこれを先生には話したくない。」

「なんで?って、まあ、あれです。ゲームですよ。もし先生が導き出した答えと僕の考えが一致すれば、それが人と話さない真の原因って

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『よそ者』

『よそ者』

「タンッ!」

みんな、僕と彼女を見てかたまっている。

まるで、教室にいるみんなが、彼女に叩かれたようだった。

『よそ者』

彼女は休み時間中、いつも教室の角で本を読んでいる。

丸い黒縁眼鏡に長い黒髪、背丈は平均くらい。顔立ちは良い方だと思う。容姿は漫画によく出てくる文学少女そのものだった。

「おい、アイツまた一人だぜ。」

「そりゃそうだろ。転校してきてまだ1週間弱さ。溶け込めないのも無

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