《詩-27》彩り

空色の砂粒が広がる砂漠で
探しものをしている
まだ見ぬ愛のようなもの
失くした思い出のようなもの

茜色の雲が散る草原で
書き留めようとしている
太陽の光線と光の粒
重なり風に揺れる色と影

君の姿は緑の扉の前に
髪がレモン色に光る
少し胸が膨らみ
上下する。息が吐かれる。

僕は無色の体で
日向ぼっこをしている
青緑の波飛沫を浴びながら
君にあげる白い貝殻を探している

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