《詩-32》ごみ箱

人の言葉にすがる
音声がボロボロと崩れていく

やりきれなくて
消せるものを消していく
データを消すのは簡単すぎて
やっぱり少し悲しい

捨ててしまえば
思い出せないから
縋れなくなるのだ
いずれにしろ悲しい

孤独は生きるための装置だって
人は言う
そういう時期をどうにもできなかった僕等
ただただ救われるのを待ってる
今は何もしたくない

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