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#エッセイ
父から娘へ「最後のプレゼント」
認知症の父が、窓越しで泣き出した。
介護施設に入所している父。今年の2月まで、私は頻繁に施設へ足を運んでいた。しかし、感染症のことで面会自粛になる。夏になると、1ヶ月に1回だけ窓越し面会が可能になり、久しぶりの再会だった。
今回は、母と旦那と私の3人で会いに行った。私達の姿が見えるなり、父は泣き出した。私のこと、娘というのも忘れてしまったはずなのに。
窓越し面会とは、一階の空き部屋に、父と介
映画「天気の子」とスーパーカブ
今日は晴れ時々曇り
今日、映画館で初めて「天気の子」を中学1年生の息子と観た。
部活動が感染症で、中学1年生の入部が遅れている。友達も家族との用事で遊べず。初めての期末テストも終わり、少し心がお疲れ気味っぽいので、映画に誘ってみた。嫌だと断るかと思ったが、息子は誘いにノッてきた。それもそうだ。昨年、息子は「天気の子」を観に行きたかったのに、機会を逃したからだ。
「天気の子」は、新海誠監督のア
今、この瞬間だけでも
今日は晴れ
日常が戻りつつある中、介護施設に入所している認知症の父を、ふと思い出した。
元気かな。
面会禁止になった2月末から会っていない。
面会禁止になる前は、衣類の洗濯を家族がしていた為、母と連携し、交互に洗濯物を取りに行っていた。
週に数回、他愛もない会話を楽しんでいた。
父は、私の顔を見るなり、
「どちら様でしたっけ?」から始まり、
「何しに来たの?」と決まって言う。
私の方は、