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  • 短編小説

    短編の小説を気まぐれに投稿します。

  • ボク、わたしは、無知無力。

    完全オリジナルの長編小説です。 テーマは現代社会での 特異な能力者同士の戦いです。

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【短編小説】 PEACE

雨上がり。 月曜の朝はどうしてこんなにも気怠いのだろう。 電車の中には、遅めの出勤時間と思われる サラリーマンがうたた寝をしている。 そこまで混雑していないローカル線の電車を降り 大学へ向かうために違う路線に乗り換える。 もう、レポートの時期が迫っている。 僕は国際政治経済学部に通っていて 卒論のテーマは『国際平和について』。 でもまだ構成も内容も決まってない。 平和って何だろう。。 学校は集中できないから嫌いだ。 遊んでばっかりの奴が多くて 一緒にいたくない。 そうい

    • 【短編小説】ランドセル

      初めて君に会った時、 君はまだまだ小さくて、 慣れない仕草で僕を担いでた。 色んな人が写真を撮ってたね。 君は大きくなるにつれ、 僕を投げたり、枕代わりにしたり、 乱暴に扱った。 けど、友達が僕にイタズラした時、本気で怒ったね。 僕の為かな。 それともおじいちゃんおばあちゃんの為かな。 6年も毎日一緒に過ごしたんだ。 やっとお休みもらえるのに、少し寂しいな。 4月からは学ランだもんね。 学ランにはさすがに似合わないや。 卒業おめでとう。

      • 【長編小説】 『ボク、わたしは、無知無力。』 第1章

        プロローグ。 第Ⅹ話 』  第1話 10年後のぼく。 第2話 美しいカラス。 第3話 人財報告Conference。 第4話 技の理。 第5話 変わりたかった、強くなりたかった。 第6話 希望=覚醒メ。 第7話 弱さは悪、強者こそ正義。 第8話 憧れの英雄。 第9話 シング・ハルト。 第10話 手紙『 プロローグ。 ここはとある国 世界の覇権をかけた戦いのため、政府の呼びかけにより国籍を問わず、有力者たちが招集されていた。 「ハルト、こっちこっち。ここからならよく見える

        ¥500
        • 【短編小説】俺の大好きな人

          俺の名前は夏生。 今日の目覚めは気持ちいいほどだ。 朝8時なのにリビングの窓から差し込む日差しは強い。 お天道さんはすでに仕事を始めている。 毎日みんなのためにせっせと働き、えらいと感心してしまうほどだ。 季節の中でこの感じを味わえる夏が1番好きだ。 朝起きたらまずやること、それは楓を起こすことだ。 寝室に向かい楓を見るとお腹を出して寝ている。なんて可愛いやつだ。 朝から大好きな人の可愛いさを独り占めできるなんて幸せものだ。 「楓、8時だぞ。起きろよ」 「んん〜。もうちょ

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        【短編小説】 PEACE

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          10本
        • ボク、わたしは、無知無力。
          2本

        記事

          【短編小説】自慢の上司

          「明暮くん、メールの一つも作れないの?」 壁は黄ばんで所々にヒビも窺えるオフィスの空気は、真夏にも関わらず一瞬で凍てついた。 あまりの唐突さに自分の胸にジャックナイフが刺さっていることさえ認識できなかった。 脇からは一筋の汗が垂れ、白いワイシャツに辿り着くと、吸い尽くされた。 「すいません。すぐ直します」 出社一日目は最悪の形で幕を開けた。 家に帰って黒の戦闘服を身に纏ったままベッドに倒れ込んだ。 俺の気持ちをわかっているのだろうか、 今日初めて俺を優しく包み込んでくれ

          【短編小説】自慢の上司

          【短編小説】1+1=2の理由

          教室の窓から見える地球を覆う程大きい空は今日もご機嫌。 大好きなママとパパにハグをしてもらった時と張り合うぐらいにだ。 『今日もご機嫌だね』 そんな言葉を心の中でかけてあげていた。 なんの反応もしてくれない空、 唯一反応してくれたのは先生ぐらい。 「授業に集中」 当然先生はお呼びではない。 授業中に空を見ていたのにはちゃんとした理由がある。 ぼくは今、疑問を持っているのだ。 それは算数の授業を受けた時。 『1+1=2』 なぜ、なぜ2なんだ?1ってなに? この問題が

