- 運営しているクリエイター
#掌編小説
【短編小説】ランドセル
初めて君に会った時、
君はまだまだ小さくて、
慣れない仕草で僕を担いでた。
色んな人が写真を撮ってたね。
君は大きくなるにつれ、
僕を投げたり、枕代わりにしたり、
乱暴に扱った。
けど、友達が僕にイタズラした時、本気で怒ったね。
僕の為かな。
それともおじいちゃんおばあちゃんの為かな。
6年も毎日一緒に過ごしたんだ。
やっとお休みもらえるのに、少し寂しいな。
4月からは学ランだもんね。
【短編小説】俺の大好きな人
俺の名前は夏生。
今日の目覚めは気持ちいいほどだ。
朝8時なのにリビングの窓から差し込む日差しは強い。
お天道さんはすでに仕事を始めている。
毎日みんなのためにせっせと働き、えらいと感心してしまうほどだ。
季節の中でこの感じを味わえる夏が1番好きだ。
朝起きたらまずやること、それは楓を起こすことだ。
寝室に向かい楓を見るとお腹を出して寝ている。なんて可愛いやつだ。
朝から大好きな人の可愛いさを独