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2023年6月の記事一覧

196歳のばあちゃん

196歳のばあちゃん

私には長寿のばあちゃんがいる。

196歳ではないけど。
196歳とかだったら、ばあちゃんというより妖怪だ。

私は長寿のばあちゃんのおかげもあり、自分も100歳くらいまで生きるのだろうと信じて疑わない。

大正、昭和、平和、令和と元号を4つも越えている。
なんか羨ましい。
本人は、望んでないだろうけど。

ばあちゃんとの思い出

ばあちゃんは今は老人ホームに入っているが、90歳の手前ぐらいまでは

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父の日当日

父の日当日

父の日当日の今日、夫は大好きな釣りに出かけた。
家族がまだ爆睡中の丑三つ時には起きて、いそいそと準備をし出かけていったようだ。

最近は毎週のように釣りに行き、クーラーボックスにいっぱいの魚を抱えて帰ってくる。
おかげでここ数ヶ月、私は魚を買っていない。

・・・言い過ぎた。ごめんなさい。
買っていた、魚。ええ、買っていますとも。
同じ魚ばかりでは飽きるので、よく考えたら買っていた。
鮭を食べたい

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父の日前夜

父の日前夜

「お父さん、ムカつく」

パリパリに乾いた洗濯物を高校生の長男の部屋に届けにいくと、これまた乾いた声で息子は言い放った。
乾燥に耐えながら、
「でしょうね」と私は言う。

彼の父かつ私の夫は、沸点が低くすぐにキレる。
さらには言葉足らずで、自分が正しいと思っている。
そして、キレるのは自分に正当な理由があるからで、至極真っ当な行為だと思ってる(気がする)。

誰からみても、その沸点の低さは我が夫の

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給食エプロンに、アイロンはかけない。

給食エプロンに、アイロンはかけない。

私は数年前に固い決意をした。
給食エプロンにはアイロンをかけない、と。

一応、長男が小学校に入学して以降、7〜8年間は給食エプロンにアイロンをかけたと思う。
でもさ、ほんとめんどくさいのよ。
ただでさえアイロンがけ嫌いなのに。
かけるのはいいけど、用意と片付けがめんどくさい。
そしてでかいのよ。給食エプロン。
中学生のエプロンとか、それこそシーツみたいにでかいわけ。

自分のシャツでさえ、アイロ

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音楽と一緒に歩こう。

音楽と一緒に歩こう。

13時からの1時間が私の昼休み。
昼休みになると、まずスープジャーをそそくさと取り出す。
中身は野菜と肉入りのスープにオートミールと雑穀をぶち込んだドロッとした食べ物だ。
スープともお粥とも言いがたい、中途半端な食べ物である。

形容し難い食べ物ではあるが、味は別に悪くない。
私は16時間ぶりに胃に食べ物を入れ、一息つく。
歯を磨き、SNSをチェックすると、ウォーキングの準備をする。

ウォーキン

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心配性の母のポケットには、たくさんの小石が詰まっている。

心配性の母のポケットには、たくさんの小石が詰まっている。

もう大きい息子たちに、この小石を返してやらねばと思う、今日この頃。

我が家には二人の息子がいる。
令和5年度時点で、高校1年生と小学4年生。
ゲームが大好きで、勉強が苦手、できるだけ楽をして過ごしたいようにみえる。
本人はそんなことないって言うかもだけど。

私はどちらかといえば、心配性で完璧主義のきらいがある。
そして、息子たちがとてもかわいい。
図体がデカくなっても、かわいい。
なので、かわ

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私は三度、旅に出る。

私は三度、旅に出る。

みたびたび、それは子どもと一緒に旅をするようになってから始まった。

一度目。
私は心で旅をする。
子どもたちが喜ぶかな?大人も楽しいかな?
行った人に聞いてみよう。
どんな場所だろう。
旅行記を読んでみたり、観光地のホームページを見てみたり、ガイドブックを読んでみたり。
君は好きかな?私は好きかな?
心が躍る場所を探して、私は旅をする。

二度目。
私はインターネット上で旅をする。
地図を見て、

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