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#幹部自衛官
人間性の欠如は他のどんな能力をもってしても補えない
昨日はリーダーシップは2種類あるという話を書きました。一つは能力で部下を引っ張っていくタイプ。もう一つは人間性で部下を惹きつけるタイプです。
そうは言うものの、どれだけ他の能力が高かったとしても、人間性が欠如したリーダーには部下はついてきません。
人間性の欠如は他のどんな能力をもってしても補えない
この言葉は私が防衛大学校の学生時代に教官から教わった言葉です。確か、航空自衛隊幹部候補生学校に
ノーブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)
今日は防衛大学校初代学校長・槇先生が、3期生の入校式の際に行った「修行の生活、義務」という話を簡単に紹介します。
幹部自衛官は昔であれば士官・将校と呼ばれ、軍事の専門知識と技術に加え、高い人格を備えていることを重んじる存在でした。欧米では士官の養成に際しては、「士官にして紳士」を重視した教育を行っています。
防衛大学校でも諸外国に倣い、「真の紳士淑女にして真の武人たれ」をモットーにしています。
部下が事故を起こしてしまったら?
とある土曜日の夜。夕食を終え自室でテレビを見ながらくつろいでいると、一本の電話が鳴ります。休日はめったに鳴らない電話。発信者を見ると部下の名前です。
不思議に思いつつ電話にでると、なにやら重たい空気。「どうした?」と尋ねたところ、「・・・実は、たったいま事故を起こしてしまいまして・・・」。
部下からこのような報告を受けました。あなたなら第一声、なんと声をかけますか?
これは私が実際に自衛隊時
自衛官に求められる高いコンプライアンス意識
近年コンプライアンスという言葉を耳にする機会が増えました。日本語では法令順守と言います。企業などが法律や規則に違反することなく、公正な業務を行うことです。
コンプライアンスという言葉は、一般的には法律や規則を守ることという意味で使われていますが、広い意味ではそれらを守る倫理観を保持することとも捉えることができます。
特に最近は一般企業でも厳しく言われているところが多いと思いますが、防衛大学校で
防衛大学校学生の自主自律をうながす学生間指導
防衛大学校の大きな特徴である学生間指導。上級生が下級生を指導・監督し、学生が主体となって生活面の運営をしています。
実際の自衛官が教官としているにもかかわらず、どうして学生が学生を指導しているのか?今日はそのあたりを考えていきたいと思います。
学生間指導を行う最大の理由は、将来幹部になったときに部下を指導する練習をするためです。幹部として部下を指導するのは避けては通れない道。そのため早いうちか