          【短編小説】1+1=2の理由

          【短編小説】ねがい

          ぼくには誰にもいえない秘密がある。 これはお墓まで持っていくつもりだったんだけど、今日は気分がいいから特別に君にだけ教えてあげる。 ぼくはね、人のきもちがわかるんだ。 “そんなことあるわけないじゃん!” って思うよね。ぼくもそう思う。 けど本当なんだよ。 君のきもちがね、色で教えてくれるの。 悲しいときは、あお。 怒っているときは、あか。 嬉しいときは、きいろ。 常日頃わかるわけじゃなくて、 ぼくとお話ししてる時だけ君の色が見えるようになるの。 思っていることを言葉で

          【短編小説】ねがい

          【短編小説】UNO

          「ご飯も食べたことだし、みんなでUNOやろうぜ!」 「やるやるー、けんちゃんもやろー?」 「おっ、久しぶりだ!奏と律、僕は強いから覚悟するんだぞ!」 「俺友達と学校で毎日やってるから負けないもんね」 「奏、この前怒られてたよね」 「おいっ、それは言わないって約束だろ!」 今日は大晦日。 私の実家に旦那の鍵(けん)と一緒に帰省している。 奏(かなで)と律(りつ)は姉の子供である。 2人とも姉に似たのだろう、とても人懐っこい。そして、もちろんのこと可愛い。 私達はまだ

          【短編小説】UNO

          【短編小説】 追い求めたその先に

          私たちは畏怖に苦しむ今と足元しか照らされていない明日の狭間にいる。 普通だと、当たり前だと思い込んでいた日常は、取り上げられた。 罰を受けた。 いや、これは然るべき結末なのかもしれない。 長い歳月をかけ邁進してきた私たちは、 自分達の利益ばかりを望み求め、他を顧みなかった。 “何かを得るには、何かを捨てるしかない” より良くするためのことも多々あっただろう。 だがしかし、必要のないことが多すぎた。 くだらない己の欲のために。 捨てる選択を間違えたんだ。 現状では飽

          【短編小説】 追い求めたその先に

          長編小説、はじめます。

          こんにちは。 まだまだ小説を書きはじめて 日が浅いですが、 タイトルの通り 長編小説を投稿していきたいと思います。 内容は、 現代社会を舞台にした、特異な能力者達の物語です。 ジャンル自体は、ありふれた内容だな と感じると思います。 でも、実はこのジャンルの小説に、 私たちserendipityのメンバー4人のメッセージを 込めております。 "会社員として過ごす日々に感じたこと" "夢を描いて、まわりとは違う生き方を選ぶこと" "人として、どういう

          長編小説、はじめます。

          【短編小説】 春のにおい

          放課後の学校でぼくは、 3-C組の後ろドアの前で立ち止まった。 柄にも無く学ランのボタンを一番上まで閉めた上に、首元のホックまで掛けた。 教室に乗り込もうとしたその時、 廊下の静けさがぼくを喰らい尽くした。 呼吸を整えるため、酸素を沢山取り込もうとした。 しかし、ちらっと右に見えた廊下の異様な光景が筋肉を抑止した。 教室の壁側に女子7人が並んで直立していて、 反対の窓側には男子8人が同じようにしているんだもん。 『なんだよそれ。ありがとう、いってくる』 ぼくはもと

          【短編小説】 春のにおい

          【短編小説】 迷惑メール

          ぴろん♪ 就寝前の日課であるミステリー小説を読んでいるとき、 炬燵の上に置いてあった携帯が鳴った。 「今、いいところなのに」 没頭していたことを中断され、少し苛立ちながら起き上がり、携帯を手に取った。 二つ折りの携帯を両手で開くと、ぱかっとアナログ音を立てた。 ーーーーーーーーーーーーーーー このメールを5人に転送すると、 一週間以内に好きな人と幸せになれるかも!? … … … ーーーーーーーーーーーーーーー 「だれからだろ。しかもこんなの嘘に決まってるじゃん」

          【短編小説】 迷惑メール