鳥の影

自分の避難所というか好きな場所を作ろうと思います。それがもし誰かの感性と共鳴したら、と…

鳥の影

自分の避難所というか好きな場所を作ろうと思います。それがもし誰かの感性と共鳴したら、とても嬉しいです。

記事一覧

雑記

心が痛い 思い出が痛い 時の流れが痛い 出会いと別れが、どうしようもなくて 受け入れる力を振り絞るが 痛いものは痛い 正論が嫌いです 自分が正しいと疑わず 誰かを平気…

鳥の影
1年前
5

《詩-33》 勝手

教えないで とっくに分かってんだもの 戻らないよ 戻らないや 迷路の中の幸せには 何も見えなかったから あなたが見えたのだろうか そんなに大人じゃないけど 諦めて捨…

鳥の影
1年前
3

《詩-32》ごみ箱

人の言葉にすがる 音声がボロボロと崩れていく やりきれなくて 消せるものを消していく データを消すのは簡単すぎて やっぱり少し悲しい 捨ててしまえば 思い出せないか…

鳥の影
1年前
5

《詩-31》お出掛け

銀色の壁の上で踊る、スイングする木漏れ日。無数のカーブミラーの反射の形。 電線にしなだれる黄色い枝豆。嘘。マメ科の街路樹。 その、楕円の葉。風に乗って一枚、足元に…

鳥の影
1年前
5

《詩-30》海

沈んでいく記憶は いつか どこかで 打ち上げられるだろうか 私はそれを拾うだろうか 手についた汚れも あの人の口づけも ある日そっと 指からこぼれて 海に返して 波がさ…

鳥の影
1年前
6

《詩-29》声と光

猫になりたい 花になりたい 雲になりたい なんにもなりたくないみたい 理想の誰かにも 焦ってる自分にも 夜になりたい 歌声になりたい 木になりたい 何にも成りたくない …

鳥の影
1年前
3

《詩-28》ずっと

ずっとずっと君を見てたい ずっとずっと微睡みの中で ずっとずっと守られて ずっとずっと生きよう 基本的に身勝手なんだ いいやつじゃないんだ ギリギリなことはあるが だ…

鳥の影
1年前
2

《詩-27》彩り

空色の砂粒が広がる砂漠で 探しものをしている まだ見ぬ愛のようなもの 失くした思い出のようなもの 茜色の雲が散る草原で 書き留めようとしている 太陽の光線と光の粒 重…

鳥の影
1年前
5

《詩-26》残滓

大切な記憶はいつも私の中にあるものだと思っている。だが知らぬ間に私は軽薄になり、残酷になり、 少し振り返って漸くそのことに気付き、 かつての自分の残滓を儚く色褪…

鳥の影
1年前
5

《詩-25》2019.12.01

さみしくて あなたは素敵な時間を過ごした後で 何故か自分を貶めて 一日を台無しにして終える もっと自分を信じなよ 大事にしてあげなよ …ああ僕は きっと自由じゃ…

鳥の影
1年前
4

《詩-24》物思い

手に残る 物が砕けた感触 衝撃が頭に響いて 今日の記憶はどっかに すっ飛んでった ただ呆然とする僕 眠く、疲れて 悲しい気がして ひとりだった 僕は少し後悔をして 体…

鳥の影
1年前
5

《詩-23》呟き

思うようにはいかないものだな 怒っても悲しんでも無駄 信じられるかな 信じたいな 大丈夫だよ、大丈夫だよね 苦しまないでね 悲しくてやるせなかったりする 希望に満ちあ…

鳥の影
1年前
4

《詩-22》冬眠前

このまま このまま 痛みよ消えろ 耐えるたび 体から温度が無くなっていく 眠りたいの いたむ体をまるめて 少しでも温かくなるように なんかもう 全部凍っちゃってるから…

鳥の影
1年前
4

《詩-21》寒い日

分かり合いたかった 好きなひとと 6年間のあれこれ 二人の別の人間が 約束し合いながら 編み上げた関係は ぼろぼろになって 手の中のこんな残骸に 渡した手紙も絵も 貰っ…

