【短編小説】俺の大好きな人
俺の名前は夏生。
今日の目覚めは気持ちいいほどだ。
朝8時なのにリビングの窓から差し込む日差しは強い。
お天道さんはすでに仕事を始めている。
毎日みんなのためにせっせと働き、えらいと感心してしまうほどだ。
季節の中でこの感じを味わえる夏が1番好きだ。
朝起きたらまずやること、それは楓を起こすことだ。
寝室に向かい楓を見るとお腹を出して寝ている。なんて可愛いやつだ。
朝から大好きな人の可愛いさを独り占めできるなんて幸せものだ。
「楓、8時だぞ。起きろよ」
「んん〜。もうちょ