見出し画像

防衛大学校学生の自主自律をうながす学生間指導

防衛大学校の大きな特徴である学生間指導。上級生が下級生を指導・監督し、学生が主体となって生活面の運営をしています。

実際の自衛官が教官としているにもかかわらず、どうして学生が学生を指導しているのか?今日はそのあたりを考えていきたいと思います。

学生間指導を行う最大の理由は、将来幹部になったときに部下を指導する練習をするためです。幹部として部下を指導するのは避けては通れない道。そのため早いうちから適切な指導を実践し、その能力を向上させる必要があるのです。

1~4学年が共同で生活する環境はそのためにあるもの。指導する立場・指導される立場を両方経験し、良き指導とは何かを常に考え実践していきます。

指導される立場の人間は、今自分は何ができていなくて何ができなければならないかを認識し、なぜそれをやらなければいけないかという意味を考えなければなりません。

逆に指導する立場の人間は、なぜそれをやらなければならないかを理解させ、わかりやすく伝えて被指導者を改善させる必要があります。

将来立派な幹部自衛官になるため、学生たち自身で指導のあり方を試行錯誤しながら学生間指導を行う。そうした姿勢が自主自律の精神をもった人間を育成する大切な要素となっているのです。



サポートいただいたお金は今後の創作活動に使わせていただきます。ありがとうございます!!