鳥の影
1年前
3

《詩-20》居場所

やわらかな足音 やわらかな陽差し おぼろげな記憶に揺蕩う 爆音 破裂 何度目だろう 疲れた体で 平穏を、優しさを 轟音 振動 ︙ ここではないどこかへ ここではない…

鳥の影
1年前
6

《詩-19》満たされない夜

理想のにんげんってどんなひと? 心に聞いてみるが 言ったそばから答えるのが嫌になった。 そうだな、簡単に考えれば 見ていて魅力的な人だな、 お洒落で、いたずらっぽい…

鳥の影
1年前
5

雑記

心が痛い
思い出が痛い
時の流れが痛い
出会いと別れが、どうしようもなくて
受け入れる力を振り絞るが
痛いものは痛い

正論が嫌いです
自分が正しいと疑わず
誰かを平気で否定する

私の大切なものは私が守るのだ
心の痛みに
優しくできる強さを
大切な人に
何ができるだろう
別れの前に

しばらくぶりの投稿です。自分の意志で他者に働きかける行動をするのって難しいですね…

《詩-33》 勝手

教えないで
とっくに分かってんだもの

戻らないよ
戻らないや
迷路の中の幸せには

何も見えなかったから
あなたが見えたのだろうか

そんなに大人じゃないけど
諦めて捨てたんだよ

誰かを好きになって
遠くに行きたい

《詩-32》ごみ箱

人の言葉にすがる
音声がボロボロと崩れていく

やりきれなくて
消せるものを消していく
データを消すのは簡単すぎて
やっぱり少し悲しい

捨ててしまえば
思い出せないから
縋れなくなるのだ
いずれにしろ悲しい

孤独は生きるための装置だって
人は言う
そういう時期をどうにもできなかった僕等
ただただ救われるのを待ってる
今は何もしたくない

《詩-31》お出掛け

銀色の壁の上で踊る、スイングする木漏れ日。無数のカーブミラーの反射の形。
電線にしなだれる黄色い枝豆。嘘。マメ科の街路樹。
その、楕円の葉。風に乗って一枚、足元にやってきた。唇の形。空の投げキッス。
高い天の幕は、光でいっぱいの薄水色。
鳥が一羽、横切っていく。
帽子を押さえ、私はバスを待っていた。

陶器のテクスチャー。肌理。
ガラスの波、糸模様、光。
織物の幾何学。
人形の魂。視線の先。息づか

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《詩-30》海

沈んでいく記憶は
いつか
どこかで
打ち上げられるだろうか
私はそれを拾うだろうか

手についた汚れも
あの人の口づけも
ある日そっと
指からこぼれて
海に返して
波がさらってゆく

拾った遺骸は
真っ白い骨格になっていた
それはそれで美しいけれど
つまむと儚く崩れ、
乾いた砂粒が零れ落ちていく

《詩-29》声と光

猫になりたい
花になりたい
雲になりたい
なんにもなりたくないみたい
理想の誰かにも
焦ってる自分にも

夜になりたい
歌声になりたい
木になりたい
何にも成りたくない
誰の誰にも
正しい人にも

鳥になりたい
空になりたい
星になりたい
ほんとになりたいか分からない
僕じゃなくなる
あの人の何にでもなくなる

夢を見よう
楽しそうな自分になって
どっかの星の上を歩いて
空を飛ぶ想像をする
自分の

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《詩-28》ずっと

ずっとずっと君を見てたい
ずっとずっと微睡みの中で
ずっとずっと守られて
ずっとずっと生きよう

基本的に身勝手なんだ
いいやつじゃないんだ
ギリギリなことはあるが
だいたい耐えられているはずだ

風に乗って行くか
空はあまり光らないが

ずっとずっとうまくいかなくても
ずっとずっと君がいるのなら
ずっとずっと日々を守って
ずっとずっと愛して生きる

《詩-27》彩り

空色の砂粒が広がる砂漠で
探しものをしている
まだ見ぬ愛のようなもの
失くした思い出のようなもの

茜色の雲が散る草原で
書き留めようとしている
太陽の光線と光の粒
重なり風に揺れる色と影

君の姿は緑の扉の前に
髪がレモン色に光る
少し胸が膨らみ
上下する。息が吐かれる。

僕は無色の体で
日向ぼっこをしている
青緑の波飛沫を浴びながら
君にあげる白い貝殻を探している

《詩-26》残滓

大切な記憶はいつも私の中にあるものだと思っている。だが知らぬ間に私は軽薄になり、残酷になり、

少し振り返って漸くそのことに気付き、

かつての自分の残滓を儚く色褪せた風の彼方に見送る。

あの人の詩が若い私を蘇らせたとき、

心に光の点が灯って膨らんだ。

光は去り私は青春を偲ぶ者となった。

よみがえることのない星々の欠片の中で

いつか私達は触れ合うだろう

全てを忘却した砂粒として

《詩-25》2019.12.01

さみしくて

あなたは素敵な時間を過ごした後で

何故か自分を貶めて

一日を台無しにして終える

もっと自分を信じなよ

大事にしてあげなよ

…ああ僕は きっと自由じゃない

…もっと脆い 脆い 何か

価値のない文章だ

3年経っても僕は

相変わらずだなあ

もう3年経っても

相変わらずかもなあ

それでもいいと思うよ

《詩-24》物思い

手に残る
物が砕けた感触

衝撃が頭に響いて
今日の記憶はどっかに

すっ飛んでった

ただ呆然とする僕
眠く、疲れて
悲しい気がして

ひとりだった
僕は少し後悔をして
体に残る衝撃に
打ちのめされる想像をしている

《詩-23》呟き

思うようにはいかないものだな
怒っても悲しんでも無駄
信じられるかな
信じたいな
大丈夫だよ、大丈夫だよね
苦しまないでね

悲しくてやるせなかったりする
希望に満ちあふれて熱かったりする
現実的に幻想以外は何もない気がする
信じていたいと思う
とりあえず今はごめんなさいと言いたいけど
自由になってね
私も自由になるよ
何が正しいのか分からないままでも
楽しさと苦しさはわかるから

《詩-22》冬眠前

このまま
このまま
痛みよ消えろ

耐えるたび
体から温度が無くなっていく

眠りたいの
いたむ体をまるめて
少しでも温かくなるように

なんかもう
全部凍っちゃってるから
明日ずっと寝てたいや

冬が終わるまで

《詩-21》寒い日

分かり合いたかった
好きなひとと
6年間のあれこれ
二人の別の人間が
約束し合いながら
編み上げた関係は
ぼろぼろになって
手の中のこんな残骸に

渡した手紙も絵も
貰ったメールも物も
返した何やかやも
気持ちをつなぐのには
何にもならないだろう

最後に残っていたのは
君とそれをしたいという
恥知らずな思いだけで
当然のように
君は僕から離れていった

歌を歌っても
食べて寝て起きても
漫画を読

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《詩-20》居場所

やわらかな足音
やわらかな陽差し

おぼろげな記憶に揺蕩う

爆音
破裂

何度目だろう

疲れた体で
平穏を、優しさを

轟音
振動



ここではないどこかへ
ここではないあそこで

《詩-19》満たされない夜

理想のにんげんってどんなひと?
心に聞いてみるが
言ったそばから答えるのが嫌になった。

そうだな、簡単に考えれば
見ていて魅力的な人だな、
お洒落で、いたずらっぽい瞳をした。
話して心を摑まれる人だな、
ゆっくりと、温かい声で話してくれる。
僕の腕の中で、軽く目を伏せて
ただそうやって……

なりたい人間のことを考えていたのに
ほしい人間の方に
僕の理想なんて
欲望が満たせたらそれでいいみたいじ

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